2006年のベトナムドン
 今年の対ドルでの下落率は約1%でした。また、12月になってベトナムドンがドルに対して上がっています!

1USD
January 15908.54545
February 15921.05
March 15910.17391
April 15927.55
May 15965.86957
June 15978.59091
July 15995.14286
August 16006.6087
September 16027.57143
October 16057.22222
November 16082.52381
December 16067.6

 2006年12月22日のinter-bank exchange rateは16088ドン/1USDでした。商業銀行のドル購入価格はインターバンクレート+0.25%なので、商業銀行はVND16,128/US$1でドルを買い、VND16,067/US$1でドルを売ります。
 年末になると外貨の供給が増えます。それは、今年これまでのの輸出額が$36.9bil で去年の同時期より22.1%多く、テト前には海外のベト僑から数百万ドルの送金があり、更にベト僑がテトにベトナムへやって来る時に持ってくる額も相当のものです。これによりドルの供給が増え(ドルを売りたい)るのですが、商業銀行はそれを全て買うドンを持っておらず、また規制によりある額以上の外貨を持つことができませんので、他の商業銀行に転売するかベトナム銀行(中央銀行)へ売る必要があります。最近、ベトナム銀行は外貨を買うことを拒否しています。外貨を買ってベトナムドンを放出するとインフレを引き起こすからです。専門家によると、このドル余剰の現象は一時的な需要と供給のアンバランスによるもので、長期的にはベトナムドンはドルに対して値を下げていくと予想されています。
 中国の人民元も一時、切り上げの脅威にさらされ、中国中央銀行は外貨を買い人民元を放出する必要がありました。これにより、外貨準備高が多くなり人民元は安く中国製品の価格競争力を高めました。
 専門家は、もしベトナム中央銀行が外貨をドンで買ってもインフレが起こるとは考えていません。また他の専門家は、今外貨をドンで買わないとインフレはコントロールできるだろうが、後でベトナム輸出がドン高で代償を払うことになるだろうと言っています。 

(Source: VNE)