番号 02E-001  送信日 02/05/01  差出人 清水 祐樹
件名 Re:塩化鉄で銅板をエッチングできるわけ

 岐阜駅の本の宣伝に行かれたみなさん、お疲れさまでした。
 戸田さんのエッチング液の話に関連したことです。
 使い古して濁ったエッチング溶液に、アルミ箔を少量加えると激しく発熱して溶けます(突沸に注意)。何度か繰り返すと金属光沢の沈殿が生じます。その上澄み液には、新しい溶液と同様に銅が溶けるのです。こうしてエッチング液のリサイクルが可能です。ただし、溶液がなくならない限り永久にリサイクルできるのかは確認していません。十数年前の「初歩のラジオ」という雑誌に載っていたことですが、理由が分からないままになっています。



番号 02E-002  送信日 02/05/06  差出人 林 正幸
件名 エッチング廃液について

 こんにちは、林まさです。
 MOlの会は6月1日(土)に確定です。通信も届く頃です。
 ちなみに今年の実験お楽しみ広場は6月22日(土)に予定されています。
 今年の連休はきつかった! 法事を含めて来客宿泊が多く、今日6日のみ自分の時間が取れるようになったのです。
 お尋ねの件ですが、反応式は
    2Fe^3+ + Cu ―→ 2Fe^2+ + Cu^2+
が基本だと思います。鉄のイオン化傾向は大きいのですが2価の鉄イオンのイオン化傾向は銅より小さいのです。
 よく分からない点もあるのでインターネットで調べてみました。しかしくわしいことは分かりませんでした。
 参考になったのは「エッチング廃液を鉄粉を加えて再生する」ということです。これは銅イオンを鉄で銅に戻して回収しながら塩化鉄を再生するわけです。清水さんの書いているアルミ箔は、銅イオンばかりでなく鉄イオンの一部も金属にもどる可能性があります。
 もうひとつ「銅の沈殿ができる」という記述です。これは銅の化合物の意味だと思います。これが銅板につくねばりのあるものの可能性があります。どんな物質か?
 2価の鉄イオンは空気中の酸素および水と次のように反応します。
    4Fe^2+ + 2H2O + O2 ―→ 4Fe^3+ + 4OH^-
塩化鉄水溶液は始めは塩の加水分解で酸性ですが、しだいに塩基性になっていき、ついで水酸化物の沈殿ができるようになります。
    Cu^2+ + 2OH^- ―→ Cu(OH)2
    Fe^3+ + 3OH^- ―→ Fe(OH)3
 もしこの考えが正しいなら、エッチング液の再生は次のようになります。
「まず液がさらさらし酸性になるまで塩酸を加える。次に鉄粉を加えて銅を析出しろ過する。」
少量でためしてみてください。
 ではまた。



番号 02E-003  送信日 02/05/19  差出人 岡田 晴彦
件名 理科実験お楽しみ広場の案内

 毎年恒例となりました理科実験お楽しみ広場を今年も企画しました。是非ご参加ください。
 日時:6月22日(土)9時30分〜15時00分
 場所:愛知淑徳学園中高等部
     (地下鉄東山線「星ヶ丘」下車3番出口から徒歩5分)
 会費:500円(昼食のおにぎり付)

   <スケジュール>
 9:30  受付開始 フリー交流
10:15  実験紹介@ 
11:30  実験レポート(1)(2)
12:15  フリー交流
13:00  実験紹介A
14:15  実験レポート(3)(4)
15:00  終了

  <実験レポート>
川田 秀雄 「光についての実験」
林  正幸 「実験から始める教材構成」
小嶋 健仁 「味覚修飾(ミラクルフルーツとギムネマ)」
清水 祐樹 「ボランティアとしての実験に求めるもの」
  <お願い>
・小嶋先生がレポートされるミラクルフルーツはすっぱいものを甘く感じさせる果物です。参加者には実際に体験していただきますので、レモンのようなすっぱいものをご持参ください




番号 02E-004  送信日 02/05/20  差出人 飯田 洋治
件名 熱学集中討議の案内 静岡加藤さんより

 飯田です。
 静岡の加藤さんより8/28,29に熱学の集中討議の案内が届きました。ファイルを添付します。エントロピー学会の河宮さん(中京大学)の講演も予定されているようです。参加してもいい人は予定を立てておいて下さい。申し込みは6/28締め切りです。

『 高校物理・熱学集中討議2002 』
1.目的    高校物理における、熱力学の教育はいかにあるべきか。
        環境問題も射程に入れて討議する。
2.日時    2002年 8月28日(水)・8月29日(木)
3.場所    〒424-0901  静岡県清水市 三保 真崎 2993−5
       〔TEL〕0543-34-0105  〔FAX〕0543-35-4946
        旅館「伯梁(はくりょう)」
4.申込み   
[参加の形態] @レポーター A実験披露 Bオブザーバー
注:@は「熱の授業実践」「熱の授業のカリキュラムの提案」など、高校物理の熱の授業に関する内容。プリント1枚でもOK。
  :Aは高校物理の熱の授業に関係する実験。1つでもOK。
[参加費]  @宿泊する場合10000円 (宿泊費8000円・運営費2000円)
       A宿泊しない場合2000円 (運営費2000円当日払い)
[〆切]   ・第一次〆切:6/28(金)   第二次〆切:7/15(月)
       ・期日までに申込用紙をFAXし、参加費10000円を下記口座にお振込みください。
  『静岡銀行 呉服町支店 (普)080-2380(株)ジェイティビー静岡支店』
・キャンセルについては規定により以下のとおり。
     8/28(当日)キャンセル50%、 8/27(前日)40% 8/21〜8/26:30%
     また、宿泊しない場合も、申込用紙を必ずFAXしてください。
(当日の申込は受け付けません)
・先着35名で受付を終了いたします。