番号 01K-001  送信日 01/11/14  差出人 伊藤 広司
件名 インテク研のお知らせ

インテク研のお知らせ
日時2001年11月18日(日)午後1時より
場所 **高校4階理科室
前回の内容は
<近藤> 数値地図20万分の1 50mメッシュ国土地理院 
日本T〜V 各7500円×3で購入できます。昔は80万円した。
<近藤>ヤフーオークションに出品するには、 写真をつけて、
説明文には<BR>タブをつけて見やすいHTMLを作成する。
<船橋>七色コマ 島津でもらったのをまねて厚紙にはりつけて、
マッチ棒でまわす。中間混色( 加法混色 と 減法混色の中間)
インターネットによると回転混色や併置混色は 明度が平均化される。
<林ま>3D立体文字表示 生物の先生が考えたが横方向の階段表示は
 10文字 9文字 など1文字づつ削っていくことで視線角度が変化する。
などでした。
<<< 今回もぜひご参加ください。>>> 

番号 01K-002  送信日 01/11/19  差出人 林 正幸
件名 人間は物質とエネルギーをどうするべきか

 こんばんは、林まさです。
 今日はインテク研があり、6名が参加しました。その中で話題にしたのですが、いったい私たち人間は物質とエネルギーをどうしていけば存続していけるのでしょうか。この展望を持つことは、教育活動に欠かせないと思うのです。
 私の現時点での素朴な考えの基本は、
(1)物質は毎年生産できる天然物を基本とし、使い終わったら焼却して自然に返す。塩素などを化合して材料としたときは、焼却する前に分解、分離して循環利用する。金属類は循環利用する。
(2)エネルギーは太陽エネルギーの利用を促進し、その枠内で活動する。
です。
 以下は、「合成高分子化合物」(授業プリント)の中の一節で、(1)を意識したものです。皆さんはどう考えますか。部分的でも議論が起きるとよいのですが・・・。
 ではまた。

<引用>
[e]プラスチックのリサイクル
[1]プラスチックは便利な材料であるが、大量の(ごみ)にもなっている。7章では自然の(物質循環)の意味を学習し、人間が存続するためには物質を循環利用することが不可欠であることを確認した。
[2]熱可塑性プラスチックは回収して(再加工)しやすい材料である。そのためには材料を汚したり混ぜたりせずに生産者にもどすことである。生産者には(法律)で再加工を義務づける。
[3]またプラスチックを(自然)の物質循環に乗せていくには、それを燃料として(燃焼)させて二酸化炭素と水蒸気にし、発生する(熱エネルギー)は有効に利用することである。また現在では製鉄所は、コークスの代わりに(還元剤)としてプラスチックを利用し始めている。ただしいずれの場合もポリ塩化ビニルのような(塩素系プラスチック)は除去する必要がある。それに排煙に有害物質が含まれないような対策が求められる。
[4]塩素系プラスチックを循環させるには、人間が(人工的)に塩素を切り離す処理をし、それを(再利用)するようにせねばならない。
[5]それにしても私たちは(二酸化炭素)を発生させ過ぎている。経済と生活のスタイルを改善してプラスチックの使用量を(減少)させることも求められている。
[6]現在、プラスチックは(石油)を原料に合成されている。これは自然の物質循環からは外れている。もっとこれからは光合成などによる(天然物)を原料にしていくべきではなかろうか。もちろんそのときは人間が砂漠の(緑地化)など自然の物質循環を促進していく必要がある。
<以上>

番号 01K-003  送信日 01/11/19  差出人 林 正幸
件名 狂牛病プリオン

 こんばんは、林まさです。
 以前、臼井さんから「狂牛病プリオン」について質問されましたが、アルケミスト「メーリングリスト」の山本 喜一さんから次のメールを受け取りました。本人の了解を得ましたので、皆さんに転送します。参考にしてください。
 ではまた。

<山本さんのメールの転送>
狂牛病プリオン

こんにちは、山本です。
(前略)
今世間をにぎわしている狂牛病ですが、「現代化学」11月号によれば、そのプ
リオンは253個のアミノ酸からなるタンパク質だそうです。タンパク質は小腸
でアミノ酸に分解されてから体内に吸収される、とばかり思っていたのですが、
このプリオンは253個つながったまま吸収されるんですね。だとすると、他の
タンパク質も大きなまま吸収されるんでしょうか?
それからこのプリオンは、正常なタンパク質と同じアミノ酸配列なんだそうで
す。違いは、正常な方はらせん構造(右巻か左巻かは分かりません)であるのに
対し、病気の原因になる方はβシート構造という折りたたまれたような形をして
いるようです。
似たような病気に羊のスクレイピーがあります。この病原体を調べたウィルソン
というイギリスの学者は、こう記録しているそうです。「この病原体が種種の処
理に対して抵抗力を持っていることは証明された。30分間煮沸しても、2ヶ月
冷凍保存しても、ホルマリン、フェノール、クロロホルムなどの強力な薬品で処
理しても生き延びる。精密フィルターも通り抜け、毎分4万回回転という遠心分
離器にかけても分離されないほど小さい。乾燥した脳の中で2年以上生きている
し、紫外線照射にも強い」(中村靖彦「狂牛病」岩波新書)
この記述は、病原プリオンがいかに変成しにくいかを物語っていますね。βシー
ト構造というものが構造的に強いんでしょうね、きっと。狂牛病をもう少し勉強
すれば、タンパク質の授業で使えそうな気がします。では、また。
<以上>

追伸
 いま夜中の1時ですが、明るい流星がいくつも見えています。これは起きているしかないなあ。