誰にでも、生涯のなかで忘れがたい自然や季節との出会いがあります。
でも、これは思いでといったものだけでは語れない『その人が大切にして
きたもの、これからも大切にしていきたい宝物』なのではないでしょうか。
自分探しの時代になってきた実感がします。その人がかけがえのない者
として生かされていることを素直に受け止め、自分らしさを大いに発見し
育て、表現することが出来る世の中にすることが、社会のそして自分自身の
目標になってきているのです。
自分の心の中の風景、どうしても忘れることのできない心の風景、絵でも
写真でも、詩でも歌でもいい、一つの表現を持ちたいと思い、温泉人としての
和夫と敏枝の合作としてここに第一作を完成することができました。
小川 ・・・・ 春の章より
人の手が入っていない、まだドロだけで出来た小さな川、小川はこんなとこ。
・・・そのながれとともに生きる小動物、小魚たち。こんな光景の中に身を置くと
不思議なことに心がドキドキしてくる。生き物たちのエネルギーが伝わってくる
のか、やっぱり命の流れの中で、生き物たちと共に生きていることに改めて
気づき、自然に反応しているような感覚。
ユラユラとゆらぎの中に身を置くことに心地よさを覚える。太陽の暖かさや、
そして川面に写った光のゆらぎ、そのゆらぎの中に身を任せている自分がいる。
自然の営みは、実によくバランスがとれているのだと気づかされる一時である。
人間にとって都合の良い、あるいは都合の悪い面だけを見て、その大切なバランス
を崩していることがなんと愚かなことか・・・・・・・
furusato.rm
ホームに戻る