番号 02G-001  送信日 02/07/07  差出人 近藤 直門
件名 Re:akknへの入会依頼について

 近藤です
 今私教連中央執行委員でASK-NET(愛知市民教育ネット)を担当しています。4月に中執になって、ASK-NETの市民講師ナビゲータ会議というのに顔を出させていただいて久しぶりに感動したことがあります。それは、教育のことを考えているのはわれわれ教師だけではないというあたりまえのことです。
 ながいこと学校という『閉鎖された』なかにいると教育は学校の占有物のように思い込まされてしまっていますが,もともと教育は憲法で保障された国民の権利です。だれもが良い教育を受けたい,受けさせたい,と思っているし,教育のために自分のもっている力を出してもいいという人は教師だけではなく、親や市民,企業の人のなかにも「あたりまえのこと」ですが、いっぱいみえるのです。学校五日制、総合的学習などといわれるなか、教育にもっと多くの人たちの英知や力が必要です。
 14回をむかえた愛知サマーセミナーでは、いまや講師の主体は教師ではなく市民になってきています。
http://www.ask-net.org/summer
 akknも、理科教育をよくしたいということであれば、教師に限定しておく必要はないと思います。むしろ、そうでない人々からもいろんな意見やアイデアが提供されればたいへんいいことと思いますがいかがでしょう。



番号 02G-002  送信日 02/07/12  差出人 林 正幸
件名 燃料電池でソーラーモーターがスイスイ

 こんばんは、林まさです。
 前回のMOLの会以来、ひそかに燃料電池の開発をたくらんできました。そして今日、試作した燃料電池をソーラーモーターにつなぐと、スイスイとまわるではありませんか。流れている電流は24mA、これまでの手づくりキッドとはけた違いです。起電力は0.74Vでした。
 これはある意味でミニ熱気球の開発以来の感動でした。今回はアイデアがそのまま成功に結び付きましたから、あまり苦労はありませんでした。電極はニッケル網にパラジウムめっきをしました。あとは私が前から訴えてきたろ紙電池の発想です。電解質は水酸化ナトリウムです。
 実物は最初は、7月27日のEHCの昼休みに紹介します。つづいて科教教山口大会のお楽しみ広場で、そしてアルケミストのナイターという日程です。関心の向きはぜひ参加ください。
 申し遅れましたが鈴木としさん、宿舎と切符の手配をありがとうございました。直前にもう一度連絡を取りたいと思います。
 お楽しみ広場は、愛知としては伊藤のぼる、岡田はる、清水、林まさが出展します。3ブースとってありますので、もうひとりくらい余裕があるかな。
 ではまた。

追伸:久保田さん紹介の3名の方のメーリングリスト入会についてですが、船橋さんが書いているように、サークルや実験広場などで「顔が見えるようになったら」資格が生まれるというのではどうでしょうか。意見があればお聞かせください。



番号 02G-003  送信日 02/07/18  差出人 山岡 世司郎
件名 研修について

 山岡です。
 最近の話2題
(1)夏休みの自宅研修届の欄に、教材研究、と書いて出したところ何をするのか書いて欲しいとのこと。そこで
   教材研究→教材研究(物理U)
と変更してOK。なんやこれ!
(2)16日、研修について話をしたところ、東京のように、これからは研修について厳しくなる、ということのよう。
   夏休みなどに図書館で研修、などは認められない(何やって
   るかわからないから)、
  (理科の教員でも博物館や科学館でもだめ!)
   海外で学会に出るなど教育に関係ない!(自分の時間にやりな
   さい)
簡単に言えば、官製の研修以外認められない、ということになっていく、とのこと。
法的には研修は所属長の判断ですが、情報公開などで、研修を認否する判断も問われるということで、危ない橋は渡りたくないため官製の研修以外認めたがらなくなるでしょう。
 話終わり
さてさて、大変な時代になったものです。
自分で物を考える教員は要らない、ということでしょうか。
教員を信用しないでどう教育するのだろう????
おそろしい時代になっていくような・・・・・



番号 02G-004  送信日 02/07/22  差出人 船橋 隆久
件名 田中先生のメールアドレス変更他

 船橋です。
 田中先生から以下のようなメールが届きました。
(引用開始)
 こんにちわ 田中英二です。
以前から、私が入っていたプロバイダーがだんだん縮小の傾向があり、また、28.8Kではあまりに遅いので、プロバイダーを変えました。7月中はどちらも使えますが、8月からは新しくなります。
新メールアドレス:dentyu@mc.ccnw.ne.jp
(引用終了)

近藤先生へ
akknのメールアドレスの変更をお願いします。
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【**書店の**さんのakkn加入に関して】
 上記の件に関するご意見、ありがとうございました。
 5月末に**さんから依頼があり、2ヶ月あまりが経過しました。そこで以下のようなメールを**さんに送信し、本人の意見も聞きたいと思います。
(送信内容)
 愛知科学教育ネット(akkn)の事務局を担当している船橋です。
 その後、4名の方から意見をいただき、「愛知県内の高校・中学で理科の教育にかかわっている教師」という原則には特にこだわる必要はないということになりました。現在も教師以外で数名の方がakknに参加されておりますが、サークルや実験広場といった機会を通し、お互い顔が見える仲間として交流しております。
 そこで事務局からの提案ですが、akknの仲間が運営しているサークルに一度参加していただき、その後akknに加入していただくということでいかがでしょうか。現在は夏休み中で、仲間の多くが理科に関する民間の教育研究会や、海外の教師と交流する企画に参加する予定になっております。
 参加可能な最も近い企画としては、7月27,28日の両日、午前10時から**高の物理実験室で「EHC」というサークルが開かれます。これには15名が参加予定で、超音波送受信器を作ることになっています。しかし、物作り中心の企画ですので、交流する時間はお昼休みの30分くらいしかありません。ゆっくりお話しする時間はありませんが、様子を見に来ていただくことはかまいません。
 その次の企画としては、9月28日(土)に行われる化学サークル「モルの会」です。会場はEHCと同じ**高の化学室で、午後1時から5時を予定しています。この時のほうがゆっくり交流できるかと思いますが2ヶ月先になってしまいますね。
 そのほかに「愛知物理サークル」「インテク研」というサークルもありますが、予定を把握しておりません。
 まずはお知らせまで。


番号 02G-006  送信日 02/07/23  差出人 伊藤 政夫
件名 学力調査アイデアをお貸し下さい


 伊藤政夫です。
 いきなり夏になりましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか?
突然ですが、私は昨年から、中部・東海ブロック(組合系です)の大学入試検討委員会の事務局の仕事をしています。その委員会で、学力低下と盛んに言われるけれど、一度、自分たちで学力調査をしてみようということになりました。国・数・英・理・社のそれぞれで、問題を考えて、全体で40分くらいの時間で調査が出来る程度の量を考えています。
 私には、8月下旬までに、理科の問題(質問?)を考えてくる役目が与えられているわけです。そこでこのメーリングリストに参加してみえる先生方のアイデアをお貸し願えればと思った次第です。
 内容としては、
・予備校が行うような受験知的な調査とひと味違うものにしたい
・学校知と生活知を両方みるものにしたい
ちょっと抽象的ですが、そんなことを目指しています。
 例えば、私が考えたのは、
・満月が登ってくるとき、太陽はどの位置にありますか?
  1 月とほとんど同じ
  2 南の空高く
  3 西の空に沈んだばかり
  4 日没から6時間たっているところ
・にじの七色で端にくるのは、何と何の色でしょうか?
 理科の場合、自然を相手にしている訳ですから、学校で学ぶ知識が、実体験や生活に密着する場面が多くあるはずだと思います。何か、いい質問をお寄せいただければ幸いです。
 7月30日まで、留守にしますので、返信はその後になります。申し訳ありません。


番号 02G-007  送信日 02/07/24  差出人 山岡 世司郎
件名 問題です


 山岡です
 今日、暑いので(!)水を使った実験を考えていたところ次のような問題を思いつきました。
(1)底の平らな容器に、フィルムケースを逆さに立て、
指で押さえたまま水を容器に入れる。

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水が十分容器に入ったら手を離す。

(2)底の平らな容器に、フィルムケースを逆さに立て、
指で押さえたまま水を容器に入れる。今度はフィルムケース
の下の容器の底には孔が開けてあります。
(フィルムケース内が外気とつながっている)

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水が十分容器に入ったら手を離す。

手を離すまえのフィルムケースの中の空気はいずれも1気圧ですね。
(1)と(2)で同じ結果になるでしょうか。それとも違うでしょうか。
自分で実験をしてみたのですが、結果をうまく説明できません。
どなたか、ずばり正しい予想と理論を!


番号 02G-008  送信日 02/07/25  差出人 船橋 隆久
件名 朝日さんがEHCを見学されます


 朝日さんに[akkn 671]でお知らせしたような提案をしましたら、27日(土)に**高で行われるEHCを見学したいとの連絡を受けました。そこで、以下のようなメールを送信しました。
(引用開始)
 愛知科学教育ネットの船橋です。
 ご連絡ありがとうございました。7月27,28日は朝日さんにとってはお休みの日かとは思いますが、お待ちしております。
 今回参加(見学)していただくサークルEHCは、デジタルカウンタの製作にとりつかれた**工業高の3人の先生から始まり、その歴史は25年近くになります。理科の教員の集まりのため、最初は全員がエレクトロニクスについては素人でした。その素人であることがむしろ幸いして、電気科の人から見ると乱暴と思えるようなアイデアをみんなが出しあい、授業に役立つ「手作り測定器」を作ってきました。物作り技術の向上は、経験の積み重ねから生まれると言われていますが、EHCのサークルの中で誕生した測定器は30種類以上にのぼります。全国では多くの理科サークルが活躍していますが、その中でも「エレクトロニクスを活用した物作りサークル・EHC」は特異な存在かもしれません。
 27日(土)は朝10時から始めます。今回は過日お知らせしたように「超音波送受信器の製作」です。朝日さんの部品は用意してありませんが、どうぞ見学してください。**高の物理室(3階)で行います。駐車場は校舎東側(テニス場の東側)をご利用ください。スリッパは用意してあります。昼休みに食事をとりながら実験交流もします。今回は「新しい燃料電池の開発」(林先生)がある予定です。
 では当日お会いしましょう。
(引用終了) 


番号 02G-009  送信日 02/07/25  差出人 杉本 憲広
件名 Re:問題です


 山岡様
 またまた圧力シリーズですね。ちょっと図がばらばらでしたが、片方はフラットな穴のあいてない水槽の底にフィルムケースを逆さまにおき、そのまま上から水を入れる。もう片方は、底に穴があいているところにフィルムケースを置いて水を入れる。これでいいんですね。
 普通に考えれば、中はどちらも1気圧ですから外が1気圧以上ですから、水を十分に入れればどちらも浮いてこない。  でも結果は違うんですね。
 浮力は下の水分子を取り除くと生じない実験を思い出しました。ペットボトルの頭を切って逆さまにしてピン球を入れて水を注ぐとピン球は浮かんできませんよね。あの実験をするときにペットボトルの栓をしないで実験をします。ペットボトルの栓をして同じ実験をするとピン球は浮かんでしまいます。あれと同じで、底に穴があいていないとフィルムケースは浮く。これが正解ではないですか?理由は、水を注ぐと水圧によってフィルムが変形して空気がもれますが、このおかげで水が浸入してしまうためかな。
では。


番号 02G-010  送信日 02/07/25  差出人 山岡 世司郎
件名 Re:Re:問題です


 山岡です
 杉本さん応答ありがとうございました。
 ご推察の通りの結果です。
 さすが!!!
 底に穴があいていないとフィルムケースは浮いてしまうのです。
 周りは1気圧以上ですから浮かなくてもおかしくはないのですが。
「理由は、水を注ぐと水圧によってフィルムが変形して空気が
もれますが、このおかげで水が浸入してしまうためかな。」
浮いてしまう説明がわからなかったのですが、参考になりました。
(底面とケースが完全に密着していたら、浮かない・・・・・?)
水は少量ですが確かに浸入しているようです。
水が入ることにより、
 ケースの壁面が受ける上向きの力が発生する 
 内部の空気の圧力が増す
が考えられますが、どちらが主か・・・・・
ところで、底に穴があいている方でも水がもれ出てきます。
(そういえば、ピンポン玉の実験でもそうでした)
やはり、この境目からもれる水が曲者のような感じがしています。


番号 02G-011  送信日 02/07/26  差出人 田中 英二
件名 Re:ウィルスバスター問題、解決しました


 こんばんわ 船橋先生
 ウイルスバスターの件うまくいったようでよかったですね。コンピューターは本当にわからない。というのが最近の実感です。今日、久しぶりにアメ横にいってぶらぶら歩いてきました。いろいろなものの値段をみて驚きました。2000年の夏船橋さんと林さんとコンピューターを組み立ててから丸2年になります。あのころは、ペンティアム1GHzがでたばかりで、10万円近くしていたと思います。それが、この2年でペンティアム4で2.6GHzです。なんだか信じられません。インターネットも3年前始めた頃は、やっとISDN64Kだったのが、いまでは15Mとか、100Mとか言っています。隔世の感があります。
 ぼくも、ケーブルで1Mにしました。とっても速いです。ADSLにしようかとも思いましたが、これにしました。1Mで充分な気がします。これならウイルスバスターの定義ファイルをダウンロードするのも1−2分です。いままでの28.8Kの時は大変苦労しました。常時接続はとってもいいですね。
 変な四方山話になりました。明日はEHCですね。久しぶりに皆さんに会えるのを楽しみにしています。それでは、


番号 02G-012  送信日 02/07/26  差出人 林 正幸
件名 フィルムケースの問題について


 こんにちは、林まさです。
 夏休みに入って、却って忙しい日が続いています。それに暑いですよね。とくに写真部で暗室作業に付き合うときが大変です。そんな中でも科教協山口大会の準備は進めています。先日紹介した手づくり燃料電池はもうひとつ製作してみました。めっきは前よりうまくなり、結果(?)として電圧が前の0.74Vから0.86Vになりました。「ソーラー」をまわしているときの電流は前と同じ24mAでした。製作方法を書いたプリントもつくりました。
 山岡さんがフィルムケースを水に沈める問題を投げかけていますが、私も参加したいと思います。フィルムケースと容器のすき間を水が通らないようにするのは不可能です。そう言うのは浸透圧の実験で、わずか1、2cmの水位差でも水が漏れる事例をいくつも見ているからです。だから水が侵入するという前提で考えるべきです。容器の底に穴が空いていると、侵入した水は下にこぼれてフィルムケースの中は大気圧に保たれます。しかしそうでないとケース内の空気は水圧分だけ圧縮されて容器の底と同じ圧力になります。要するに圧力的にはケースの内外はつながっているのです。逆さコックの場合は表面張力などが紙を持ち応えますが、水による浮力まではとても耐えられず浮上するのだと思います。
 ではまた。


番号 02G-005  送信日 02/07/27  差出人 戸田 亜昭
件名 Re:フィルムケースの問題について


 私の経験も少し書かせてもらいます。
 コマーシャル
『いきいき物理わくわく実験1,2』改訂版が日本評論社から出版させましたが,好評のようですね。昨日近くの本屋さんに置いてもらえないかとお願いに行きました。快く店に置いてもらえるとのことでした。近くにお出での時には覗いてみてください。著者の方々は今がチャンスです。夏休みの自由研究用に店に並べてもらいましょう。
 浮力についてですが,ずいぶん昔となります。『いきいき物理わくわく実験』の初版本もできる前のことです。おじいさんとおばあさんが物理の勉強をしているときのことです。国土社の板倉・江沢著『物理学入門』に元になる問題が載っていて(p.88【問題4】)私も木ぎれの直方体を使って実験しようとしましたが,林正幸さんが書いているように水が下に入ってきてしまい実験は失敗です。そこで水が下に入ってこないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。水をはじくような材料の使えばいいのです。パラフィンの直方体を用意しました。それでも失敗しました。容器のそこにもパラフィンを薄く塗るとうまくいきました。夏にはパラフィンが溶けると思い冷蔵庫にしまって置いたのですが,今度はひび割れなど出てきて1年後には使い物になりませんでした。プラスチックは油の仲間で水をはじくのでプラスチックの直方体で試してみてください。
 『いきいき物理わくわく実験1』に書かれているように、このとき水銀の中に鉄の固まりを入れ静かに水銀をを注ぐと,確かに理論通りに浮かび上がることはありませんでした。その後科学教育研究協議会ニュースにフィルムケースとゴム板を使ってできるという話が載り,確かめたけれどうまくいきませんでした。
 昔話を思い出し書きました。なお,物理サークルで空気の重さと浮力について話題となったものが続いて書かれています。板倉さんはp.97,p.98に下の方が温度が上昇していることには太陽熱も関与していることや,圧力が増さないときには密度の増加が起こることについても書かれています。今も出版されている名著ですので,ぜひご覧になって下さい。水の浮力については読者の方々に考えていただくことにしましょうと書かれています。
 ストレイキャッツのTシャツを自分たちで作る話があります。奥村さんに原画を描いていただいていますが,お手伝いいただけるとありがたいです。ご希望の方はご連絡下さい。でもご希望に添えない場合もありますのでご了承の程をお願いします。