モルト解説

「ラフロイグ」

ラファロイグ(ラフロイグ)とは、”広い湾の美しい窪地”の意。はっきり言って、初めて口にしたときはビックリしてしまった。ほとんど病院の薬品って感じでとても好きになれるとは思わなかった。個人的にはタリスカあたりが好みなんだけど、たまには刺激を求めて飲んでみるのもいいのではないでしょうか(アイレイ産)。

「エドラドゥア」

スコットランド最小の蒸留所である。砂糖漬けアーモンドの風味を残すシングルモルトを出すだけでなく、ヴァッテッド物とシングル物との凝った比較を示唆してみせた最初のところだそうです(ミッドランド地方)。

「ロッホナガー」

芳醇なコクのあるシングルモルト。果実味あふれ風味豊かで、複雑な味わいを持ち、やや甘い。ビクトリア女王ご愛飲と伝えられているが、現在では広く一般に手が入る(東ハイランド産)。

「ストラスアイラ」

スペイサイドのストラスアイラは地名であるだけでなく、特定の蒸留所、従って、シングルモルトの呼称でもある。刺激的なところがある香り、辛口にはいるが、果実味を持つ味わい。そして、スケールの大きい後味を持つシングルモルト。ストラスアイラでは、ほかに、ノックデュ、グレンキース、オルトモア等(スペイサイド)。

「グレン・モランジー」

もっとも知られたシングルモルトの一つ。北ハイランドに属し、その素性を表に現さないと言われている。飲み出すと病みつきになるウイスキー。最近では、シェリー、ポート、マディラフニッシュが発売された。北ハイランドでは、ダルモア、クリネリーシュ、その他何本か。

「ザ・バルヴェニー」

バルヴェニーは、ウイリアムグラント社が、グレンフィディックにつぐ蒸留所として、隣接地に1892年に設けた物。グレンフィデックと地下道でつながっている。バルヴェニーという名称は、13世紀の古城の名を借用した物。

「マッカラン」

マッカランはザと言う定冠詞が付いている。スペイ川の下流にあり、味はスケールの大きいボディと「カルヴァドス」がかった風味、そしてシェリーのような後味で有名。スペイ川下流では、グレンファークラス、カーデュー、シングルトン・オブ・オーホロイスク、グレングラント、ノッカンドー、アベラワー、その他少し。スペイ川上流では、ダルウイニー、クラガンモア、トーモア、バルメナック。

「ハイランド・パーク」

ハイランドパークはオークニー島で造られている。オークニーは、他のウイスキーを造り出す島から遠く(最北端)、すべての意味で孤立している。味はまろやかでヒースの甘さがきいた味がし、コニャックかアルマニャックに匹敵するモルト。他には、スッキャパ、プライドオブオークニー、オールドオークニー。

「オーバン」

オーバンはスペイサイドではなく、西ハイランドの小さな都。味はバランスのとれた甘口である。他に、グレンロッキー、グレンゴイン、手に入らないがベンネネヴィス。

「アイルオブジェラ」

アイルオブジェラはアイレイ産ではなく、ジェラと言う島物である。柔らかい味がする。しかし、スカイ島のタリスカはアイレイ産ほどではないが、結構煙り臭い。

「アードベック」

アイレイ産のシングルモルトの中では、アードベックが一番香りが強いと言われている。バランスのとれたリッチな味わいと言われるが、ラファロイグより強い香りってどんな味?ちなみにアイレイ産には、ブリックラディー、カオル・イーラ(カリーラ)、ポート・エレン、ボーモア、ラバヴァリン、ピートの香りがあまりしないブナハーベン。

「ローランド」

オーヘントッシャン(野原の片隅)、風味がとてもおとなしいモルト。グレンキンチー、まろやかで辛口(ん〜飲んでみたい)。

「スプリングバンク」

ハイランド南西部のキンタイヤ半島に位置する。以前はウイスキー産地としては最小区域ながら、独立した地域名を与えられていたが(キャンベルタウン)、現在はハイランド・モルトの一部に組み込まれている。

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