番号 07L-001  送信日 07/12/14  差出人 林 正幸
件名 環境勉強会の報告

こんばんは、林まさです。
 先週の土曜(8日)に開いた「環境問題を勉強する会」の通信案ができました。いつものように、不足や誤りなどがありましたら、ご指摘ください。
 次回は次のようです。
    3月2日(日) 13:30〜
    林ラボ(一宮駅から徒歩5分)
 ではまた。

<通信案>
                                  07.12
                               事務局 林 正幸

   環境問題通信07−12号

 今回は岩田、杉山、鈴木ひさし、長瀬、林まさの5名でした。時間があったので、藤里
小の「科学実験・工作お楽しみ広場」の相談もしました。

プリマーテス研より(杉山、鈴木ひさし)
 プリマーテス(霊長類)研究会より
・地球温暖化は、気温の上昇に留まらない生物への影響が予測される。北極海の氷が融け、
そこでの海水の沈み込みに依って始まる深海流が影響を受け、流量や流路が変化する。こ
れは酸素を海底に運ぶので、それが途絶えると深海の移動できない生物が絶滅する。
 日本海は生物の多様性が乏しいが、それはアムール川付近からの冷水の供給が止まるこ
とがあるからである。
・(槌田報告)温暖化の事実は認めるとして、しかしその後に寒冷化が予測される。闇雲
に温暖化対策として二酸化炭素の削減ばかりが強調され、便乗して原子力発電が持ち上げ
られている。石油より埋蔵量が多い石炭は放置されたままである。
・「温暖化」という言葉を入れないと研究予算が取れない。これでは研究の方向がゆがめ
られる。

ビデオ「地層処分」の疑問(林まさ)
 実際に次のビデオを、みんなで観てみました。資料は内容のポイントと疑問点で、予め
林まさが作っておきましたが、疑問点はその後での話し合いを加えています。ただしビデ
オを知らないと、よく分からないと思います。
<資料>
核燃料サイクル開発機構「秘められた地層の力」(三和クリーン製作 22分)
 生物の化石や出土品がその姿をしっかり残している。
@What is 地層処分?
・多重バリアシステム
 高レベル放射性廃棄物をガラス固化体にし、オーバーパック、緩衝材(粘土)で包んで
地下数100mより深いところに閉じ込める。数万年漏れ出さない必要性がある。
A火山の影響は大丈夫?
 北大教授 宇井 忠英
「火山分布の移動は過去20万年で10〜20kmくらいである。地下水の影響も20
kmほどに留まる。」
「火山作用によって問題がある場所ははっきり特定することができる。」
(中部南部には火山がない!)
B地震の影響は?
・地震や断層の活動は、すでの確認されている活断層帯でくり返し地震が起こっているこ
とが分かっている。
サンアンドレアス断層の法律では住宅建設が15mの範囲で禁止されており、それから離
れれば住宅に致命的な被害は生じないことになる。
 東大名誉教授 松田 時彦
「過去の事が分かれば、我々に関係する将来について推定することができる。」
C隆起や浸食、日本は?
・将来の活動を予測するための重要な鍵は、地形・地層に記録されている過去の活動履歴
にある。
・10万年くらいは高い確率で予測される。
Dものを閉じこめる地層の力?
・最深の地下鉄は40m、1000mはその25倍
 核燃料サイクル開発機構 三枝 博光
「古い時代に振った雨が、長い時間を経てそこまで流れてくる。深地層の地下水の流れは
地表に比べて非常に遅い。」
「地下深部で見つかった金属の容器が全然錆びていなかった。」
・地下水が黄鉄鉱などと反応して酸素を取られて還元性を持つようになり、ものを溶かし
にくく錆びにくい。
・岩盤のすき間はまわりの圧力で閉じている。
 核燃料サイクル開発機構 島田 顕臣
「岩盤のすき間はまわりの圧力で閉じており、粘土鉱物が詰まっており、これは水を通し
にくく物質を吸着する。」
・高レベル放射性廃棄物は、地層という天然のバリアによって将来にわたり僕たちの生活
環境から十分に隔離される。
E地球に学ぶ地層処分
・高レベル放射性廃棄物の地層処分に適切な地層環境が、僕たちの日本にも存在する。
いくつかの疑問
・「近い将来」などを「10万年は予測できる」にすり替えている(くり返し)。
・ 肝心の地層の研究では、外部の研究者は登場しない(不都合なデータは出てこない!
さらに言えば、原発関係者は真実を隠ぺいし続け、嘘を言い続けてきた連中である)。
・化石の話は、ほとんどがまともな姿を留めないことに触れず、肯定的側面のみを強調し
ている。
・活断層の話は、中越沖地震での柏崎刈羽原発の被災をどう説明するのか。またすべての
活断層が発見されているのか。
・サンアンドレアス断層の話は、15m離れればそれほどでないという一般論にすり替わ
っている。
・黄鉄鉱 FeS2 と反応すれば、地下水は酸性で腐食性になるのではないか。
・地下鉄の話は、何故「1000m」が出てくるのか(話は別に誘導しているが)。また
鉱山や温泉はどうなるか。また埋設の事実は何年先まで伝わるだろうか(企業や政府は、
わずか10年前の資料でも散逸させている)。
参考:原子力発電環境整備機構(NUMO)の広告は「300mより深い」と宣伝
・金属容器の話は、何年前のものか。
・地下水の動きの全体像は調べられているか。
・粘土鉱物がすべての放射性物質を吸着してくれるか。肥料が土壌に留まり長く効き目が
あるとは、粘土鉱物から離れることがあるからだろう。
<以上>

「このビデオをひとりで観たら、そうかなと思えてしまう。また授業で使ってみようとい
う先生も出てくるだろう。」
「マイナスイオンなども、健康食品なども、簡単にだまされる。」
「科学的に研究したと言うと、即正しいと信じる傾向がある(その反面、オカルトも即信
じる)。」
「科学的事実もその一部のみを使えば、科学的に嘘がつける。それに研究されていない部
分もある。」
「生徒にはどう教えたらよいだろうか。」
「知識の切り売りに留まらず、科学がどのように真理に迫っていくか、また科学は万能で
はないことも伝えたい。」
「教科に絡んだり、総合学習として、事例そのものを学習の対象にする必要もある。」
「論理学をしっかり学ぶようにしたい。」
「国民が賢くなると言っても限界がある。専門家である科学者は、自分の研究だけに埋没
せず、社会的問題にも目を向けるべきである(科学者の社会的責任)。」
<以上>



番号 07L-002  送信日 07/12/15  差出人 船橋 隆久
件名 結晶模型板

 こんにちは、船橋です。
 10年ほど前だったでしょうか、淑徳高校で行われた科教協の「お楽しみ実験広場」で、「結晶模型板(クリスタルシミュレーター)」の紹介がありました。これは原子や分子が並ぶときの状況を観察するのに便利な道具として、仮説社が以前販売していました。小さいステンレス球数千個を2枚のアクリル板のあいだに封じ込めたもので、左右に揺らせて静止すると粒子が整然と並んでとてもきれいだったことが印象的でした。しかし残念なことに、その時点ですでに完売されていて手に入れることはできませんでした。
 先週久しぶりに東急ハンズをぶらぶらする機会があり、6階の素材コーナーで直径1mmのスチール・ボールを見つけました。しかし、個数が500個と少なすぎるため、業者に頼んで5000個入手しました。そして厚さ2mm、1辺10cmのアクリル板(2枚)、間隔1mmの容器の中にスチール・ボール5000個(容器の約半分位がつまる)を入れ結晶模型板を作ってみました。間隔1mmがポイントで、広すぎるとスチール・ボールが重なってしまい、逆に狭すぎると挟まってしまい動いてくれません。しかし厚さ1mmの塩ビ板を接着剤をつかってアクリル板の間に固定すると、ちょうどいい間隔になってくれました。
 そして左右に揺らして静止するとスチール・ボールは期待通りに整然と並び、さらによく見るとそのなかの一部に配列がくずれて粒子がない点(点欠陥)や、粒子がないまっすぐに伸びた空間の線(線欠陥)といった格子欠陥のモデルも見ることができました。
 結晶模型板を水平にして揺らしてみると、下のほうに並んだ粒子はひしめき合っているため配列はほとんど変わりませんが、表面に近い粒子は液体の粒子のようにかなり自由に動くのが分かります。それより上の粒子は激しく動き回り、まる
で気体の粒子のような動きをすることも分かります。明日のモルの会例会で紹介したいと思っています。

(モルの会のみなさんへ)
明日の例会で来年3月15,16日に行われるでんきの科学館でのイベント(でんちのかがくかん)の打ち合わせ(予備実験)をしたいと思います。実験道具は私が持って行きます。宜しくお願いします。



番号 07L-003  送信日 07/12/17  差出人 林 正幸
件名 MOLの会の報告

 こんにちは、林まさです。
 昨日はMOLの会を開きました。通信案をつくりましたので、不足や誤りを指摘してください。
 次回は
    2月24日(日) 13:00〜
        ***高校 化学室
ではまた。

<通信案>
                                  07.12
                               事務局 林 正幸

   MOLの会通信07−12号

 今回は岡田、杉山、出口、林まさ、福島、船橋、堀の7名の参加でした。あれこれ検討
や脱線をしていたら、6時に近づいてしまいました。

ニトロセルロース(岡田)
 ピンポン球はセルロイド製か。調べてみると競技用はすべてそうであり、協会でそのよ
うに規定されている(ピンポンの発祥の地イギリスでは別の素材が開発されたとか)。セ
ルロイドはニトロセルロースと樟脳をアルコールに溶かして練る。確かにピンポン球に火
を着けると勢いよく燃える。ただしおもちゃ用は異なる可能性がある。
 昔はプラスチックと言えばセルロイドだった。映画のフィルムもそうであり、発火の危
険があった。
 ニトロセルロースを試験管に入れて、コルクせんをして加熱すると、爆発してポンと音
を発してせんが飛ぶ。この発火点は180℃である。
 調べてみると、天然物はd−樟脳であり、合成品のdl−樟脳はピネンから合成される。

結晶モデル、状態変化モデル(船橋)
 かつての仮説社の商品に思いがあった船橋さん、直径1mmのスチール球を見つけて、
1万個を2万円で購入。これを厚さ1mmの塩ビ板で作ったすき間1mmの容器に
5000個を封入した。塩ビ板の枠に両面テープで板を張ってスチール球が動くようにす
る。容器の壁を軽く押すと、スチール球がうまく配列し、結晶や格子欠陥ができる。
 これとは別にBB弾をフロッピーケースやそれより少しすき間が大きく弾が動くMOケ
ース(いずれも昔のもの)に入れる。弾が六方最密充填の固体モデル、すこしすき間のあ
る液体状態、そして少ない弾の気体状態。分かりやすいモデルである。
 なおBB弾は、上の結晶モデルとしてはあまりに分かりにくい。もっと安い仁丹で試し
てみてはの声あり。
 他に「ものづくりハンドブック」の「不思議なドア」のマジックも紹介してもらいまし
た。

アルコール発酵(林まさ)
 グルコース6gとドライイースト1gに45℃の水を加えてかき混ぜ、50mL三角フ
ラスコに移して45℃の水浴につけ、10分ほどして泡を除いたら風船を縛ったガラス管
の付いたゴムせんをして、45℃で待つこと1時間あまり(この間、別のテーマに移りま
した)、盛んに小さい泡が発生し続ける。
 膨らんだ風船の気体を石灰水に吹き込むと白濁(若干トラブルあり!)、そして反応混
合物は100mL三角フラスコに移し、L字管を付けて加熱し、試験管で約1mLの留出
液を受ける。これに水を補い、硝酸セリウム試薬を加えると黄橙色になりアルコールを検
出。これでアルコール発酵の反応式が書ける。
 なお硝酸セリウム試薬は、硝酸セリウム(W)アンモニウム Ce(NH4)2(NO3)6 20
gを2mol/L硝酸50mLに溶かす。水とは反応せず、アルコールでは黄橙色から赤橙
色に変化し、糖類も反応する。フェノールは黒褐色に濁る。
 グルコースの検出紙であるテス・テープAも紹介した。これは酵素グルコースオキシダ
ーゼがグルコースを酸化し、そのときできる過酸化水素がo−トリジンと反応して青色に
発色することを利用している。これは特定の糖類を同定でき、視点を変えると酵素の基質
特異性の説明にも使える。
 ちなみにo−トリジンは発がん性で、口に入らないように手洗いをした方がよいとの指
摘があった。

「でんちの科学館」の準備(船橋)
・バケツ電池
 亜鉛引きのバケツに水を入れて食塩を溶かし、銅製の湯煎鍋を浮かべてソーラーモータ
ーをにつなぐとクルクル回る。鍋を水溶液に押し込んで行くと回転が速くなる。鍋の底を
雑巾で拭くと性能が回復するので、正極の反応は銅の酸化物が関係するのではなく、水が
電子を奪うことになる。
    2e− + 2H2O ―→ 2OH− + H2
・備長炭電池
 備長炭に食塩水を浸み混ませたキッチンタオルを巻き、アルミホイルを被せる。2つ作
って直列につなぐ(電圧は1.8V)と、ラジオが聞こえる。乾電池1個で動く携帯ラジオ
が見つかったよかった。
・33円電池
 これは子どもたちにやらせようと、リード線を引き出した電卓を15個準備した。電解
質は酢に食塩を加える。浸み込ます紙はやはりろ紙がよく、四角く切り11円あたり2枚
にする。この場合は10円がきれいになり、正極の反応は次のようであろう。
    2e− + 2H+ + Cu2O ―→ H2O + 2Cu
・鉛筆電池
 2本の鉛筆の両端を削り、セットにして硫酸ナトリウム水溶液に浸ける。手まわし発電
機で水素と酸素を発生させ、回している途中でクリップを外す。そしてメロディーテスタ
ーをつなぐと、ハッピー・バースデーが流れる。これは燃料電池である。

ヨウ素の性質(福島)
 クロマト用ろ紙に額の油を付けて指紋を残す。そのままでは見えないが、ヨウ素片を入
れた試験管に差し入れておだやかに加熱すると、昇華した紫色のヨウ素の気体が立ち上る
と指紋が褐色に浮き出る。
 ろ紙を取り出し、試験管を観察すると、昇華した結晶のヨウ素がチカチカときれいに見
える。試験管の器壁に水を流しても結晶は残っている。しかしエタノールを流すと消失し
て褐色の溶液になる。ろ紙にデンプン液を垂らし、エタノール溶液を垂らすと青色になる。
残りの溶液はチオ硫酸ナトリウムを加えて脱色して廃棄する。
 指紋とエタノールから、ヨウ素が脂質やエタノールに溶けやすいことが分かる。生徒は
気体のヨウ素の色に感動する(出口さんも感動した)。ヨウ素のさまざまな性質が楽しく
学習できる教材である。愛知県教育センターのホームページを参考にした。
 ヨウ素による発色はポリビニルアルコール(PVA)でも起こる。やってみると赤紫色
になり、デンプンと同じように加熱すると色が消え、冷めると復活する。
<以上>



番号 07L-004  送信日 07/12/**  差出人 ** **
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