番号 06L-001 送信日 06/12/01 差出人 林 正幸
件名 Re:理科の会【藤里小学校 科学実験・工作 お楽しみ広場】 の準備を兼ねて
こんにちは、林まさです。
参加できそうになりました。と言うのは、10月に生まれた孫の、神戸でのお宮参りの日程がはっきりしなかったのです。
「おたのしみ広場」で予定している実験を持って行った方がよいでしょうか。時間はいつまでですか。昼食はどうするのかな。
このところ1週間、H8マイコンのC言語でのプログラミングに没頭しています。プログラミングはN88−ベーシックから始まって、マシン語、MS−DOS、C言語、クイックベーシック、ビジュアルベーシックとはまってきました。自分としては化学の勉強に障ると、いつもブレーキを掛けるようにしているのですが・・・、
性に合っているのですね。
ではまた。
番号 06L-002 送信日 06/12/04 差出人 中村 光廣
件名 Quarknet の宇宙線検出器の貸し出し
中村光廣です。
Quarknetの宇宙線検出器ですが、***高校の中村琢先生から検出器の設置から科学部の生徒にやらせたいとの強い希望があり、名大としても面倒をみる人手が足りない状況で渡りに船でしたので、まずは静岡北高校で運用を開始してもらうこととしました。
中村琢先生には懸念の基本性能のチェックなどもお願いしました。その進展・経験に関しては適宜ご報告をいただく予定です。
番号 06L-003 送信日 06/12/11 差出人 中村 光廣
件名 第4回 ORIUM-COE クリスマスレクチャーズ 2006 のお知らせ
名大・中村です。また催し物の広報で申し訳ありません。
きたる12月24日(日)(10:00-17:00(開場9:30))に
第4回 ORIUM-COE シンポジウム クリスマスレクチャーズ2006
「宇宙と物質の起源:宇宙史の物理学的解読」−物理学の最前線は何をみたか−
を名古屋大学野依学術交流館(2階コンファレンスホール)(名古屋大学東山キャンパス)にて開催します。対象は一般、理系学部生、大学院生、高校生で入場は無料です。内容は名古屋大学の物理学教室で行われている研究成果の一般向け報告です。
プログラム
研究成果発表(各30分):
宇宙の構造とその形成 杉山 直 教授
粒子―反粒子対称性の破れの謎を探る 飯嶋 徹 助教授
スイス-イタリア 730Km 人工ニュートリノの旅 中村光廣 助教授
すざく衛星の見た極限の宇宙史 國枝 秀世 教授
銀河系中心部の磁気ループ 福井 康雄 教授
地球を変えた光と生命 伊藤 繁 教授
プロトンポンプのX線結晶構造解析 神山 勉 教授
超伝導になる磁石 佐藤 憲昭 教授
強相関電子系のエキゾチックな軌道状態 伊藤 正行 教授
有機導体の中の質量のない粒子 小林 晃人 特任講師
主催 : 名古屋大学21COEプログラムORIUM運営委員会
問合せ先 : ORIUM-COE事務室(Tel:052-788-6195)
http://coe.phys.nagoya-u.ac.jp/conference/schedule/index.html
参加申し込みは不要です。
高校生も対象としていますので、ぜひ理系へ進もうとしている生徒さんにもご紹介ください。
またついでですが先日お知らせしました第5回の坂田早川記念レクチャーがこの週末16日(土)に科学館で開かれますが、まだ空席が十分あるようですので、こちらのほうへのご協力もよろしくお願い申し上げます。
http://www.eken.phys.nagoya-u.ac.jp/SakataHayakawa/
中村
番号 06L-004 送信日 06/12/16 差出人 長瀬 好文
件名 【藤里小学校 科学実験・工作 お楽しみ広場】 は大成功でした
藤里小学校科学実験・工作お楽しみ広場にご協力くださいましたみなさま,本日は本当にありがとうございました。
おかげで,子どもたちや家の人たち,地域の人たちにいっぱい笑顔が生まれました。
「楽しかった」
「またやる?」
「またやってほしい」
などなど,いろいろな喜びの声をいっぱい聞きました。
今は,やってよかったと思っています。
これから,少しずつHPで本日の様子を載せていきます。
ありがとうございました。
番号 06L-005 送信日 06/12/19 差出人 伊藤 亮吉
件名 第4回理科の会の記録と第5回理科の会のお知らせ
次回(第5回)は1月20日(土)13:30より 一宮市駅前歩いて5分 林ラボで行います。地図を添付します。
なお、これからは隔月に定例化しようということになりました。お知り合いの小中学校の先生、また興味がある方が見えましたら宣伝して頂けるとありがたいです。
12月10日(日)10時より藤里小学校で第4回例会を開催しました。
今回は16日(土)に行われる「藤里小学校科学実験・工作お楽しみ広場」の下見を兼ねて行いました。
参加者は、長瀬、林、鈴木、深谷、伊藤です。
テーマごとにきちんと整頓されたボックスにはびっくりでした。
出品予定の内容を一つ一つ紹介して貰いながら、いろいろ意見を出し合いました。
伊藤は初めて目にする物も多かったのでいちいち感心してしまいました。
第4回理科の会 の記録
1 ペットボトルの中で雲を作る。
当たり前ですが炭酸系のボトルを使うこと、担当者が余り知らないこともあるので、当たり前と思っても重要事は記入しましょう。
2 すっ飛びロケット
竹串を刺すときにに注意。大人がやった方が良いでしょう。
3 真空調理器で真空の実験
これは静電気が大敵でした。
4 科学マジック
フェノールフタレインと酸化第二鉄で色変わり。
5 泳げ金魚の醤油差し
浮沈子ですが、醤油差しにナットがうまくはまっていました。
6 ゴム風船電話
まだ低学年理科があった頃、2年生の教材にあったことを懐かしく思い出しました。
7 液体窒素を使った実験
豆腐パックを2つ重ねると保温効果が高いそうです。
8 べっこう飴を作る
ビーカーより鍋がよい。取り出すタイミングが大切、色合いに注意。
9 バイブラーランプ
10 アルミ缶を大気圧で潰す
ふたをしなくても、ひっくり返して水に入れれば水が入る前に潰れるそう
です。びっくり!
11 電解で色香割り
ゼネコンを使って電気分解。発電機であることを発光ダイオードで確認!
12 巨大シャボン玉で遊ぼう
・液が服に付く。
・泡が出来るとダメ!こまめに液を変える。
・深い入れ物より、浅くて大きい方が良い。トレイがいい。
13 ビー玉万華鏡
などなど
結構色々検討しました。中には役に立つ?(失礼)アドバイスもたくさんありました。
いざやるとなるといろいろな気配りが必要なんですね。
担当者欄が{ボランティア}となっていると何となく安心してしまいました。
※ 12月16日の当日は大盛況でした。広い体育館でたくさんの実験が行われていました。
教員以外でボランティアの方も見えて科学教育の担い手の広がりを感じた一日でもありました。
詳しくは藤里小学校ホームページでご覧下さい。
以上文責 伊藤亮吉
番号 06L-006 送信日 06/12/22 差出人 加藤 進
件名 H18科ラボ 報告
三重県の加藤です。やや遅れた感がありますが、H18科ボラ(in 京都)の報告です。
1.発表で
定石のアキカンつぶし。でも小学生の低学年には、火箸でひっくり返すのがあぶない。でも、はじめから、プルタップを下にしてコンロにかければまったく危険はなし。是非try してください。
2.posterで
マグデブルグ半球はよく知られてますが、マグデブルグトランプ。100円shopのトランプの一方に取っ手をつけ、あとは2枚くっつけてひぱるとなかなか外れない。
3.ぽんぽん蒸気船
ミニポンポン蒸気船。手のひらに乗ります。定番を1/3に縮小したもの。写真に撮りました。ご希望の方はどうぞ!
4.内容あて
関東で青空実験室を開催するグループ。アルミの飲料水ボトルに、砂、釘、レキ。。。を入れて音から何が入っているか想像するもの。ほのぼのしていて面白かった。
以上が、加藤おもしろいとと感じた発表でした。
番号 06L-007 送信日 06/12/23 差出人 朝日 秀仁
件名 ウィルス
朝日です。
最近,コンピュータウイルスに感染したメールが頻繁に来ます。ここ数日来たメールのうち2つは,送信元としてこのMLのメンバーのアドレスが表示されています。
表示される送信元アドレスは,本当の送信者のパソコンに記録されているアドレスで偽装されている可能性があるため,そのアドレスの方が感染しているとは言い切れません。しかしながら,本当の送信者のパソコンに,その方(そして私)のアドレスが記録されているだろうとは推測されます。したがいまして,恐らく,なのですが,このMLのメンバーのパソコンが,コンピュータウイルスに感染していると考えられます。
届くウイルスはこれ→「W32.Netsky.P@mm!enc」
以下に駆除ソフトがあります。
http://www.symantec.com/region/jp/avcenter/venc/data/jp-w32.netsky@mm.removal.tool.html
みなさまのパソコンを一度ご確認いただければ,幸いです。
番号 06L-008 送信日 06/12/23 差出人 岡田 晴彦
件名 科教協 全国研修会 の会場変更のお知らせ
1月6日(土)は愛知科教協
冬の合宿討論会ですが、この会場は予定通り
ルブラ王山
で行います。
なお、参加予定の方で、お申込がまだの方はなるべくお早めに岡田までお知らせください。
1月7日(日)は科教協 全国研修会
名古屋市教育センター分館(教育館)
〒460−0003 名古屋市中区錦三丁目16番6号
に変更になりました。
詳しい内容は以下に再び記します
2007年 新春 第18回 理科教育論研究会のお知らせ
<第1部>
私の思うこと、感じること、取り組んでいること
<第2部>
杉原和男先生の講演会
「照明から考える科学の歴史と社会変革」
主催 科学教育研究協議会 愛知支部
また、冬の理科教育論研究会(合宿討論会)の季節がやってきました。
今回は、第1部「私の思うこと、感じること、取り組んでいること」として、何人かの方にレポートをお願いします。次に、第2部として、京都市青少年教育センターの杉原和男先生から、「照明から考える科学の歴史と社会変革」という講演をしていただきます。杉原先生は、理科教室の2006年8月号に「電池の発明と灯りの変遷から考える教材」というレポートを発表されました。今回の講演は、このレポートに沿った内容で興味深い教材や実験を見せていただきながらお話していただくことになっています。是非ご参加ください。また、杉原先生は、ホームページに「杉原先生の理科室」として公開されていますが、教材の宝庫のような内容ですので、こちらも是非ご覧ください。
そして、翌日の7日(日)には、科教協の全国研修会が同じ会場(ルブラ王山)で開催されます。テーマは「原子・分子」です。できましたらこちらにもご参加ください。
来年の8月には愛知県で科教協の全国大会が開催されます。一人でも多くの方に参加していただくことをお願いします。また、できれば、実行委員として、レポーターとしてご協力ください。
期日 2007年1月6日(土) 午前10時〜午後9時00分
会場 ルブラ王山 (地下鉄東山線 池下駅下車 2番出口から東へ徒歩3分)
(TEL 052-762-3151)
日程 1月6日(土) 9:30〜10:00 受付
10:00〜12:00 レポート発表@
13:00〜14:00 レポート発表A
14:00〜16:00 杉原和男氏講演会
16:00〜17:00 レポート発表B
18:00〜20:00 夕食交流会
20:00〜21:00 レポート発表C
21:30〜 ナイター
費用 宿泊まで参加 12,000円(利用券2,500円も使えます)
夕食まで参加 6,000円
参加のみ(参加費) 1,000円
申込 2006年12月30日(土)までに下記へ申し込んでください
(電子メールかFAXで)名古屋***高校 岡田晴彦
電子メール taioka@tcp-ip.or.jp FAX 052-794-****
2007年 科教協全国研修会
日時 2006年1月7日(日)午前9時30分〜午後4時30分
会場 名古屋市教育館
(名古屋市教育センター分館)
地下鉄東山線栄町下車北へ徒歩3分
議題 『教育目標としての「原子・分子」
−故きを温めて新しきを知る、以って師と為るべし− 』
報告 辻 浩二氏(岐阜・多治見市立北陵中学校)
山崎敏昭氏(京都・同志社高等学校)
番号 06L-009 送信日 06/12/24 差出人 近藤 直門
件名 Re:ウィルス
近藤です
調べてみたらW32.Netsky.P@mm は、
「W32.Netsky.P@mm (旧名称: W32.Netsky.Q@mm )は、独自のSMTP エンジンを使用し、ハードドライブ、およびマッピングされているドライブのスキャン中に発見した全メールアドレスに自分自身を電子メールで送信する大量メール送信ワームです。また、このワームは、様々なディレクトリに自分自身をコピーし、様々なファイル共有手段を介して自分自身の拡散を試みます。
このワームが送信するメールの [差出人] 欄は詐称されており、件名と本文は不定です。添付ファイルのファイル名には、.exe.pif、.scr、または、.zip
拡張子が付いています。」
とありました。発信者は詐称されているので、発信者のパソコンがウィルスに感染しているわけではありません。
また、逆に詐称された発信者のメールアドレスを『迷惑メール』や『受信拒否』に振り分けてしまうと、詐称された人からのメールは以後自動的に振り分けられて『受信箱』にははいってこなくなりますので、ときどき「迷惑メール」や『受信拒否』に振り分けられたメールもチェックする必要があります。
番号 06L-010 送信日 06/12/24 差出人 林 正幸
件名 モルの会 報告
こんばんは、林まさです。
風邪が流行っているようですが、皆さんいかがですか。私は久しぶりに風邪を引き、声が出にくくなっています。
17日(日)のMOLの会の通信案ができたので、皆さんに送ります。いつものように不足やまちがいなどありましたら、連絡をお願いします。岡田さん、電話ができないので、二酸化窒素アップルの情報をくれたのはどの先生だったのでしょうか。
そして次回のMOLの会ですが、その場では4日(日)と決めたのですが、できれば次のように前日に変更できないかという申し出がありました。
3月3日(土) 13:00〜
市立北高校 化学室
不都合がないようならこのようにしたいのですが、いかがでしょうか。参加した人の中で不都合があれば連絡してください。再度検討します。そうでなければ、手帳の方の変更をよろしく。
ではまた。
<通信案>
06.12
事務局 林 正幸
MOLの会通信06−12号
今回は伊藤、岡田、鈴木とし、出口、林まさ、船橋、堀の7名でした。冬至前の昼がも
っとも短い時期、終わってみるとすっかり夜の帳が降りていました。
下に記事はありませんが、堀さんが、ポカリスエットのビタミンCが開封後数日しても
大して濃度は変化しないと報告してくれました(前06−9号も参照)。他の還元剤がヨ
ウ素と反応している可能性もありますね。
色素増感太陽電池(伊藤)
今年のSPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)のテーマは「光の正体を
探ろう」とし、そのひとつに色素増感太陽電池の製作を選んだ。協力は岐阜大の箕浦研
(と大同メタル工業)にお願いした。
片側が導電性(テスターで測ると1cm間隔で17Ωほど)のガラス板(FTOガラス
基板 3×5cm)に、赤色のエオシンYという色素(エオシンは銀塩写真でも増感作用
を示す)を加えた硝酸亜鉛水溶液で、陽極を亜鉛にしてめっきすると、エオシンを吸着し
た酸化亜鉛の被膜ができる(これが負極)。
Zn2+ + NO3− + 2e− ―→ ZnO + NO2−
正極はガラス板に鉛筆で炭素を塗りつけてできあがり。両者を短冊にした両面テープで貼
り合わせる。電解液は、非プロトン性の高誘電率溶媒である炭酸プロピレン C4H6O3
(環状の炭酸エステル)にヨウ素とヨウ化カリウムを溶かし、これを電極間のすき間に浸
み込ませるとでき上がり(封入も可能)。
これを4つ直列(1個は約0.5V)にして電子オルゴールにつなぎ明るい所へ持ってい
くと、音楽が流れる。うまいのは太陽電池式の電卓につなぐアイデア。元の太陽電池を覆
い、電源コードを引き出して使う。電卓で計算ができるのは、電池ができたと納得しやす
いでしょう。
原理は光合成の明反応に似ており、エオシンYが太陽光で電子を励起させ、これを半導
体の酸化亜鉛に渡して(伝導帯に入る)負極を形成する。そしてエオシンYはヨウ化物イ
オンから電子を奪って元にもどる。正極では、電子が三ヨウ化物イオンと反応してヨウ化
物イオンになり、電解液も元にもどる。
負極 3I− + hν(エオシンY) ―→ I3− + 2e−(酸化亜鉛)
正極 2e− + I3− ―→ 3I−
一般的に色素増感太陽電池は、酸化チタン TiO2 をガラスに焼き付けているが、箕浦
研は、電気めっきというもっと簡単で低温でできる方法を開発した。この種の太陽電池は、
シリコン製よりエネルギーコストが格段に安い。
私たちにとって、導電性ガラスが高価なことがネックになりそうである。導電性プラス
チックや導電紙に置き換えられないか。
ちなみに酸化チタンを使うタイプは、ケニスから「花力発電」という名の教材として既
に販売されている(導電性ガラスを含む)。色素にはハイビスカスの花が使われており、
かなり自由度はあるようである。
伊藤さん、忙しいでしょうにSPPをうまく取り入れていますね(05−12号も参
照)。
立体周期表
「エレメンタッチ」の紹介(船橋)
ニュートン10月号の付録である、立体周期表「エレメンタッチ」のコピーを提供して
もらいました(営利目的ではありません)。
この周期表の狙いのひとつは、通常の周期表では端で切れてしまう。そこで200mL
缶に巻き付けて連続にしよう(ランタノイド、アクチノイドも別表にしない)。もうひと
つは、短周期表のメリットを活かそう。具体的には2Aと2B族、3Aと3B族、4Aと
4B族を上下に並ぶようにしよう、と言うのである。
なお水素は連続性を確保するため、17族に位置づけられている。確かに水素は1価の
陽イオン(陽子1個)としては存在しにくいが、陰イオンの水素化物イオンにはなる。し
かし超高圧下では金属性を示すと予想される(木星)。また14族にも似ているから難し
い。それから典型元素では、1,2族を青色に、13〜17族を黄色にしている意味がよ
く分からない(ちなみに水素は青色にしている)。
立体周期表は、仮説社の商品の他に、盛口さんも巻き付け式を提案しています。
他にも、「ミセル」を見せると言うことで、スチロール球を使った洗浄モデルを見せて
もらいました。
ハイテクごまの分解(鈴木とし)
以前に紹介された回り続ける「ハイテクごま」(06−6号)、こだわっている鈴木と
しさんが複数手に入れて、今日は壊してもよいと提供してくれました。
ボタン電池を取り除き、カバーを外すと配線が出てきて、抵抗とLEDと遠心力を利用
したスイッチが確認できました。さらに分解するとコードの付いたディスクが出てきまし
た。電池をつなぐと中で何かが回転しているようです。これを分解すると、円盤状の磁石
と、蝶の羽根のように組み合わせた2つの扁平なコイルが出てきました。コイルは蝶の頭
の位置に軸があり偏心しています。そして6つの接点があり、これらは回転によりコイル
の電流の向きが変わる仕掛けでしょう。他方で磁石は、鉄粉を振りかけると、4極になっ
ていることが分かりました。ひとつのコイルの大きさは極の大きさの1.5倍ほどです。な
るほど原理は直流モーターなんだ。
このモータは携帯電話のマナーモードの振動子であるとの情報があり、それを角運動量
保存の法則に乗っかって応用したのですね。
分解過程は鈴木さんがデジカメで記録し、「分解生成物」は愛知物理サークルに提供す
ることになりました。
ちなみに来年(07年)10月にはEHCで、林ひろさんが工夫した自走ごまの製作を
予定しています。
硫黄の原子量(林まさ)
講座プラン「モル単位(物質量)の世界」とそのレポート「原子量とアボガドロ定数を
測ろう」(科教協大会レポート)を持ってきました(前回はこちらの資料をこそ持ってく
るべきでした)。
講座プランの始まりは原子量を求めていく実験で、酸化マグネシウムの生成からマグネ
シウムの原子量(04−12号を参照)、マグネシウムを酸と反応させて発生する水素か
ら水素の原子量を得ます。続いて今回の硫黄の原子量の測定です。
約20mLの水を入れた100mLビーカーの風袋を計り、濃硫酸(98%)20滴を
加えて、質量増加は0.934gだった。約25cmのマグネシウムリボンの質量は
0.300gであり、これを硫酸と反応させる。70℃までくらい加熱して反応をほぼ完結
させ、残ったリボンを水洗い、そしてドライヤーで乾燥すると、0.078gだった。反応
したマグネシウムは0.222gだから、硫酸 H2SO4 の分子量は
24.3×(0.934×0.98/0.222) = 100.2
H2O4 は66なので
硫黄の原子量は34
となる(今回は天びんが風の影響を受けていた)。
原子量が実感の湧くものになれば、物質量ももうすこし馴染みやすくなるのではないか
と思います。講座プラン全体に対しても意見が聞けるとうれしいです。
任意のpH溶液の調製(林まさ)
ユニバーサル指示薬の変色を利用して滴定曲線を描く実験において、印刷された色見本
では分かりにくいと準備したものである。
0.02mol/Lのリン酸と水酸化ナトリウムの水溶液を調製して、両者の混合比でp
Hが4から10の領域を一気に確保しようというのである。指定されたpH7はリン酸
10mLに水酸化ナトリウム14.55mLであるので、5mL駒込ピペットで半量ずつを
加えてpHメーターでチェックすると、ぴったりであった。ずれたときは数滴の溶液を補
ってpHを再確認する(この操作があるので、混合は駒込ピペットで十分)。
これだけだと簡単に見えるが、0.02mol/Lの水溶液を調製するまでがやや面倒だ
った。シュウ酸標準溶液をつくることから始まり、水酸化ナトリウム水溶液を滴定して
0.1mol/Lに加減する。これを5倍に希釈する(いきなり0.02mol/Lは滴定し
にくい)。次いで0.1mol/Lのリン酸をつくるのだが、第1中和点のpHがはっきり
しない。理論計算値が4.3、文献値が4.6、実測値が5.2(0.05mol/Lリン酸二
水素ナトリウムのpH)と異なるのだ。指示薬が使えず、実測値に基づいてpHメーター
で滴定し、加減してからさらに5倍に希釈する。
もっとも一度混合比の数値が見つかれば、いちいち滴定などせず、リン酸と水酸化ナト
リウムの純度(濃度)を考慮していきなり0.02mol/Lの水溶液を調製しても構わな
いと思われます。
ちなみにもっと狭い領域の緩衝溶液なら、化学便覧に溶液と混合比が載っています。
二酸化窒素アンプルの不思議(岡田)
化学平衡で使っている二酸化窒素のアンプル(実験もしました)で気になることが出て
きた。
2NO2 = N2O4 −Q
さんから、冷凍庫で冷やすと一部が青色の液体になるという情報が入った(実際に見
せてもらった)。そして化学大事典には、三酸化二窒素 N2O3 は液体では青色とある。
四酸化二窒素 N2O4 については調べが付かない。また三酸化二窒素は、一酸化窒素 NO
と二酸化窒素 NO2 の混合物であると聞いたことがある。
これについては後でシュライバーの「無機化学」などを調べて、秘密が解けたと思いす。
四酸化二窒素の液体は無色、とありました。思い返すと、アンプルを氷水で冷やすとすこ
し液化して、その色は青色ではありませんでした(化学平衡の実験では10℃くらいの冷
水にした方がよいと思います)。そして三酸化二窒素は気体では一酸化窒素と二酸化窒素
に解離する、とありました。
N2O3 ←→ NO + NO2
そうなんです、アンプルには一酸化窒素も封じ込められているに違いない。この気体は無
色ですから、目には見えない。考えてみれば、希硝酸と銅では一酸化窒素が発生するので
すから、濃硝酸を使うと完全に二酸化窒素とは言えないでしょう。それに反応と共に硝酸
は薄くなります(林まさ)。
水素の燃焼など(岡田)
水素が燃焼すると水ができるが、水上置換していてはそれが観察できない。そこで乾い
た試験管に簡易ボンベから水素を吹き込んで点火する。ところが不思議なことに、水によ
る曇りが、数本のリングとなり縞模様になるのである。出口さんによると、調理中にもそ
のような縞模様を観察することあるそうです。
ついでにペットボトルに詰めた120mLの水素爆鳴気(残りは水)に点火する実験も
見せてもらいました。この量になるとさすがに音が大きい。ペットボトルは新しいものを
使いましょう。またペットボトルの底を抜いて上にガラス管を付け、下から水素を吹き込
んでカラス管に点火する、いわゆる「三徳びん」の実験もしました。
簡単に正四面体(岡田)
正四面体が化学で役立つことは言うまでもないが、使い古しの大きい封筒を切って簡単
につくることができる。封筒の底の一方の角を、他方の角を頂点としつつ、センターに来
るように三角形に折るのがポイント。
その理由はということで、突如幾何学の時間が出現、あれこれ考えを出し合う中で、答
が見つかりました。それにしてもうまいアイデア。
他にも、青梅の塩漬けが変化する様子を8日間8枚の写真に記録したこと、理解しにく
い生徒がいる中で「イオンカード」を使い始めたことなども紹介されました。
食品は燃える(出口)
愛知環境カウンセラー協会(NPO)の講座「環境中の化学物質のお話」で「実験:燃
えよ!○○」というテーマで行った実験。
小さいペイント皿にサラダ油とバターを入れ、画びょうに短くしたマッチの軸を刺して
芯を立て、火を着ける。サラダ油の方は小さな炎を形成して燃えた。バターの方は気温が
低いことが影響してか、微妙であった。
燃焼には、燃えるもの、高い温度、空気(酸素)が必要。食品は燃えるものに当たる。
ちなみに食品の発熱量は食品成分表で調べた。これからのエネルギー資源としてはバイオ
にも目を向けていこう。
ピーナッツの燃焼も話題に上り、次回は角砂糖を炭酸塩を触媒にして燃やしてみること
になりました。
<以上>
番号 06L-011 送信日 06/12/24 差出人 岡田 晴彦
件名 Re:モルの会 報告
岡田です
二酸化窒素のアンプルを冷却すると
この話を教えてくださったのは、菊里高校の浅野紳一郎先生です。ただ、昨日、浅野先生に聞いたところ、このことは、北海道の杉山剛英先生のHPを参考にしたとのことでした。杉山先生のHPを見ましたところ、次のように書いてありました。
二酸化窒素のアンプルびん(赤褐色)を液体窒素で冷やしていくと無色になり、次に青色の液体なり、そして淡青色の固体になる。これは、三酸化二窒素と思われ、それは、次のような平衡にあると思われるからである、と記述されていました。
2NO2 ←→ N2O4
2NO+N2O4 ←→ 2N2O3
番号 06L-012 送信日 06/12/** 差出人 ** **
件名 ***********
番号 06L-013 送信日 06/12/** 差出人 ** **
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