番号 03E-001  送信日 03/05/01  差出人 田中 英二
件名 こんばんは!愛知の田中です

 こんばんは!愛知の田中です。
 今度の5月10日(土)は愛知物理サークルが**高校であります。今、私は、H8マイコンを使った測定機器を開発しています。これ何ができるかと言いますと、
1.振り子の周期
2.速度測定
3.音速測定
4.加速度の測定(重力加速度の測定)
5.一般の加速度の測定
6.電圧測定
7.電流測定
8.静電気の測定
9.温度の測定
など、まあほとんどの測定ができます。また、パソコンと接続すれば、いろいろな測定をグラフ化できます。たとえば、弾性衝突と非弾性衝突の力積カーブの違いとか、いままでパソコンで測定していたすべてが一台で測定できるようになります。もし、制作希望の人が見えたら、物理サークルの時か、または、私にメールをください。
 制作は、夏休み7月のはじめ20日(日)、21日(月)と8月23日(土)、24日(日)に行う予定でいます。次からは、それのアタッチメントを作っていきますので、もし作る希望がありましたら、この機会にしてください。一番の困難は、部品集めです。できれば、一度で済ませたいのです。
 よろしく、この機会を逃したら、もうありません。



番号 03E-002  送信日 03/05/05  差出人 岡田 高明
件名 次回EHCの連絡

 新緑の候、皆さんお元気ですか。 
 今度のEHCの企画は「小型高圧電源利用キットの製作」の続編「OHPで見るブラウン運動モデル」です。原理は前回製作した化学平衡モデルと同じですが底も蓋も金網にしてOHPで影が投影するようにしたものです。前回**高校で試験したところ前回製作した直視方式のブラウン運動モデルよりブラウン運動らしく見えました。そこで続けて製作する運びとなりました。
 また前回の補習を兼ねています。前回製作が完了しなかった方、また前回都合により参加できなかった方は、これを機会に完成させて下さい。

日時   2003年5月17日(日)10:00〜17:00
テーマ  OHPで見るブラウン運動モデル
講師   船橋 隆久
会場   **高校物理実験室(3F)
準備   30cm定規、大型カツターナイフ、はさみ、
小型高圧電源、墨汁被服スチロール球
前回のアルミテープの余り
予算   2000円程度



番号 03E-003  送信日 03/05/05  差出人 戸田 亜昭
件名 劣化ウラン弾の恐怖」

 先日中日新聞に劣化ウラン弾の恐怖という題で本の紹介をした記事がありました。写真,文森住卓『イラク・湾岸戦争の子どもたち 劣化ウラン弾は何をもたらしたか』(高文研)についての紹介です。早速取り寄せ読みました。改めて劣化ウラン弾の恐ろしさを知りました。ぜひみなさんにも読んでいただきたいと思い,メールします。
 そのフォトジャーナリストの森住卓さんの講演会(5月2日)を聴きにいってきました。「イラク・湾岸戦争の子どもたち〜今また劣化ウラン弾が」という題の講演会です。湾岸戦争の劣化ウラン弾の恐ろしさや今回のイラク戦争についてスライドを見せながら現地で見たことを話してくれました。
 テレビの映像を注意してみていればある程度推測はできますが,サダムフセインの銅像を倒すのも米軍により仕組まれたものであるとのことです。イラク人が自分たちから壊すのならばまず始めに手をつけることができるのは小さな銅像です。戦車を必要としない小さな銅像は何日も後まで壊されていなかったようです。また略奪が頻発するのも仕組まれたものだそうです。これにはスウェーデン人の証言もあるそうです。
 やはり子どもたちが悲惨な被害にあっているのです。生まれてくる子どもにも無脳症や奇形など障害をもった直視できないものがいっぱいありました。マスコミではカットされた部分で米軍は「劣化ウラン弾を非難する者はテロリストである」といっていたそうです。
 「セイブ・ザ・イラクチルドレン・名古屋」の活動紹介がありました。
    ホームページURL:http://www.h2.dion.ne.jp/~child-i
 講演会で次の本と絵はがきを買ってきました。
『戦時下の生活と恐怖イラクからの報告』江川紹子 文 森住卓 写真・文(小学館文庫)
『放射能兵器劣化ウラン 核の戦場 ウラン汚染地帯』劣化ウラン研究会(技術と人間)
絵はがき『イラク・アフガニスタン MY DEAR CHILDREN』森住卓
まだのぞいていませんが,絵はがきに森住さんのホームページが書いてありました。
    URL:http://www.morizumi-pj.com/
 森住卓写真展「イラク・湾岸戦争の子どもたち」がセントラルパーク市民情報ギャラリー(地下鉄「久屋大通駅」北改札口)で5月8日(木)地下鉄始発から終電まで(8日は17時まで)あります。是非見てください。
 森住さんの話を直接聞きたい人はもう一度チャンスがあります。「いまイラクで何が起きているか ー 劣化ウラン弾がもたらした子どもたちの後遺症 ー」主催核戦争に反対する医師の会
5月10日(土)午後2時半から5時 会場:愛知芸術文化センター/12階アート
スペースA



番号 03E-004  送信日 03/05/10  差出人 久保田 英慈
件名 理科総合Aについて

 すいません、ご質問があります。(いつもいつもなんですが....)高校側の教員から泣きつかれています。新カリキュラムから導入されている理科総合Aがよくわからんと....。(今頃なにを、という気もするのですが....)
 たしかに、従来の理科を教えている教員からすると、この内容は中学の延長で、よくわからない、という気持ちもわからないでもないです。一応、僕からは、中学校では生徒達はこういうことを勉強し、こういうことを勉強していないんですよ、という話をしておいたのですが、どうも、従来の物理・化学・生物・((地学))という形から抜け出れないようです。
 そこでご質問なのですがこのmlの先生方はほとんどが高校の方だと思います。理科総合Aをどのようにやってられるのでしょうか...。“教科書の通りやっているよ”というすなおな意見だけでは、ないような気が僕はするのですが...。“やってないよ”という大胆な意見もあるような...。



番号 03E-005  送信日 03/05/11  差出人 田中 英二
件名 H8/3052Fを使ったマルチ測定器製作のご案内

 物理サークルの皆様、EHCの皆様へ
 昨日の物理サークルご苦労様でした。昨日の物理サークルで、H8/3052Fを使った万能(マルチ)測定器の製作案内をしました。
 この測定器の特徴は、
1.H8/3052Fのいう日立のマイコンを使っていること。
2.このマイコンは、
  (ア)25MHz16ビットマイコンで、速度が速いこと。
  (イ)16ビットのタイマー(時間測定用)を5つ持つ。
  (ウ)10ビットのAD変換器(1回の変換時間約10μ秒)を8チャンネ
     ル持っている。
  (エ)プログラムをBASIC、C言語、アセンブラーのどれかで書くこと
     ができる。
3.この結果、時間、電圧に変換して測定できるモノは、ほとんどすべて測定で
  きること。
  ★できいないのは、あまりに速すぎる現象(1μ秒より短い時間で起きる現
   象)です。
 以上のような特徴を持った、マイコンを使っている。
 また、この測定器でできることは、だいたい以下のように、ほとんどの測定ができます。後は使う人のアイディア次第です。
1.振り子の周期
2.速度測定
3.音速測定
4.加速度の測定(重力加速度の測定)
5.一般の加速度の測定
6.電圧測定
7.電流測定
8.静電気の測定
9.温度の測定
10. パソコンと接続して、測定データのグラフ化。
  たとえば、弾性、非弾性の力積カーブを書かせるなど

 制作は、夏休み7月のはじめ20日(日)、21日(月)と8月23日(土)、24日(日)に、一宮EHCで行う予定でいます。製作希望がありましたら、是非この機会を利用ください。
 その次からは、それぞれの測定に必要な、アタッチメントの製作をしてゆきます。今のところは、上に書いた、1〜10を作ってゆくつもりでいますが、このアタッチメントの製作には、製作される皆さんのアイディアがたくさん欲しいと思っています。できるかできないかより、こういうモノが欲しいというアイディアが大切です。これの大募集をします。そして、それを実現してゆきたいと思っています。
 いまのところ、次の製作は、今のところ考えていません。制作費は、約25000円の予定です。製作を希望される方、5月中に、下記にメールでご連絡下さい。
(全体で最大25人までです。)
EHCメンバーの方は、5月17日の例会で希望をとりたいと思います。
 E-mail dentyu@mc.ccnw.ne.jp



番号 03E-006  送信日 03/05/11  差出人 岡田 晴彦
件名 理科実験お楽しみ広場のお知らせ

科教協東海ブロック主催                   2003年5月11日
                              愛知科教協事務局
      2003年 理科実験お楽しみ広場  のご案内
 毎年恒例となりました実験交流会を今年も企画しました。この会は科教協愛知支部が岐阜・三重・静岡の各支部に呼びかけ、東海ブロック集会として実施しています。今回も多くの方に参加していただき、成果をあげたいと考えています。
 「実験紹介」では、最近工夫した実験、サークルで紹介された実験など、お互いに実験・観察を持ち寄りましょう。
 「実験レポート」では、実験・観察を軸にした研究発表をしていただきます。もちろん、見学だけでも歓迎ですので、気軽にご参加ください。 
  日時:6月21日(土)9時30分〜15時
  場所:愛知淑徳学園中高等部
     (地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、3番出口から東へ徒歩5分)
  会費:500円(昼食のおにぎり付)
  【スケジュール】
 9:30  受付開始 フリー交流   
10:15  実験紹介@
11:30  実験レポート(1)(2)
12:15  フリー交流(昼食) 
13:00  実験紹介A
13:50  実験レポート(3)(4)
15:00  終了
  【実験レポート】(敬称略)
(1)林 煕崇    「光の授業」
(2)福島 正子  「変形菌の魅力」
(3)鈴木 利住   「うがい薬の色を変えよう」
(4)堀田 康夫   「ビデオ作品『森のしくみ』について」
【お願い】
「実験紹介」は持ち寄った実験・観察をひとつひとつ順番に紹介し合うものです。受付の時間に発表数によって時間配分をしますので、発表者全員が時間内に交流(意見交換も含む)ができるようご協力ください。また、発表される方はできましたらプリントなどをご用意ください。



番号 03E-007  送信日 03/05/11  差出人 加藤 賢一
件名 電磁気学集中討議のご案内

 清水の加藤です。
 この夏に行われる、電磁気学集中討議の案内をします。今のところレポートの予定者は
「愛知物理サークル:林ヒロ先生。埼玉物理サークル:岸沢先生。
ガリレオ工房:滝川先生。アペジェ:若菜先生」です。

それでは、これ以下案内です。よろしくお願いします。
<案内>
『 高校物理・電磁気学集中討議2003 』
 〜第一部 モーター・電磁誘導・電波〜
1.目的
 世界的な規模で理科離れが叫ばれる中、「モーター・電磁誘導・電波」が旧過程の物理Uから、新過程の物理Tに移行することになったのは、単なる偶然とは思えない。以前より教えるのが難しいといわれていたこの分野は、じつは、我々の生活に根付いた生徒にとっては興味のある分野であり、教育研究をするに十分に値する分野である。電磁気学の分野は大変に広範なため、旧過程物理TBでの範囲(たとえばクーロン場、電位の概念など)は第二部に回し、今回はそれらのレポートは扱わない。 
2.日時・場所
2003/8/23(土)、24日(日) 〒424-0901静岡県 静岡市清水 三保 真崎 2993−5  〔TEL〕0543-34-0105  〔FAX〕0543-35-4946 
旅館「伯梁(はくりょう)」
3.申込み (受付は4/1から)
 [参加形態] @レポーター Aオブザーバー B実験発表
  [参加費]  @宿泊する場合10000円 (宿泊費8000円・運営費2000円・お振込み)
 A宿泊しない場合2000円 (運営費2000円当日払い)
[〆切]   第一次〆切:6/15   第二次〆切:7/15 キャンセルについてはJTBの規定に従う
       (当日の申込みは受け付けない。)
あ) 申し込みは必ず、FAXでJTBへ(宿泊する人も,しない人も)
   JTB静岡支店 〒420-0857 静岡県静岡市御幸町5−9〔TEL〕054-251-2398 〔FAX〕054-253-4135
   【担当】 営業1課 古田島      
い)宿泊する人は参加費10000円を下記口座にお振込みください。〔宿泊しない人は当日払い〕
『静岡銀行 呉服町支店 (普)080-2380(株)ジェイティビー静岡支店
う)お問い合わせ   静岡**高等学校 物理担当 加藤賢一
え)注意事項 ・レポーターの一般公募と実験発表は6月15日で締め切ります。実験発表は一人5分以内。時間によっては発表できないこともありますのでご了解ください。一般公募のレポートは発表時間が少なくなることもありますので、ご了解ください。6/15現在で35名に達している場合、受付を終了する予定でいます。
4.日程
    8月23日(土)               
 13:00〜13:30 受付             
 13:30〜18:00 開会式・自己紹介・レポート(3.5h)
        @14:00〜15:10  レポート1
        A15:20〜16:30  レポート2
        B16:50〜16:30  レポート3
 18:00〜20:00 休憩・食事・入浴       
 20:00〜22:00 集中的な討議(2h)
 22:00〜    自由・就寝
    8月24日(日)
8:00〜9:00   朝食
9:00〜12:30  実験交流(1h) :レポート(一般公募・2.5h)     
12:30〜12:45  閉会式・解散
5.その他 ・大学・予備校で物理を教えている方も参加することができます。
      ・当日、レポート及び実験の説明などの資料を50部印刷して持参してく       ださい。
■ 運営委員 ・加藤(静岡)企画運営、旅館業務 ・飯田(愛知)司会進行、写真記録 ・右近(神奈川)司会進行、記録
・ 湯口(埼玉)司会進行、写真記録



番号 03E-008  送信日 03/05/12  差出人 田中 英二
件名 携帯電話のアンテナが光るLC共振回路

 こんばんは、田中です。
 この前の、物理サークルで、清水さんから教わって、携帯電話でLEDを光らせるのをつくってみました。とても簡単にできました。
 第2アメ横タケイ無線でSB0030−04Aというショットキーダイオードを1本30円で売っていますので、それを使って行いました。直径8〜10mm程度の蛍光ペンか細身のマジックペンに、1mm直経ほどのホルマル線を5〜6回巻いてコイルをつくり、そのコイルにショットキーダイオードとLEDを順方向になるように直列に、つなげて、閉回路にする。そして、そのコイルを携帯電話のアンテナにかぶせる。後は、コイルの線の間隔を変えて、加減するとできあがりになる。
 コイルの断面積が大きくなると、インダクタンスLの値が大きくなる。またコイルを引き延ばしてコイルの線と線の間隔を広くすると、電気容量C(F)の値が小さくなる。これを利用して、共振周波数f=2π/√(LC)があうようにすればいいらしい。
 調整の仕方は、5回コイルを巻いて、ダメなら6回にして、その代わりコイルの線と線の間隔を少し広げてやるといった調整でうまくいきそうです。まだの方やってみるとおもしろいですよ。では、



番号 03E-009  送信日 03/05/12  差出人 伊藤 亮吉
件名 ツバメの巣をのぞいてみませんか

 理科の会 伊藤亮吉です。
 学校にツバメの巣があったので、ツバメの巣観察器を作りました。実は、ツバメの巣は何度も見たことはあるのですが、中を見たことはありませんでした。一度、中を見たいと思い、ツバメの巣観察器を作ってみましたが、これが子供にも、先生にも大好評でした。
 4年生では、季節と生き物の学習で動物を年間通じて観察する単元があります。そこでは、渡り鳥であるツバメがよく取り上げられます。かつて日本では当たり前に見られたツバメですが公害がまっただ中の60年代にはほとんど見られなくなりました。しかし、最近はむしろ町中でよく見られるようになりました。天敵の蛇がなくなったことやコンクリートの建物が巣作りに案外向いている、といったことがあるのかもしれません。ちょっと郊外の学校へ行くと結構ツバメの巣が見られます。今年転勤した旭出小学校でもツバメの巣があります。
 これらの巣は子供によって壊されることも珍しくないそうです。きっと中を見たいという子供の思いなのでしょう。(道徳で生き物を大切にといっても見たこともないのに大切に出来るわけがありません。ここに観念論の道徳のむなしさがあるのです。)
 こういう話になるとすぐ「デジカメだ。」「ビデオだ。」と言う話が出てきますが、「赤字財政で出来ません。」となり、すぐ諦めてしまいます。すると最新式のビデオやデジカメを別の教科領域の予算を割いて買おうという話になるのが常道のようです。使い道よりも、最新であることがなにか特別のことのように思ってしまうことがあります。本当は、使用する目的が大事で最新であるかとか高価であるとかが問題ではありません。 私の場合「教材は進化するほどシンプルになる」が信念ですからビデオなど視聴覚機器は余り好みません。
 この趣旨に添って、簡単に出来る「ツバメの巣観察器」を作ってみました。この特徴は
@ 高いところにあるツバメの巣の中が見える。
A 教師の視点が子供の視点と同じになる。 (先生の見える景色と同じ景色が見える)
B 簡単で安くでき、安全である。(落ちても割れない)ことです。
【材料】
◎ アクリルで凸面鏡(150mm程度)であることが大切です。
東急ハンズで1個1300円
これで、鏡がわれない、教師と子供の視点が同じになる(教師が見ている像と子供が見ている像が同じになる)ことが最大の特徴です。
◎ クリーニング店からついてくる針金のハンガー。無料。
◎ 運動会で使う旗竿。補注網やたもでもよい。
【作り方】
 凸面鏡の裏とハンガーをガムテープでとめる。
 同じようにハンガーと旗竿をガムテープでとめる。だけ
 つまり、棒の先に鏡を付けただけです。

 初めてツバメの巣の中を見た子供は「白い羽根がある。」「卵がない。」「留守みたい。」ととっても興味深く観察できました。ビデオの何となく見慣れている映像よりもずーと実感がわいたようでした。教材は進歩するほどシンプルになる、のです。
 作ったとき(4月28日)には、ツバメの巣に卵はありませんでした。ところが今日の朝(5月13日)、ツバメが巣にいたので、観察器でのぞいてみたところなんと卵が4つもあったのです。それがテレビで見たものよりズーとズーと小さいのです。子供曰く「ちーさー。小指よりも小さい!」のです。考えてみたらあの巣ですから当然そうなんですが、卵と言えば鶏の卵かウズラの卵しか思い浮かばないものにしてみれば、巣のそこの方にちょこんとある小さな小さな卵には感激です。
 「テレビで見たよりずーと小さい!」この言葉に日頃から「本で調べる。インターネットで調べる。人に聞く。はいけません。自分で歩いて、自分の目や耳で確かめなさい。」と言い続けたことがわかったようです。イラク戦争でもそうですが都合のよい情報操作にだまされないためにも、自分の足で、目で、耳で、確かめようとする子供を育てたいと思います。



番号 03E-010  送信日 03/05/13  差出人 加藤 賢一
件名 プロジェクトXについて

 清水の加藤です。今日のプロジェクトXについてです。
 チェルノブイリの事故後のソビエトに甲状腺がんの手術のために日本の医師が出向いて、手術方法の大幅な改善に尽力したという感動的な話であった。従来の方法は少女のまたは少年の首に残った手術の跡が大きく少女たちに大きな心の傷跡をのこした。世界的な甲状腺がんの手術の権威である主人公が、自らの大学を退いてその退職金まではたいて、手術や治療にあたった。
 感動的な話だが、この番組を見た人は従来の手術方法による、少女たちの首に痛々しく残った手術痕を忘れないだろう。メスで手術したのではなくなにか農家が使う鎌のようなもので、切り裂かれた傷跡。盛り上がった肉片。
 プロジェクトXは主に、技術の向上に尽力した日本人を取り上げてきた。その精神性も重要なのだが、わたしは、ここでは、少女たちの首に残った「手術の傷跡」は一体全体、何だったのかそれを考えて欲しい。それは、ソビエトの低い医療技術を意味するという安直なことではなく、そこで原子力発電所の事故がおき、その傷跡なのだという基本的なことをシッカリと我々は認識すべきではないだろうか。



番号 03E-011  送信日 03/05/14  差出人 田中 英二
件名 H8/3052Fマルチ測定器続報

 こんばんは、田中です。
 月曜日、1年生が野外合宿の代休で、授業がなかったので、前からうまくゆかなかったパソコンと、H8とのシリアル通信をやってみました。行った実験は、パソコン側は、VISUAL BASICで1文字を送信し、受信する通信プログラムを作り、H8側のほうは、受信した1文字を、送り返すプログラムを作りました。そして、パソコンのVISUAL BASICプログラムで、1文字送信すると、その文字をH8が送り返してくれたため、パソコンでその文字を受信することができました。これによって、基本的な送受信ができる方法が確立しました。
 さらによかったのは、いま試している、USB−RS232C変換ICのFT232BMを使った送受信でも同様に、送受信できました。だから、USBケーブルだけで、基本的にあまり難しいプログラムを組むことなく(C言語)BASICでパソコン側のプログラムを組めば、H8とパソコンの送受信ができることがわかりました。これは大きな収穫で、弾性非弾性衝突の装置をこのマルチ測定器で組める見通しがついてきました。夏まで後二ヶ月ですのでそれまでに、アタッチメントの見通しをかなりのところまでつけておいたいと思っています。
 それでは。



番号 03E-012  送信日 03/05/20  差出人 田中 英二
件名 H8/3052Fマルチ測定器について重大なお知らせ

 まず、今のところのマルチ測定器製作参加者は以下のとおりです。(敬称略)
 林正幸、船橋、勝野、伊藤昇、戸田、奥谷、岡田高明、松林、浅野、鈴木久、
山田(H8の部分)、後藤(卒業生H8の部分)、中島
 5月19日現在はこの13人です。
☆このほかで参加される方、5月中に、田中までメールまたは、電話ください。
なお、日程について変更があります。
<日程について>
当初、製作日を7月20日(日)、21日(月)と8月23日(土)、24(日)に、行う予定でいましたが、8月23日、24日が都合がつかない人がみえるようなので、8月都合の悪い方は11月1日(土),2日(日)に補習をします。そこで完成させてください。
<重要事項>
1.この前のEHCで、出た話題で、いままで作ったモノが使えないかという質問があったそうですが、使えるモノと使えないモノがあると思います。
たとえば、
(ア)重力加速度測定器は多少直せば、使えると思います。
(イ)弾性、非弾性の装置は、部品だけとってつくり直した方が速いと思います。
  ほかにも、いろいろあると思いますがいま思い浮かびませんので、この件に関しては、具体的に質問をいただけるとありがたく思います。
2.本日、林正さんから、外部に出す電源の電圧について、貴重な助言の電話をもらいました。いま、外部に出す電源は、±5Vを出していますが、もう少し高い電源がいいのではないかという助言でした。この電源は主にオペアンプ用の電源ですが、オペアンプは、出力が電源電圧の4/5程度になりますので5Vでは少し低くないかという指摘でした。全くそのとおりですので、考える必要がありそうです。考えてみたいと思っています。もう少し時間をください。
3.もうひとつ、林さんからもらった要望は、もし制御等をする場合、1ポート(8ビット)をフラットケーブルで電源付きで別にに引き出せないか。と言う話でした。これも検討したと思っています。
 この3つは大変貴重な意見ですので、きちんとよく考えて、検討し返事をしたいと思っています。同時に皆さんのご意見もお聞かせください。お待ちしています。そして、できるものなら、一度、検討会ができたら大変ありがたく思います。
以上、H8マルチ測定器製作に関しての連絡を終わります。



番号 03E-013  送信日 03/05/21  差出人 戸田 亜昭
件名 ウクライナ行きの取りやめについて

 SARSが猛威を振るっていて,とても怖いです。感染源の多くが病院や飛行機の中とのことです。いつ日本で広がるか分らない状況にありますね。
 このようなときに危険を冒して海外に行くのはどうかという声がありました。そこで今まで精力的な準備をしてきたウクライナのアレキサンダー カザチコフさんたちには申し訳ないと思います。一部の参加希望者の意見しか聴いていませんが,ウクライナ行きを中止したいと思います。参加をするつもりになっていた方には大変申し訳ないと思いますが,ご了承下さい。
 そこで次のような内容のメールを先方に送ろうと思います。そんなメールは止めるとか,手直しや追加をした方が良いと思われる方は至急ご連絡下さい。

Dear Alex
We appreciate all of your support for us very much.
It is very hard for me to send you such an e-mail.
We will not be able to visit Ukraine in this summer,
though all of you have prepared much for the conference.
Terrorism increases in the world.
To matters worse, it is feared that Severe Acute Respiratory syndrome(SARS)
raged in Asia terribly.
SARS spreads in hospitals and in airplanes.
Several days ago a doctor in Taiwan who suffered from SARS came to Japan
for sightseeing.
He was taken ill with a serious fever during this trip.
After he went back to Taiwan, it became clear that he suffered from SARS.
But the Japanese authorities concerned are not good and too slow to deal
with the state of emergency.
According to TV Evening News yesterday five SARS patients have been
found in Japanese companies in China.
We fear that we will catch SARS virus in the airplane and bring the virus
with us, when we will visit Ukraine this year.
In our opinion we had better not to visit your country now.
We are very sorry to trouble all of you.
I hope we will exchange with each other again in safety in the near future.
Best wishes



番号 03E-014  送信日 03/05/25  差出人 鈴木 久
件名 生物系お知らせ 詳細

 鈴木です。前に連絡したものですが詳しく分かりましたのでお知らせします。木村 徹さんいかがですか?
名古屋哺乳類研究会2003年6月期例会を下記のように開催します.参加費は無料です.
シンポジウム「テーマ:ツキノワグマとの共栄を目指して」
・日時:2003年6月8日(日)
・会場:名古屋大学農学部講義棟第3講義室 (休憩と懇親会は第2講義室)
13:00 開場
13:30 開演の挨拶
13:40〜14:25 岐阜大学の坪田敏男先生の講演(45分)
14:40〜15:25 日本ツキノワグマ研究所の米田一彦先生の講演(45分)
15:25〜15:45 休憩
15:45〜16:45 パネルディスカッション 司会:長谷川明子(ビオトープを考える会)
・パネラー:坪田敏男,米田一彦,子安和弘(愛知学院大学),杉本利幸(愛知県環境部)
16:45  閉会の挨拶
17:00〜 懇親会(参加費 \1000)
当日は名古屋大学祭です.午前中は各種のイベントをお楽しみください.例年のように書籍,名古屋大学大学院生命農学研究科附属山地畜産実験実習施設の特製牛肉も販売されます.
連絡先:名古屋大学大学院生命農学研究科動物管理学研究分野・織田銑一



番号 03E-015  送信日 03/05/27  差出人 加藤 賢一
件名 物理試験問題

 皆さんへ。清水の加藤です。
 先日のメールには文字化けがあったようで、スミマセンでした。大勢に影響ないので、またいつの日かメールできたらします。
 今回は、3年の物理TAの問題文です。スキャナーは大体わかりましたが、今回は省略させてください。浮力のところは、通常の問題集より、より本質的な部分をクローズアップさせたつもりですが、いかがなものでしょうか。「木だろうが鉄だろうが、物質に区別せず流体は浮力を及ぼす。」流体がどうしてこのような性質を持つのか。ミクロで説明するかマクロで説明するか。現象論にとどめるか?いずれにしても、浮力の理解は達磨倒しのような物体がたくさんつまれている釣り合いが解ればよいわけです。暗記はいけませんね。

平成15年度 1学期中間試験 物理TA (3年生)

1. 斜面上に物体を置き、斜面が水平面となす角度をθとする。θをだんだん大きくしていき、θ=θ0になると物体は斜面を滑り出した。以下の問に答えよ。
(1) 0<θ<θ0では物体は静止している。
物体に働いている力を、力のベクトルで表せ。(矢印のみ書け)
(2) θ=θ0 でのXとY方向における力のつりあいの式をかけ。ただし、摩擦力をR(N)垂直抗力をN(N)、重力をmg(N)とする。
(3) θ=θ0で物体は滑り出す。この瞬間のみR=μN(μは最大静止摩擦係数)の関係式が成立することと、(2)のつりあいの式を利用して、μを問題文で使われている文字をつかって表せ。
(4) θ>θ0だと物体は摩擦を受けながら、斜面上を滑り落ちる。動摩擦係数をμ'として物体の滑り落ちる加速度を求めよ。ただし、運動方程式を必ず書くこと(ない場合、答えがあっていても0点)。

2. 図のように質量M(s)の物体Aと質量m(s)の物体Bを質量の無視できる糸でつないで静かに離した。以下の問いに答えよ。
(1) 物体Aと床との動摩擦係数をμ'として、2物体の加速度a(m/s2)を求めよ。ただし、重力加速度をg(m/s2)、張力をT(N)とする。運動方程式のない答は0点とする。また自分で文字記号を新しく使うときは、採点者にわかるように定義してから使うこと。
(2) 物体Aと床には摩擦が働かないものとして、2物体の加速度b(m/s2)を求めよ。 
ヒント@:(1)の結果を利用すると簡単に解ける。その方法がわからない人は(1)と独立に解けばよい。
(3) 前の問の(2)の答えで、M=0sとしたときの加速度を求め、その答えの物理的な意味を解答欄に文章で書け。

3. 浮力に関する問いである。
一辺の長さがL(m)の木片がある。この木片の密度はd(kg/m3)、また水の密度をa(kg/m3)、重力加速度をg(m/s2)として以下の問いに答えよ。
(1) 木片が占める空間にもし水が入っていたら、その体積は(ア  )m3で、質量は(イ   )kgで、重力は(ウ   )Nだけ受ける。したがって、今考えている部分の水が静止するためには、上向きに(エ   )だけの力を外から受けなければならない。実は、この部分を水のかわりに、鉄、木、石などどんな物質で置き換えても、この上向きの力は同一で、浮力といい、物質にかかわりなく一定であることが、浮力の物理的な本質である。
(2)木片の質量は(オ   )で木片にかかる重力は(カ   )である。よって木片にかかる力の合力は先ほど求めた浮力から重力を差し引けばよく、上向きに(キ   )Nとなる。運動方程式をとくと、木片の上昇の加速度の大きさは(ク   )m/s2となる。

4. 雨滴の落下に関する問いである。雲から落ちてくる雨滴は空気抵抗を受けるため単純な自由落下ではない。空気抵抗をkv(N)とし、以下の問に答えよ。ただし、kは比例定数、v(m/s)は雨滴の速度である。重力加速度はg(m/s2)とせよ。
(1)重力のかかる方向を座標の正の向きとし、雨滴の運動方程式を書け。ただし、加速度をa(m/s2)、そのときの雨滴の速度はV(m/s)とせよ。
(2)v−tグラフの概形をかけ。ただし、加速度の大きさの変化には充分気を配って書くこと。縦軸は速さ、横軸は時間軸とすること。
(3)v−tグラフの曲線における接線の傾きは何を意味するか。
(4)終端速度を求めよ。
(5)(4)の結果でk=0としたときの答えを求めよ。この答えの物理的な意味をかけ。



番号 03E-016  送信日 03/05/28  差出人 船橋 隆久
件名 CBCテレビの取材と「水素でお灸」

 こんばんは、船橋です。
 昨日(5/27)の朝、突然職場にCBCテレビのニュース報道の担当者から電話があり、授業風景を取材したいとのことでした。あまりに突然のことでとまどいましたが、「メイトウの柘植さんの紹介で、理科実験装置の教育現場での利用状況を放送したい」とのことでしたので、断る理由も特になかったこともあり了解しました。
 たまたま今日の授業は、1年生理科総合A化学分野の「元素と周期表」の章で、「水素とヘリウム」の化学的な違いを紹介する実験を予定していました。その実験とは次のような内容でした。
@ 2つの軽いアルミニウム製の風船(トイザラスで購入)に水素とヘリウムを充填し、それぞれが空中に浮くことを見せる.
A スプレー缶から水素とヘリウムを放出し、共に無色の気体であることを紹介する.
B @Aから、水素とヘリウムは見た目にはよく似た物質であることを紹介する.
 生徒は「水素は爆発するから怖い!」ということは知っていました。ヘリウムについては「吸い込むとへんな声になる」ということは知っていましたが、化学的な性質についてはほとんど実験では試していないようです。不活性ガスということで実験の対象から外されているのだと思いました。
 そこで
C ヘリウム2:酸素1の混合気体でシャボン玉を作り、空中に浮いているシャボン玉に線香を使って点火する.
D 同様に水素2:酸素1の混合気体のシャボン玉に点火する.
 結果はヘリウム入りシャボン玉は全く反応しませんが、水素入りシャボン玉は空中で大きな音を出して爆発します。当たり前のことでもあまりの違いに生徒は驚きました。
 そして最後に、生徒の手のひらの上で「ゴルフボール」位の大きさの水素入りシャボン玉に点火してみようということになりました。直前に炎とともに爆発した水素入りシャボン玉を目の前で目撃しているため、みんな怖がって実験台になってもいいという勇気のある生徒はひとりもいません。そこで、前回の「モルの会」で河合先生から教えてもらった「おみくじ方式」を採用して、不幸にもおみくじで指名をうけた生徒が「水素でお灸」の実験台になりました。そして恐怖で青ざめた生徒の手のひらでシャボン玉は大きな音と共に爆発しましたが、ちょっぴり熱さを感じる程度で、「心地よいお灸」といった感じで済みます。
 手のひらが石鹸水で濡れているとその熱さも全く感じられません。これは水素の爆発によって生じる熱が石鹸水の気化熱として消費されるからだと思いました。
 この実験では点火に線香を使いましたが、予備実験での過程で、線香の種類によっては全く点火(爆発)しないものがあることに気づきました。初めのうちは原因が分かりませんでしたが、5種類ほどの線香で試しているうちに「煙の少ないお線香」だけがうまくいくことが分かりました。これは「煙の少ないお線香」は煙の出る普通の線香より燃焼温度が高く、そのが水素の爆発にとって都合のいい温度だったのだと思います。
 2時間ぐらいの取材で疲れましたが、おもしろい一日でした。