番号 08F-001  送信日 08/06/02  差出人 大羽 康利
件名 生物多様性COP10から 愛知の野鳥保護を考える

MLの皆さん(複数のML及び個人の方にお届けしています。)
 大羽@愛知県野鳥保護連絡協議会です。
 愛知県での生物多様性COP10開催が正式に決まりました。
 私達のシンポジウムも次の日曜日と迫りましたので、再度お知らせを致します。
 当日は ボンに行っていた辻淳夫さまのお話しから始まります。

 よろしくご参加の程をお願い致します。

******************************************************************************

シンポジウム

生物多様性条約COP10誘致から 愛知の野鳥保護を考える

                      主催:愛知県野鳥保護連絡協議会

日 時 6月8日(日)13:00受付

        13:30開会   

会 場 知立市中央公民館 (Tel.:0566-83-1165)
    (知立市広見3丁目1 知立市役所西隣)

      地図URL http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E137.3.11.8N34.59.52.9&ZM=10

内 容

  開会挨拶

  講演 NPO・NGOの考える生物多様性条約締約国会議   

           辻 淳夫(藤前干潟を守る会・伊勢三河流域ネットワーク)

  講演 愛知での野鳥と生息地保全の視点−愛知のレッドリスト改訂から

           高橋伸夫(NPO法人愛知生物調査会、西三河野鳥の会)

  休憩

  報告 豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業と生物多様性保全

        織田重己(21世紀の巨大開発を考える会)

  報告 設楽ダムアセスより奥三河の猛禽類を考える

         皿井 信(または 大羽康利)  

  報告 渥美(大山)山塊の将来は? 猛禽類の渡りと繁殖を考える

     大羽康利(渥美自然の会・愛知県野鳥保護団体連絡協議会)

  討論

  閉会(16:40頃)



番号 08F-002  送信日 08/06/03  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その29・文集

原です。

   COP10、名古屋開催決定のニュースに接しながら、大羽さんの長年にわたる地元に軸足を置いた活動継続の大きな
  価値を思い、ボンから帰国した名古屋市長が「生物多様性って、よくわからないんですよ」の会見場面に、ドイツが国家を
  挙げて「生物多様性条約の価値実現」の社会インフラ整備に政治主導してきた事実とのギャップにガックリ。 しかし、
  辻さんも参加されての会議でしたから、NGOの識見と行動力の結集と教育をはじめとする啓蒙活動によって、子どもたちや
  市民が、「わがいのちのことなんだ」とわが身に引き寄せる世論となり、わが国の「はこもの行政転換」をすると。遠い道だけど。

           「多様性の価値」は、あらゆる面で、普遍性を発揮します。
    一見、困難かと思われた「全員進級」を達成した生徒一人ひとりが、「多様性の価値」を証明しています。
   下のイラストを、よく見て感じ取っていただきたいのです。リヤカーに乗った人物は、全員それぞれの顔です。生徒が、それ     をわかっています。すごいなあと、私は打ち震えました。 友だちが、「それぞれのヒトの種火を、炎にする可能性をもっている」
   リヤカーの舵取りは、学級担任です。

       このクラスの歩みが、仲間に推挙され、支部教研から県教研で発表の機会を得ました。
      そして、全国教研・広島大会で、大きな共感と評価をいただきました。  その教育における意味を、次回に。



番号 08F-003  送信日 08/06/03  差出人 大羽 康利
件名 Re:生徒発信の教育原理−その29・文集

原さま、皆さま
 大羽です。

 わざわざCOP10に触れていただきありがとうございます。
 市長は「よくわからないんですよ」と言ったのですか。
正直ではありますが、COP10誘致を言い出してから2年は経っていますから、不勉強ではありますよね。
 確かに「生物多様性保全の取り組み」と「多様な能力を持った児童・生徒の発育・発達保障の取り組み」とはその大元において共通する精神がありますね。「一律」を求めないことだと思います。そのことが、双方にとって幸せになれます。
 南アメリカの熱帯雨林には「(いわゆる)現代文明」に触れたことのない種族がいるとのことを数年前に知りました。ブラジル政府は彼らが「文明社会と接触することにより、彼らが抵抗性を持たない細菌類に感染して死亡する」ことを知りました。彼らの生存のためには「文明社会」と接触させないことだとの政策を執っています。熱帯雨林の多様性を破壊する「開発」が進み、彼らと「文明社会」の接触が不可避になったとして、つい先日「彼らの存在」を広く、公にしました。
 彼らは私達と接触しないことで「幸せな日々」がもたらされるのです。私達と接触すれば数日で死を迎えます。(ブラジルで彼らの保護策に携わっている役人はその現実を体験しているのです。)
 私達は、彼らと接触をせざるを得ないような「開発」を行うことにより、やがて地球環境全体の破壊を招くことになるでしょう。
 あるがままの「個(や種)が生かせる社会」でありたいものです。



番号 08F-004  送信日 08/06/04  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その30・全国教研

原です。

  養護学校生徒発信の教育原理;「友だち力」が、居心地のいい教室と授業を創る「教育力」です。に学んだ
  「原の教育理論と実践」は、大量退学生徒が続いていた工業高校:土木・建築科クラスの「全員進級達成」
  の事実によって、その正当性の傍証を得ました。
   そして、その普遍性についてのひとつの検証・検討チャンスが、正会員として愛高教から推挙され参加した
  82年全国教研・広島大会でした。 第16分科会「青年期の教育」の正会員発表者24名のひとり持ち時間は、
  約15分と決められていました。 私のレポート発表内容の半ばで、20分が経過し、司会者・助言者の相談で、
  「最後まで発表してください」の指示。充実した真剣な質疑応答も交え終えたとき、異例の45分が経過して
  いました。
    当時、私は、三人の人物に注目していました。「教えるということ、プロ教師」の国語教育実践者、大村 はま
  鋭い教育哲学による「班・核・集団づくり」の大学教授・竹内 常一、「学力獲得と人格形成の関連性」の大学教授・
  大田 政男。  この三人の人たちの本や論文に、「原の教育理論と実践」が符合し、力を得ていました。

      発表分科会の助言者が、大田 政男教授 だったり、下記の「このレポートに学ぶ」に選ばれ「日本の教育」
   に記載・紹介され、ビックリものでした。  これを契機に、「原実践」として、各地の教研集会で延べ20数回お話
  する機会がありました。
    なかには、「高校生が、立候補するはずない。と思ったが、やってみたら、した!」という追試実践報告
  (第2回生活指導実践交流集会・報告集記載)もあり、普遍性の傍証例としてうれしかった。
  
     その後、転任校での普通科・「化学」や、総合理科における「原の教育理論と実践」を、  おいおいと。



番号 08F-005  送信日 08/06/05  差出人 林 正幸
件名 科学の祭典に吸水ビーズ

こんにちは、林まさです。
 昨日、「電源・デジタル表示装置」と当面それに搭載する圧力計が、7台そろって完全稼動するようになり、満足な気分に浸っています。これは科教協東海支部の「実験広場」や、科教協石川大会の「お楽しみ広場」などで紹介していきたいと考えています。実践としては、7月の先進科学塾「目に見えない気体を科学する」に投入
します。
 さて秋の「科学の祭典」(名古屋)でMOLの会が出展するテーマのひとつに、高吸水性高分子が上がっていたので、今日検討して次のようなプランをつくりました。
 これはアクリル酸ナトリウムを中心に重合させた高分子です。最近は「プランツボール」として水を吸うとビー玉くらいになるものもありますが、これは割高で反応も遅いので、従来の「吸水ビーズ」で組み立ててみました。
@水30mlに吸水ビーズ0.3gを加えてかき混ぜると、水を吸って逆さにしてもこぼれない。
(吸水能力は自重の100培以上)
A薬さじ山盛り1杯を試験管に移し、半分まで水を加え、ゴムせんをして振ると姿が消えてしまう。傾けるとビーズがあることが分かる。
(水の粒に水を加えたようなもので、屈折率がほとんど同じであるため)
B残りに3mol/L塩酸1mLを加えると、水がはき出され、流動性がもどる。
(弱酸の塩のカルボン酸ナトリウム(−COONa)が強酸と反応してカルボン酸自身(−COOH)になり、ナトリウムイオンは自由になって高分子から離れることができる。したがって吸水能力が無くなる。
 ちなみに固体の食塩薬さじ1杯を加えても水がはき出される。これは吸水を浸透として説明するのに対応する。)
C別に水30mLにフェノールフタレイン5滴を加え、これに吸水ビーズ0.3gを加えてかき混ぜると、水を吸って薄いピンク色になる。
(カルボン酸ナトリウムは加水分解してすこし塩基性になる)
D0.1mol/L水酸化ナトリウム3滴を加えてかき混ぜると、鮮やかなピンク色になる。
E食酢1滴を加えてかき混ぜていくと、やがて無色になる。
(食酢中の酢酸は弱酸で、塩酸のように吸水能力を奪わない。)
F0.1mol/L水酸化ナトリウム10滴を加えてかき混ぜていくと、やがて鮮やかなピンク色にもどる。
(E、Fは中和反応をゆっくりと体験できる)
 このプランは9月のMOLの会などで、検討したいと考えています。
 ではまた。



番号 08F-006  送信日 08/06/05  差出人 船橋 隆久
件名 Re:科学の祭典に吸水ビーズ

こんばんは、船橋です。
「科学の祭典」(名古屋)でMOLの会が出展するテーマ「高吸収性高分子」、楽しみです。
B〜Fは前回モルの会例会ではなかった新しい企画ですね。フェノールフタレインを加えるとピンク色になるのはとてもおもしろいと思いました。
「科学の祭典」には毎年違った内容で参加しているのですごく勉強になっています。特に事前の検討会は思いもしなかったようなアイデアが飛び出し、お気に入り実験に追加してその後の授業でも利用させてもらっています。今年もよろしくお願いします。
ではまた。



番号 08F-007  送信日 08/06/05  差出人 田中 英二
件名 Re:科学の祭典に吸水ビーズ

こんばんは、田中です。
万能メーターが7台フル稼働で、私も安心しました。
この前、船橋さんにMOLの会でこの吸水ビーズを見せてもらってから、たまたま、息子が鉢植えように100円ショップで袋入りの吸水ビーズを買ってきて、いま、授業で使うのを待ちかまえています。物理では、水とほぼ同じ屈折率ということで、化学では何にしようかと思っていましたが、この科学の祭典用のが良さそうですね。やってみようと思います。ありがとうございます。それでは、



番号 08F-008  送信日 08/06/05  差出人 林 正幸
件名 環境勉強会の報告

こんにちは、林まさです。
 この前の日曜に開いた「環境問題を勉強する会」の通信案ができたので、皆さんに紹介します。不足、訂正などありましたら、遠慮なくメールをください。
 なお次回は
    10月12日(日) 13:30〜  林ラボ
です。これだけ深刻化している中、皆さんが環境問題に関心を寄せてくださることを期待しています。
 ではまた。

                                   08.6
                               事務局 林 正幸

   環境問題通信08−6号

 今回は岩田、臼井、多々見、林まさの4名でした。多々見さんの登場で、話はますます
盛り上がるばかりです。そしてかつての「公害調査の会」のように、現地調査活動も加え
るとよいかもしれません。もちろん、教育実践の報告も!

eco検定(林まさ)
 東京商工会議所編著「環境社会検定試験 eco検定 公式テキスト」(日本能率協会
マネジメントセンター)を見つけて読んでみた。
 環境に関わる総合的な知識が習得でき、かつ環境問題の歴史と新しい取り組みによって
将来の展望を見通せる優れた内容である。ただし踏み込みがやや弱いと思った。何よりも
私たち自身が足を踏み出すことを呼びかけている。
 目次を見て、興味が湧くところを話題にした。食の問題では、日本の食糧自給率はカロ
リーベースで40%(02年)である。輸入は輸送のためのエネルギーが無駄であり、日
本が富栄養化する。治産地消こそが望ましい。季節はずれの食材は、環境にも健康にも不
適切である。旬でないと、なすでは4.5培、とまとでは10倍の生産エネルギーが必要に
なる。
 リサイクルでは、食品(家庭を除く)のリサイクル率は37%(02年)と低い。家電
製品は、エアコンが82%、テレビが81%、冷蔵・冷凍庫が64%(04年)などとな
っている。建設関係は、コンクリート塊が98%、建設発生木材が61%、アスファルト
塊が99%(02年)となっている。賞味期限が過ぎたからと言って安易に食品を廃棄す
るのは、生産者に申し訳ないことである。コンビニでも直前に安売りにすればよい。赤福
もちもちゃんと「見切り品」として販売すればよかった(みんなおいしいと思って食べて
いた)。こういうことを受けとめられる消費者になるべきである。

 ごみ問題に関連して、一宮市は4月から分別が名古屋市並に複雑になった。しかし分別
の目的がまったく説明されず、膨大なごみ分別表が配られただけである。環境問題を市民
と共に解決していこういう姿勢が本当にあるのだろうか。これまで不燃物になっていた容
器・包装プラスチックの分別は、焼却炉の温度が下がったときに投入する「燃料」が主た
る目的のようである。関西では分別が進んでいないが、ガス溶融炉を導入してそれに投入
する大量のごみが必要であるからであろう。ダイオキシン問題も、焼却炉メーカーが仕掛
けたという説がある。市民がねばり強く追跡調査する姿勢を持たないと、行政任せでは環
境は改善して行かない。
 また「核汚染」も環境問題として取り入れるべきではないかという意見があった。これ
は二重の意味がある。戦争こそ最大の環境破壊、そして原子力発電を含めて放射性廃棄物
こそ、処理の困難なごみである。

日本の食糧危機(林まさ)
 三重県の野菜茶葉研究所の篠原 信さんの講演を聴く機会があり、そのときもらった資
料のひとつ「日本の食糧危機:日本は何人生き残る? 一問一答」を紹介した。
 食糧危機が叫ばれる中、日本自身はどうであろうか。3000万人くらいしか生き延び
られないのではないか。というのはそのときは石油危機でもある可能性が高く、現代の農
業は化学肥料、農薬、トラクターの動力など石油漬けであり、収穫物の2.6倍ものエネル
ギーを投入している。
 有機農業にするにも、現在日本に溢れている生ごみは飼料を含めて大半が輸入品である。
また山林はスギばかりで江戸時代よりひどい。その江戸時代は人口が3000万人を越え
ることはなかった。
 農地は1.5倍の476万ha(02年)になったが、他方で減反し、農業に携わる人が
いない。そして現在の食生活を満たすには、1人あたり0.14haが必要で9300万人
分が不足する。明治末期にもどれば0.06haであり、それでも2700万人が不足する。
人口の方は2050年でも1億人くらいである。
 日本の経済力や技術力で、食糧くらい輸入できるのではないか。国・地方の借金は
1000兆円を超えている。毎年政府は借金の利払いに20兆、その上25兆円の借金を
積み重ねている。金利が正常化したら利払いは40兆円である。技術も中国、インドなど
に移り、産業は空洞化している。それに日本の食糧危機は、世界の食糧危機が起こるとき
である。
 どうしたものか。政府の米の備蓄はわずか1ヶ月分で当てにならない。自治体レベルの
対応ができないか。そして個人が農業技術を習得し、ベランダでも野菜をつくり、「円」
ではなく「縁」を大切にして助け合いの体制をつくるべきである。いったん危機が始まれ
ば、人々は「餓鬼」と化す。

 現在が既に石油危機である。投機マネーが石油に群がっている。米国は多く石油を埋蔵
しておりながら、もっぱら産油国を非難している。
 中国のバブルがオリンピックが終わるとはじけて経済危機が起こり、食糧危機につなが
るというシナリオもある。
 政府はいつ「徳政令」を出すか考えているのではないか。未曾有の災害が襲ったときか、
財政再建団体になったときか。そのとき国民の1500兆円の資産も担保になって引き出
せなくなっているだろう。
 本気で我が家で1年分の米を備蓄するべきだと考えた次第です。皆さんはどう思います
か。

環境を守るNPOの企画(多々見)
 ゴミを減量化し、環境問題に関心を高めるためのNPOを設立しようと考えている。ス
ローガン的には「ゴミを宝に変える商売」、そして定職に着けない若者に働く場を与える。
 ゴミを無料で集め、利用可能な物を取り出し、製品化する。たとえば
・再利用可能な「粗大ゴミ」をもらい受け、レンタル商品として貸し出す。(単身赴任な
ど、短期の居住者が利用できる。引っ越し業者と連携する)
・生ゴミは堆肥化して販売する。(愛媛「i2」の製造も。それで鉢植えの花を育て、地
域を飾ってもよい)
・鉄、アルミ、電化製品の有価物を取り出して秋葉原に売る。(現状では中国に流れてい
る)
・竹やぶを手入れして、竹炭を作って売る。
・雨水から飲料水をつくるろ過装置を製造販売する。
・不要になった塩ビパイプで尺八を作って売る。
 酢と重曹だけで家をきれいにするという掃除屋もよい。
 現状では、金を受け取って電化製品などを回収し、いいとこ取りして環境に優しくない
商売もある。私としては「捨てない」ことの重要性を伝えていきたい。

「ほたるプロジェクト」(多々見)
 自宅を含め付近の排水路にもなっている農業用水が、土地醸成が不十分で沈下したのか
V字型になってうまく流れず、排水が貯まって悪臭・蚊の発生などに悩まされるようにな
った。
 自力で排水を浄化しようと、試作品をつくってみた。有機物を分解するバクテリアには
嫌気性と好気性の2種類がある。前者の処理は速いので、排水はこちらを通してから後者
に流入させる。第1槽には活性炭とフィルターを入れ、第2槽には底に穴を開けたヤクル
トびんを入れ、金魚のポンプでばっ気した。これで臭いもなくなり、金魚も住めるように
なった。ヤクルトびんはその形状から酸素濃度勾配ができて、様々な好気性菌が繁殖でき
ることが知られている。
 そこですこし大型化し、第2槽にはヒーターも加えて、排水をバケツで入れて試すと、
CODが50から5mg/Lに、pHが6.3〜6.5に改善することが、パックテストで確
認できた。
 次に用水路に浄化槽を設置しようとしたが、動力、水温などの問題に直面した。またヘ
ドロは水を切って堆肥化したが、家庭菜園だけでは量の多さに対応できない。
 最終的には、用水路に仕切を入れ、ヤクルトびんは流出しないようにネットに入れ、ポ
ンプと雨どいで水を循環し、ブロアーで空気を吹き込むことにした。電気代は1日10円
程度である。なお嫌気槽はつくらない。これで排水が浄化された。
 現在は用水路が改修されて装置は撤去したが、このような安価な装置を設置するだけで、
河川の水もかなりきれいにでき、ほたるも戻ってくるだろう。当面の課題は、電気でなく
風力で水を循環させることである。
 行政の方は訴えても聞き流しで、なかなか手応えがない。自然は自浄作用をもっている
が、「人間も自分が出したゴミは自分で処理する」という行動パターンを身に付けねばな
らない。



番号 08F-009  送信日 08/06/08  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その31・転勤

原です。

  カリキュラム変更に伴う理科の減単位数で、3人の理科教諭で最古参の私が転勤です。
 養護学校・工業高校ときたので、「普通科か商業科」の転勤希望を、申し出ました。

  結果、82年4月からは、津島北高校です。「普通科・商業科、併設高校」でした。

 世の中、進学、進学の風向きにあって、「普通科」新設ラッシュとランク格付け競争の時代でした。
 前身は、伝統の「津島商工」ですが、工業科の分離独立で、「普通科・商業科、併設高校」とした
 高校でした。   普通科・ランク格付けは、底辺。   

   「無気力」を感じさせるものがありますが、それは、「現象」であって、「高校生の本質」でないのは、
 工業高校生も証明してきたから、この生徒たちも、きっと、「本物の高校生を奪還するわさ!」
  
  転任早々、1年普通科・学級担任として、「生徒発信の教育原理:友だち力は、教育力」の
  「教育の仕掛け」により、一週間で、全員立候補制の学級体制づくりと始動開始、一ヵ月後には
 フル活動状態になり、本来のいきいき高校生活になった。
  「友だち力」の中核は、友達同士の常時のコミュニケーションと、それによる行動ですが、その媒体が
 学級新聞(36号発行)であり、文集(9号!発行)です。  男女共学クラスは、非常にスムースに
 友達同士の常時のコミュニケーションがとれると、思いました。



     特筆モノです。  定期テスト後の「成績保護者会のもち方」を、親御さんたちに提案しました。
 「学習結果は、生徒自身の事やから、親が口で言うてどうなるものじゃあありません。 保護者会を
 思春期の子育て自由ダベリング会にして、お互い子育ての悩みや、小遣い費など公開しあったりの
 楽しい会にしましょうや。  何なら、司会やらせてもらいまっせ。  担任との個人面談、成績順位を
 知りたい方は、その後にと。」  大きな拍手、その後、出席者が激増し、保護者OB会が5年続いた。

        もうひとつの特筆モノは、1年担任会で、取り組みました。
  平和の大切さを伝える映画「予言」鑑賞の感想文、進路指導としての「自分の未来」の文章、
  8クラス生徒全員の文章を、「学年文集」2巻として、生徒同士のコミュニケーションの一助にした。



番号 08F-010  送信日 08/06/09  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その32・最後の学級担任

原です。

 転勤早々、すぐさま「居心地のいい学級づくりの、仕掛け投入」により、無気力高校生の現象から、
 「本来の高校生の本質」を奪還します。 「競争教育の垢」を、「友だち力」で洗い流し始めるわけです。

  一週間で「一人一役以上・全員立候補制」学級自治活動が、「週番日直生徒」によって機能し始め
 ました。  一ヵ月後の5月中旬には、学習係・広報係・行事係など各係り活動が軌道に乗り、全体を
 統括・調整する「リーダー会議」も、週1回開かれ、生徒の自治活動が機能していました。

  ここまでが、学級担任の私の出番であって、これ以降は、「理科教員に専念する楽しい日々」です。
 もちろん、思春期の高校生には多種多様な諸問題が襲来するは当たり前であって、だからこそ、生徒たち
 一人ひとりが、「個人の課題と集団(クラス)の課題」を共有し、心の繋がり「友だち・命」を連帯する学校
 生活を保障する日々の過程で、「自立を支える自己認識や、友だち集団の中での葛藤によって得る
 他者認識、集団(社会)認識を人格化できる」 のです。

  学校の優位性・存在意義は、この点にあります。  学級も、授業も、この点についての、日常的検証を
 「滑っても、転んでも、教育の主役:目の前の生徒一人ひとり」に求める実践こそが、教育科学だと思う。
      以前に紹介した私の親友・保護司のひとことが、限りなく重い。
        「原先生、私の担当する子どもたちは、  例外なく、 授業がわからん   言ってます。」
     連想するは、 「やる気の無い子を、やる気にするのが、 プロ です。」  の、大村 はま 先生。

 下は、10月はじめ、24号の学級新聞。クラスの雰囲気を、想像ください。



番号 08F-011  送信日 08/06/11  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その33・最後の学級担任

  原です。

  養護学校・工業高校・普商併設高校、いずれの高校生の共通して実証するのは、
 「友だち・命」が機能してある「居心地のいい学級と授業」こそが、学校存在意義の必須要件
 でした。
  この基盤が保障された教育環境ならば、ヒトの子ども:生徒一人ひとりは、「友だち力」による
「教育力」によって、「競争教育の垢」を落としつつ、人格発達の3階層(ヒト→人→人間):原の仮説、
の質的成長を生きる。
  そんなことが教員になって19年目の、津島北高・普通科クラスでも再現する「生徒の質的発達の事実」
 に接しながら、「生徒発信の教育原理」の普遍性を再確認ししたのです。

  津島北高では、職員室内で互いに教育談義をする機会も増え、いつも私の机周りで昼食を一緒にする
 同じ1年担任の若い男先生が二人いました。「教育の可能性と方法」など、熱くそれぞれのクラス生徒を
 例にして、知恵を論じ合う時を愉しみました。  
   やがて、学年会挙げての合同企画として、1、平和祈念ドキュメント映画「予言」鑑賞と感想文集づくり、
 2、進路指導:「自分の未来」文集づくりと、教育実践の輪が拡がりました。居心地のいい1学年担任会
 として、生徒本位の教育談義も活発な楽しい職員室の一画になりました。
   この一画以外は、ふだんの日は、職員室の中央の教頭机の上に、両足を投げ出して読書する
 「第一教頭さん」が居るくらいでした。     多くの先生は、各科準備室に分散常駐していました。
 
 
下は、学級担任として最後となった、「文集9」です。
  振り返れば、学級担任として生徒から学んだことは、「ヒトの子どものもつ全方位の可能性のプラス面
   の限りなく深い人間の尊厳とすばらしさでした。  その時、 私、43歳。



番号 08F-012  送信日 08/06/11  差出人 山岡 世司郎
件名 7月12日の物理サークル例会は杉山先生の講演です

山岡です。
 先にお知らせしていますように、7月12日(土)の物理サークル例会では名古屋大学杉山先生の講演を予定しています。
 講演内容は次のとおりです。

「暗黒の支配する宇宙」
 近年の天文学観測の急激な進展により、宇宙を支配している暗黒の成分があぶりだされてきた。宇宙の膨張を時々刻々加速させている暗黒エネルギーと、宇宙の物質の大部分を占めている暗黒物質である。また、暗黒の天体である、ブラックホールも次々と見つかってきている。天文学者が、どのようにして直接見ることの出来ない宇宙の暗黒成分を見つけ出してきたのか、そして、それらの正体にどのように迫っていくのかについて解説する。  

 万難を排してのご参加をお願いします。
 尚、日時場所はいつものとおりです。

 発表のある方もない方もぜひ参加してください。
 午後1時から。場所(愛知工業高校)はここです。



番号 08F-013  送信日 08/06/12  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その34・最後の学級担任

原です。

   東京・秋葉原の殺人行為の報道に、「学校教育履歴や、経済活動における安全弁

  機能を担う派遣労働者履歴の犯人、という一人の人間」の存在から、この世を考えています。

     「ヒト→人→人間、人格の3階層発達」をする、「ヒトという生物一人ひとりが持つ、
  正にも負にも発現する無限の可能性」のうち、  
                     なぜ?犯人は「負の可能性」を発現したか。

  鍵は、「這えば立て、立てば歩めの親心」に象徴されるように、   ヒトの人格発達力は、
  人間同士のコミュニケーションの存在に在る。  そこにこそ、「学校教育の優位性」を見つけ、
  私は、教育実践の必須要素としてきました。 
   そして、人間として生きているかぎり、不断に「人間同士のコミュニケーション」で支えあっている
  存在である必要が見えてきます。しかし、今の世では、その不在は犯人に限らないのに、 なぜ?

   「ヒトの子ども:目の前の生徒一人ひとりが持つ、正にも負にも発現する無限の可能性」のうち、
  「正に発現する可能性」に焦点を当て、「個と集団における、友だちとのコミュニケーションを
  必須媒体とした教育実践の追究の意義」は何だろうか?
   それは、目の前の一人ひとりの生徒に対し、自己と他者の存在認識と、その葛藤からの自己の
  意思決定の訓練過程を必須とした『教育の仕掛け』によって、一人ひとりの持つ「正の可能性」を
  顕在化することで、友だち同士互いに目に見えるし、心に共鳴し合う「教育環境を生徒が創る」。
  その過程の累積が、授業活動(そのうち、おいおいとメールさせてもらいます)や、学級自治活動における
  不断の「人間同士のコミュニケーション」作用により、個と集団の中に、「柔軟で強靭な友だち力」
  を成長・発達させて、その友だち力が、襲来する多種多様な課題を乗り越えてきました。
  
      犯人には、そういった教育体験チャンスや、今、人間とのコミュニケーションが無かったのだろう。

   年輩者同士の話に、「昔は、大きい子が小さい子と、ワイワイ集団になって遊び教え、ガキ大将
   やった奴ほど出世しとる気がするなあ。」 意味のある会話です。
   
       この世に生まれて、死ぬまで、「人間は、人間の尊厳を持って生きる生物!」なんだから、
     学校教育で「子どもを競争させランク付け」したり、「労働者の使い捨てを容認する社会」だったり、
     娑婆とのお別れが近い私のような年寄りが「居心地が悪い社会」だったり、どれもが
        「人間の尊厳」を軽視する価値観であるなあと、  考えてしまう「秋葉原」です。

     こんな世の、犯行の犠牲者となり人生を理不尽にも奪われた7人のご冥福を祈るばかりです。
       

  さて、教育実践の拡がりは、若い学級担任とベテラン女先生を核として「1学年共同企画」として、
 平和祈念映画「予言」鑑賞と文集づくり、進路指導作文「私の未来」の文集づくりとなり、
 8クラス生徒全員参加によって、生徒同士のコミュニケーション媒体にまで拡がりました。



番号 08F-014  送信日 08/06/14  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その35・総務主任

原です。   「総務主任を、」 の話。

     管理主義教育は、「東の千葉・西の愛知」といわれ、70年代〜80年代に顕著でした。
 当時の職場状況は、生々しい話ですが、ある任意団体に、管理職のみならず過半数の教員が所属して
  いた。新任採用時の「声かけ」により入会したが、脱会を申し出る勇気が出ないという人もいた。
     「ある任意団体」メンバーが、管理主義教育を牛耳る存在であり、管理職への道だった(現在は?)。

  管理主義教育は、「形から入る厳しい指導こそが、教育効果を挙げる」の理念を掲げ、校則違反生徒
  への体罰容認や、授業を受けさせない「家庭謹慎」を行ったが、それでは教育効果が上がらない事実や
  生徒・保護者からの反対の声が大きくなりました。  一方では、 管理職コースに背を向け、各職場で
  生徒本位の教育を追求し続けた愛高教・組合員(教職員の約3割強)でした。

         両者のせめぎ合いは、多少の差はあれ、県下のどの高校にもありました。
   転任早々の学級自治活動が順調に進行し、1学年合同企画・学級活動にまで発展して、約1年が
  経過した年度末です。      私が、職場に存在する「任意団体」と「愛高教」の深い溝を認識し始め、
      「職場の天皇」と陰口される教員の存在と、その人物の職場への影響を実感し始めていた頃でした。
      
   第1教頭が、「原先生、お話が、、、」と、校長室へ。校長が言った、「教頭先生から、1学年会での
  原先生のこと、聞いています。特に若い先生方を世話くださりありがたい。今後、保護者・PTAとの連携を
  緊密にしたいので、教頭先生に協力して、総務主任を是非受けていただきたい。それが、本校の生徒のため
  にもなります。」 その後、第一教頭と職場状況や今後の職場の方向性について、忌憚の無い意見交換
  をし、「職員間の亀裂は、生徒のために良くない」と一致して、総務主任就任を納得しました。
   その1年後、「生徒の教育権・人権保障」に関わりの深い、私と「職場の天皇」との衝突が起こりました。

        つい、先刻8:43「地震緊急速報」発令、東北・奥州市で震度6強。 低周波振動が、当地にも伝播するかも、
      と予測していたら、届きました。  吊り下げ照明器具が、1分間ほど、ユーラユーラと揺れました。



番号 08F-015  送信日 08/06/20  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その36・職場のいじめと生徒の教育

原です。 生徒の教育権保障と、「職場づくり」の大切さ。

    総務主任になって、初めての「運営会議、年度末第2回総括会議」が行われました。
  校長が出張不在でしたが、各主任が、それぞれの分掌会議でまとめてきた総括報告を終えました。
  教頭司会によって、「質疑ならびに意見交換」が一段落しましたが、そのとき、私語が。 次第に大きくなり、
  私語の内容が、私の提起した「総務部・総括報告(案)」に対する罵詈雑言の羅列でした。一瞬、非常識な
  私語に信じられぬ思いがしました。  「職場天皇」の私語です。彼にとっては、いつもの私語ですが。

   司会に、発言許可を求め,発言しました。「 I 先生、今は勤務時間中であり会議中ですが、あなたの私語は
  声が大きく、聞かずとも聞こえる。内容は「総務総括」への言われ無き中傷ですぞ。司会の教頭先生の許可も
  無く、勝手な私語を続けるは、この場の各主任の先生方にも失礼じゃあないかね。各総括報告の学校としての
  来年度に向けての最終評価は、校長同席の上でなされるものであり、あなたの個人的私語で評価するものでは
  ないだろうが。 第一、わしは、あんたに頼まれ任命されて主任をやっとるわけじゃない。あんたの個人的見解を、
  運営会議という公の席で、一方的私語を聞かなきゃならん理由は、何も無い!  この会議後、あんたの部屋へ
  行くから、そこで。じっくり聞かせてもらいますわ。」   
   彼が、大声で噛み付いてくるかと思ったが、ビックリした様子で、一言も発せず。 その足で、彼の部屋へ直行して、
   転任後、初めて、「職場天皇」と、じっくり話し込んだのでした。

   ご存知のように、「総務仕事」は縁の下の段取り手配が主任務です。総務6名中、学級担任が3〜4名。
     1、各学期の式典の調整・手配・準備、当日の進行、片付けの采配
     2、夏休み中恒例の「地区別・保護者懇談会」8会場の段取り・設営。学校主任会・PTAとの連絡・調整。
   これら業務を、初年度は、学級担任を除く実質1〜2名でこなしました。
   その背景には、「組合員・主任」に対する、「ある任意団体」の徹底した非協力がありました。そのボスが、「天皇」。
   上記の会議後、前任の二人の総務主任(愛高教組合員)が、1〜2年で辞任したことを知り、「さもありなん」と
   思いました。

    「天皇」は、体育系大卒赴任以来20年余、ずーと本校に勤務し続けて教頭直前までのぼり、部活動指導に
   おいては全国大会まで出場の実績がありました。「徹底的に、俺の指導に服従しろ」の反面、人情を見せる人物
   でした。生徒には、「おれの部活を辞めるときは、退学する時だ」。これは事実でした。  新卒の体育系部活指導
   教員は、彼を尊敬し 弟子のような教員が何人もうまれ、運営会議の主任にも。こうして、ごり押しがまかり通り、
   体育系部活動においては、厳しい指導と称して、体罰が横行していました。 
         彼に逆らう人物は、陰に陽に彼らの「いじめ」に遭っていたのです。

    これが、「西の愛知」の管理主義教育の実態の一面でした。そんな状況下での、「総務主任受諾」でした。

     彼とじっくり話し込んでから一ヶ月も経たぬ4月はじめ、入学式の式場作りの準備で体育館へ行くと、思わぬ事態が
   起こりました。彼の弟子で主任でもある運動部顧問が、生徒部員約30人を引率してきました。 整列した生徒たちが、
   満面の笑顔で、「お手伝いに来ました!」と、大声で言うのです。グッと来ました。生徒の笑顔にはマイル。式場作りのあら
   ましを打ち合わせ、全生徒のいすならべを、顧問の指導に任せました。それ以降の体育館内の準備と片付けは、元気な
   部活動の高校生が、テキパキとやってくれ大助かり! その都度、整列した生徒たちに、「おねがいします!」「ありがとう!」
   と、大声であいさつをすると、満面の笑顔の高校生に、式場作りの作業も楽しく変わったのです。
     なぜ?天皇一派が協力的に変身したのか謎ですが、「腫れ物に触るような職場の空気」に、ズカズカ立ち入り、じっくり
   話し込みに行った私の態度・行動が、[天皇変心」の原因かもと、、、。
    
             そんな学校環境下で、「目の前の生徒一人ひとりの教育権保障」は、あり得ません。
    当時の愛高教は、厳しい管理教育現場への取り組みとして、「泥を被ってでも、民主的職場づくりを」と互いに励まし
   あっていました。私も、同感でした。 そんな折、今度は私に、県教委の「研究指定校」の本校総リーダー役の依頼がもちあ
   がりました。  通常なら、管理職ステップとして「教務主任」の役どころです。総務主任の出番じゃ、無い。
       「滑っても転んでも、教育の主役は生徒」が、私の信念。「研究指定校構想」の教育仕掛けを、提案しました。

     (次回は、普通科生徒が、自信を実感する「研究指定校構想」を、全教職員の協力で)に つづき  ます。



番号 08F-016  送信日 08/06/24  差出人 山岡 世司郎
件名 ***********

山岡です。
先日の編集会議でのゴム風船の帯電について調べてみました。
絶縁抵抗計(内部電圧がかなり高い)で風船を縮めたときと伸ばしたときの抵抗値を測ってみましたが、大きな差はありません。(ほとんど無限大)
 webでそれらしき記述を探してみたところ、啓林館のページでみつけました。

*********************************

 1本の乾いた輪ゴムを引き伸ばして,箔検電器の金属板に触れると箔が開く。輪
ゴムを金属板に接触させたまま引っ張ると,箔はさらに大きく開く。次に,引き伸
ばした輪ゴムを引き伸ばしたままで,アースした金属管にこすりつけて放電させた
後,ゴムを収縮させて箔検電器の金属板に接触させると,開いていた箔が閉じる。
輪ゴムは伸びるときと縮まるときとで反対符号の電気を帯びることがわかる。

http://www.keirinkan.com/kori/kori_physics/kori_physics_1/contents/ph-1/1-bu/1-0-3.htm
摩擦電気の導入実験

********************************************

 まだ確認が終わっていませんが、ゴムが特別な物質であることはわかっていたようです。



番号 08F-017  送信日 08/06/27  差出人 原 弘良
件名 生徒発信の教育原理−その37・資格を取った生徒たち

原です。 「生徒が主役」の研究指定校づくりを学校あげて

     厳しい指導と称して、体育系部活動において、「体罰指導」が横行していました。
  主任2年目の5月のある夜に、PTA役員をしている母親から教育相談電話がありました。
  「娘が、『原先生に相談して欲しい』と、勧めますから」で始まり、内容は、部活動での体罰指導を
  私たちの娘には許さないようにしたいが、娘に仕返しが無いように事を進めるには、どうしたものか。と
  いうものでした。当時は、体育系部活動における「厳しい指導」を望む親が、少なからず居ましたから、
  とても勇気ある相談でした。
           学校教育における全管理責任は、学校長にあります。     「私たち親でさえ
          叩いたことの無い娘に、たとえ指導であろうと許せない。」と、ご両親が言われました。
     「そりゃあ当然許されません。あす学校長はいますから、午前8時頃に電話して、お母さん・部顧問・
   学校長の3人での話し合いの場を、学校長に直接申し出られるといいですよ。お母さんも、役員会
   でおわかりのように、あの学校長はすぐ対応してくれますよ。心配はいりません。」

      そして、昼放課の理科準備室に、母親が「ありがとうございました」、ニコニコ顔でやって来ました。
     それから20年余、「生徒を主役にする教育」を契機にして、このご家族やPTA会長(現・保護司)
                 との「人間の絆」は、今も続いています。
    翌日、当該部顧問(主任)と、理科準備室で、じっくり教育談義をしました。「自分も小学校1年生
   の親として、本当に深い勉強ができました。一人の生徒の向こうに、親の愛がいつも思い浮かぶ指導を
   心がけたい。」  6年間の総務主任在任中、この教師は、何かにつけ献身的に協力してくれました。
    
 
   
          県教委・研究指定校(3年間)総リーダー受諾の件。

    「新設校方式」が、のし上がってきた時代でした。手取り、足取り、盆も正月も、0時限・7時限と補習
   授業にこれ努め、「普通科」は、大学進学のためのレース場と化しました。教育基本法1条・教育の目的
   「人格の完成を目指す教育」を、学校教育現場自体が蹴散らかす事態となり、明けても暮れても
   多くの普通科高校・校長の生徒への訓話は、「大学進学の話ばかり」になりました。 教育狂乱の時代。
    そして、国策の「学校多様化路線」と、教育現場の「学校別・ランクづけ競争」の結果、
   多くの普通科生徒が、卒業後就職する事態となり、県教委も看過が許されない時代となりました。
   
      この事態に対処する目的で、余儀なく就職する普通科生徒に、職業科目の履修をさせる、  
   「普・職連携教育、研究指定校」10校を、県教委は打ち出したのです。研究期間は、3年間でした。
     すぐわかるように、研究指定校普通科は、ランクづけ競争の最底辺レベル校が選定されています。
   普通科高校と実業高校が近くて連携しやすかったり、本校のように、普通科・商業科の併設校です。
           総務主任3年めが終わる年度末、校長・第1教頭・私が会談した。
   校長が切り出した。「原先生、来年度から、本校が『普・職連携教育、研究指定校』になった。私は、
   全校一丸となって推進するための、プロジェクトチームを立ち上げ、総リーダーを原先生にお願いしたい。」
    若い主任先生たちから、私への協力態度が急速に感じられるようになったり、非組合員の同僚が、
   雑談がてら私の準備室へ来たり、職場内の深い溝やトゲトゲ空気の軟化を感じるようにはなってきていた。
         しかし、反組合色の強い職場であり、私は、分会長でもあった。
      
    「普通なら、教務主任のポストですよ。校長先生。」「いや、学校全体のスムースな運営や、生徒のことを
   考えると、原先生がベストなんだ。お願いする。」「原には原の考えがあります。しかし、あくまでも私見ですから、
   学校長がそれを了解されて、学校方針として職員会議でご説明いただき方向付け下さるならば、職場の
   一員として、その任務を受けます。」「勿論そうする。  原先生の考えとは?もっと説明してください。」
   「日頃の職員会議の議論で主張し、私の教育実践の大黒柱でもあるのが、『教育の主役は、生徒である』
   ということです。研究対象生徒は、不本意ながら、世間では最底辺ランクの本校普通科へ入学したが、
   自分の進学をつらい思いで断念のうえ、3学年では『就職コース』で学校生活を去る生徒たちになります。
   その生徒一人ひとりの胸中にあるであろう『劣等感や、寂しさ』を吹き飛ばし、『自分への自信の実感』を胸に
   本校を卒業するチャンスを保障することが、今回の研究指定校として, 『生徒への義務』と考えています。」
   「なるほど、大事なことだ。  で、どうしたら? 原先生。」と、校長。第1教頭(商業)も乗り出す。
   「ズバリ、世間で通用する『日商簿記3級』取得の夢を生徒に抱かせ、それを実現する。本校だからこそ
   実現可能であり、生徒一人ひとりが「自信を実感する」研究になる。 職場見学や、講話を聞かせるなどの
   「生徒が受身」のアリバイ的講座は、絶対イカン。 幸い、本校商業科の先生たちの「資格取得」に対する
   専門力量・技術・意欲は、ハイレベルの実績があり、私自身感心させられ尊敬している。
   「就職コース」の普通科生徒の『日商簿記3級』取得実現の具体策や実務は、優秀な商業科の先生方に
   お任せする。商業科・科会で、校長先生からのこういった内容の方針説明をされれば、商業科の先生方は
   「やる気」を 出されると思いますよ。その趣旨と、全校的合意を、、プロジェクトチームで協議をすればいい。」
           
   「普通科生徒に資格を取得させて、卒業させる。これはいいな。ぜひ、やりましょう。」と、校長。スタートした。  
  
       研究指定校・3年間の実績は、いずれの年も、90%超の連続合格率達成!でした。
    何よりうれしいのは、生徒一人ひとりの笑顔と、全教職員が「教育の主役は、生徒」の教育に協力し合い、
    能書きではなく、「教育の主役は、生徒」を、学校として保障したことです。

      蛇足ですが、年に2〜3回ある研究指定校・校長会議に、すべて出席・説明しましたが、やはり、
   他校の研究内容は、「生徒が受身」のアリバイ的講座が多く、「生徒の視点」からの教育哲学と実践の
   大切さを、再認識しました。
    
                                                      
          この研究指定校への関わりを最後に、6年間の総務主任辞退を、決意し申し出ました。

       なぜなら、次年度からの校長が、「新設校方式」の強力な推進人物であったからです。 この方式は、
     私の人間観・教育哲学・教育実践からすれば、最たる「人間ドロボー教育」であり、亡国教育だからです。

     (「理科教員って、幸せ!」;自律・自発学習生徒への「理科授業の仕掛け」)へ、つづき



番号 08F-018  送信日 08/06/28  差出人 澤 寿朗
件名 第2回 理科☆大学連携 合同学習会(詳細)

皆様へ

  澤@JJA企画室です。

授業準備をしていて、また生徒からの質問で、
教科書の枠を超えることは多々あると思います。

どれだけ「超えた勉強」ができるかが問われる時代です。
ぜひ、専門家の話を聞いてみましょう。

また、個人的に大学で聞いた話は、授業や進路相談などで
話ができるのでオススメです!

◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆

    第2回 「理科☆大学連携」 

講  師 :  田中利治(名古屋大学院生命農学研究科 害虫制御学研究室教授)

タイトル : 「寄生バチの幼虫のための功名な養分戦略ーお母さんはどこまで面倒を見るか」


日  時: 7月4日(金)18:30〜 名古屋大学 農学部にて

また、予めある程度の人数を知りたいので、
参加希望の方は、メールにてその旨を澤までお伝え下さい。
連絡先: sawa10@excite.co.jp または jja@hamajima.co.jp



番号 08F-019  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***************



番号 08F-020  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********



番号 08F-021  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********



番号 08F-022  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********



番号 08F-023  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********



番号 08F-024  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********



番号 08F-025  送信日 08/06/**  差出人 ** **
件名 ***********