番号 01C-001  送信日 01/03/01  差出人 戸田 亜昭
件名 先生の授業だけききたくない
 

 あるクラスの授業中の私語で注意したら突然生徒から「先生の授業だけは聞きたくない」と生徒に言われました。学校に来ていて生徒は私たち教員に求めているものは何かな?授業中でも本を良く読んでいる子です。でもそのような言葉を浴びせると先生や他の生徒達がどのような気持ちになるのでしょうか。聞かせられた人からすると大変ひどい仕打ちのように思います。このように思うのにこのような言葉が出てくるのでしょうか。こんな気持ちをまるで持ち合わせていないのでしょうか。
 社会生活、集団生活をして生きていく私たちには大切なことがある。このような言葉を言えば相手の人はどんな気持ちになるかよく考えよう。集団の中の生活ではお互いの心に思いやりが必要です。この生徒には私の言葉が足らなかったかもしれませんが、こちらは何も自慢話をするわけでもなくでも一生懸命に実験観察の準備をしてきたつもりです。その実験に取りくもうともしていません。このような子には近沢さんの言うリトマス君として働いてもらうことより他にないのだろうか。今までの私の授業の取り組みに問題があるのか。それとも生徒の小さい頃からの生育歴に問題があり、このような行動に表れているのだろうか。ちょっとつかみかけている生徒がいます。皆さんのお知恵を教えていただきたいと思います。
 授業とは直接の関係はありませんが、メール友達でつれあって自殺を計ったことについてはどのように考えたらいいのでしょうか。皆さんな考えを教えていただきたいと思います。

番号 01C-002  送信日 01/03/01  差出人 山田 吉孝
件名 実験の動画HPについて
 

 いつもお世話になっています。
 先日のサークルでの実験を動画にしてホームページに乗せるとお話しした件ですが、先生の素早いHPへのアップを見て取りかかろうとしたのですが、何と動画取り込み用のPCが起動しない! そんなわけで、しばらく時間がかかりそうなので、ご容赦ください。
 Safeモードでは起動するのですが...。トラブルシューティングで調べていくと、どこか起動に関するドライバーが壊れているらしいのです。当方、Macを主に扱っていて、windowsはたまに使うだけなので、これから苦戦しそうです。
 それでは、HPにアップできましたら、また連絡させて頂きます。

番号 01C-003  送信日 01/03/02  差出人 林 正幸
件名 化学で色をどう教えるか(その2)
 

 こんばんは、林まさです。
 試験中を利用して授業プリントの15章「芳香族化合物」を完成させることができました。2、3日うちにホームページにも掲載します。その7節「スペクトル分析」に次のような文章を作りました。この部分も含めて感想を聞かせてください。
 ではまた。

<引用>
[a]赤外吸収スペクトル
 5節では染料が可視光線を吸収するしくみを説明した。多くの物質はそれより小さいエネルギー領域の(赤外線)を吸収する。ただし赤外線を吸収するのは共有結合している電子ではない。
 4章では分子が熱運動していることを学習した。そして13章では分子内で単結合を軸に回転していることに触れた。つまり分子内のそれぞれの(原子)も熱運動をしているのであり、それはひとつの化学結合の両側の原子どうしの距離が増減する、つまりは結合が伸縮するような振動であったり、板ばねの両端におもりを固定して中央を持ってゆするような3つの原子のなす角度が変化する、つまり2つの化学結合が変角するような振動であったりする。もちろん回転の熱運動もあるが、赤外線を吸収するのは化学結合の(振動)である。
                   図30

 さて量子力学が教えるところでは、この化学結合の振動においても、その激しさがとびとびになっている、言い換えるとその振動のエネルギーも(とびとびに)なっていることである。そしてそのエネルギー差は化学結合によって異なる。したがって物質が受ける赤外線の波長はその物質に含まれる化学結合によるわけである。
 具体的な例を上げてみよう。(赤外吸収スペクトル)では横軸が波長に対応する波数であり、縦軸はその波数の赤外線の吸光度(その波数の赤外線を吸収する度合)が記録される。次は酢酸のスペクトルである。
参考:波数は波長の逆数(1/波長)として計算される数値である。

                   図31

  波数3000cm-1  O−H の伸縮(水素結合のため幅が広がっている)
    1717     C=O の変角

[b]スペクトル分析
 くわしい解析はさておき、物質と相互作用した光はその物質についての(情報)を持っているということが根本である。天文学においてはるか彼方の星について、まるでそばで調べてきたように研究できるのはこのためである。ちなみに現代天文学では電波やX線のスペクトルも観察している。
 医療で使われるようになった核磁気共鳴画像診断(MRI)は、(核磁気共鳴スペクトル)の応用である。核磁気共鳴スペクトルは、強い磁場の中におかれた物質(の原子核)が吸収する電磁波のスペクトルを解析するものである。
 現代では多種多様なスペクトル分析が物質の構造や(状態)の解析に利用されてい
る。
<以上>

番号 01C-004  送信日 01/03/04  差出人 林 正幸
件名 「龍神」について
 

 こんばんは、林まさです。
 今日は妹の一周忌で京都まで行ってきました。そして夜には昔の同僚から「林さん、実は1月に女房を亡くした。」という訴えの電話が入りました。ちょっと寂しい1日になってしまいました。
 山岡さんの「龍神」というのは物理サークルで話題になったのでしょうか。ろうそくが燃焼すると、酸素を消費し、水蒸気と二酸化炭素が生成しますよね。水蒸気は過飽和分は比較的速やかに凝縮すると思われますが、二酸化炭素は言われるほど水に溶けやすくはないのです。ちなみに二酸化炭素の捕集法は、下方置換でも水上置換でも正解として扱います。ただし始めから水酸化ナトリウム水溶液を使えばしばらくして水面が上昇しませんかね。
 戸田さんの話は身につまされます。教育は教師と生徒の人間関係の上に成り立ちますよね。生徒にしてみたら、教えられることが真実であるかどうかはおいそれとは確認できないので、「この先生の言うことなら」というのが教育のスタートにならざるを得ないわけでしょう。教師は教科指導の前に人間関係づくりに腐心する必要があると思います。そういう能力が不足して苦労していた私が10年ほど前に始めたのが「スマイル作戦」です。これは始めは無理にでも笑顔を絶やさないというものですが、やがて生徒たちが笑顔を返してくるようになり、自然と笑顔が生まれるようになりました。そうなると生徒に接する姿勢に笑顔が伴うようになります。生徒が返す笑顔を思い出して指導すると言ってもいいでしょう。
 人間関係の上に教育が成り立つのは本質的に重要であると考えます。たとえは受験教育は見かけうまく行っているようでも、生徒は自己中心的であり、学習したことを社会全体のために活用しようという考えとは無縁ではないでしょうか。
 もうひとつはすべての生徒を指導するのは不可能でですよね。私は指導で無理をしないことをモットーにしています。人間関係を壊してしまっては、元も子もなくなるからです。さまざまな性格と生い立ちをもつ生徒たちですから、うまく行かない生徒が居ても当たり前です。気長に構えていた方が、やがて指導のチャンスも来るというものです。 しかしそうは言っても難しい生徒が多いと疲れますよね。それは教師の努力を越えて、社会的問題の面があります。小手先では解決できにくいと思いますが、ひとつの切り札は学校挙げて学習面での一定の厳しい評価を確立することではないでしょうか。もちろんこれは教育目標をあいまいにしてはできません。
 みなさんはどう考えますか。ではまた。

番号 01C-005  送信日 01/03/04  差出人 田中 英二
件名 Re:先生の授業だけききたくない
 

 こんにちは、戸田さんの悩みはみんなの悩みですね。林さんも書いてみえたように、・・・
 私も、今年の2年7組という理系のクラスに手を焼きました。5〜6人くらい気になる生徒がいますと、なかなか、モグラたたきのようで、一度烈火のように噴火しました。そうしたら、その後は、何とも寒々として、修復するのに手を焼きました。それで、今度は、もっと冷静にやろうと、できる限りあわてずにゆっくりやることにしました。プリントを配るのも、授業の話もゆったりとやってみました。それがよかったのか、そのクラスへいっている他の人の努力と平行して、少しずつよくなってきました。 そして、生徒一人一人と、話がだんだんできるようになってきました。結局、ここがポイントですね。ひとりひとりとどう話すか。そのためには、授業での雑談も大切。たまには、「今日の話はよかった。」などと、手の掛かる生徒が言ってくれたりして、・・・
 たまたま、3年生が午前中授業になり、そのクラスの生徒が、実験室の掃除になったので、物理選択者を掃除にくれるように担任に頼んだら、手の掛かる生徒が、立候補してきて、いまでは、その4人といろいろな話をしながら、掃除をしていると、・・・またかわいくなったりして。
 注意もまた、生徒との関わり、褒めるのもそう、やはりそう言う生徒との関わりをどう持つか、ということにつきますし、どう待つか、ということも大切だなと思っています。全部とはうまくやれません。全部とうまくやっていると思ったらそれは嘘教師がそう思いこんでいるだけです。
 でも、やっぱり、生徒は大人と比べたら、なんと可塑性に富んでいることか、と思えて仕方ありません。

番号 01C-006  送信日 01/03/07  差出人 近藤 直門
件名 Re:文字化けについて
 

 近藤です
> 件名:文字化けについて
>  こんばんは、林まさです。
>  岡田さんのメールが文字化けしています。ところで戸田さんによると私のメールも
>  文字化けしているそうです。私のメールは同じ文面がアルケミスト「メーリングリス
>  ト」ではそのようなことなく伝わっています。
>  近藤さん、このような原因に心当たりはないでしょうか。
>  ではまた。

 文字化けはMicrosoft Outlook Express を使うと初期設定のままではHTML形式でメールを送ってしまうので対応してないメールのソフトで読むと文字化けしたように見えることがあります。(メーリングリストでは書式で必ずテキスト形式に設定して利用してください)
 今回の文字化けはこれとは別なようです。
 岡田さんのメーラーは  Mozilla 4.5 [ja] (Win95; I) 
 戸田さんのメーラーは  Microsoft Outlook Express 5.00.2314.1300
になっています。私も戸田さんと同じMicrosoft Outlook Express を使っています。
岡田さんのメールは戸田さんのいうようにもじばけしてみえます。
岡田さんはAKKNの自分のメールは文字化けしないで読めるのでしょうか。
[akkn 441] EHCの今後の予定について
で岡田さんは
[akkn 439] EHCの今後の日程について
のメールをそのまま「返信」されてますから多分読めているのでしょうね。
岡田さんのメール送信の設定をもう一度チェックしてみてください。

番号 01C-007  送信日 01/03/09  差出人 岡田 高明
件名 EHCの予定について
 

 こんばんは。岡田高明です。
E−mailの文字化けでは大変お騒がせしております。設定をいろいろ変えてみて四度E−mailを送ります。無事届きますように。
3月18日10時〜〜17時 **高校3F物理室「加速度計アダプターの製作」補習 終業式直前ではありますが会員の皆さんの強い要望を講師の伊藤昇先生や会場校の山本久守先生の好意で実現したものです。この回で完成するよう遅れている人は予習して臨むことが必要です。

5月26日(土)「衝突解析システムの製作」 講師 林 ひろ崇先生
 物理サークルで議論された問題の検証実験として考案された装置。オシロスコープに接続してみたり、以前EHCで製作したPIF−95と音声ボードを使ってパソコンのディスプレイ上にも表示できます。
(前回のEHCで製作の意志表示をされた方−奥谷、山田光雄、船橋、戸田、鈴木利住、堀田、山本、岡田、勝野、林正、伊藤昇)以外の方で製作を希望される方は岡田へ3月1日までに連絡をください。

番号 01C-008  送信日 01/03/13  差出人 杉本 憲広
件名 逆ヘロンのタービンについて
 

 皆さまお元気ですか?たまには入れようと思いまして・・
 山岡さんがこの前のサークルで演示し、大好評だった(!)ヘロンのタービンの逆版について(噴出すのがヘロン、吸い込むと逆に回るというもの)です。先日山岡さんに現物をみせてもらい、私も同じ物を製作してみました。やはりどちらへ回るかは微妙なところで、なかなか啓林の論文のようにはいきません。
 そこで、さらに詳しく観察してみました。気になるのは、ヘロンの場合には空気を送り込むと本体のペットボトルは安定ですが、吸い込むときはすぐ掃除機からのパイプがペットボトルにくっついて不安定なことです。これはパイプのまわりから空気が吸い込まれるからです。そして、どうもその不安定がゆえの振動が回転に結びついているような気がします。つまり、吸い込むことにより受ける力よりその力のほうが大きいということです。この場合、回転方向は形状とか、最初の条件とかで決まるのでしょうね。
 さらに、吸い込み口であるストローを取ってしまって、セロテープで穴をふさぎ掃除機からのパイプで内部の空気を吸い込んでみました。そうしたら、ペットボトルは予想通りストローがついていたときと同じ向きに回転しました。つまり、ストローはまったく関係がなかったというわけです。
 とうことで、パイプの回りから吸い込む風による振動が回転につながるというのが私の今のところの考えです。追試して下さい。
 ついでに、吸い込み量を多くした装置を飯田先生が作られましたが、この場合は見事に啓林の論文通りになります。

番号 01C-009  送信日 01/03/19  差出人 続EHCの今後の予定について
件名 続EHCの今後の予定について
 

 岡田高明です。
 3月18日10時〜〜17時**高校3F物理室「加速度計アダプターの製作」補習がありました。終業式前日ではありますが講師の伊藤昇先生や会場校の山本久守先生の好意で実現したものです。船橋、林正、鈴木利、山本久先生が完成されました。

5月12日(土)「衝突解析システムの製作」 講師 林 ひろ崇先生
 前のe−mailでは5月26日(土)となっていましたが日にちが変更になりました。物理サークルで議論された問題の検証実験として考案された装置。オシロスコープに接続してみたり、以前EHCで製作したPIF−95と音声ボードを使ってパソコンのディスプレイ上にも表示できます。(以前のEHCで製作の意志表示をされた方−奥谷、山田光雄、船橋、戸田、堀田、山本久、岡田、勝野、林正、伊藤昇、田中)以外の方で製作を希望される方は岡田へ3月31日までに連絡をください。

7月28日(土)メロディ導通テスター&電子移動検出器
7月29日(日)「衝突解析システムの製作」、メロディ導通テスター&電子移動検出器の補習
 結晶模型については講師の予定の山田正男先生の都合が7月いっぱい悪いとのことですので、10月14日(日)を中心に内容も含めて調整の必要あり。戸田先生、山田先生に伺っていただけないでしょうか。