mark*さんからのおすすめ作品 
                              
    
  Across a Billion Years
by Robert Silverberg
Across a Billion Years



シルバーバーグは,ヒューゴー賞作家の中でも翻訳が少ない作家だと思う。 この作品は,長く絶版になっていて,電子本だけで入手できるらしい。

宇宙のさまざまな星に遺跡の残る超文明 High Ones を追う,考古学者達のお話。 好きなんだよね,こういう話。 (^^;

SFは,スタニスワフ・レム と スター・トレックに分けられる。 ←乱暴だ!
前者は思弁的,哲学的,文学的であり,なぜノーベル文学賞が与えられないのか理解できない。 後者は科学的小道具で味付けした娯楽作品である。 どちらもキライではない。

この作品に出てくるエイリアンは,スタトレに分類できる。 サイのような体をした異星人,体の大部分が金属でできている異星人,美しいアンドロイドなどなど。 主人公は,大富豪というか,大不動産屋の息子なのに考古学を選んで勘当された22才の青年 トム。 体は麻痺しているがテレパスの妹(姉? sisterしか書かない英語では文脈からしか判らない)がいる。 その妹に冒険旅行について伝える日記として書かれている。

荒れ果てた星での High Onesの遺跡発掘が始まる。 High Onesの超文明は,すべての出土品を動作可能な状態にしていた。 たくさんの同じような葉巻型あるいはボール型のモノが出てくる。 それらは10億年前のものだった。

サイの異星人は,花を食べると酩酊する性質を持っていた。 花酔いした彼は,研究室に突っ込む。 がんがらがっしゃ〜んと床に落ちた球体はスイッチが入り,High Onesの記録を映し出す。 その映像には彼らが旅した宇宙も写っていた。 その宇宙の10億年後の姿をシミュレートすれば,High Onesの居場所が判る,とトムは考えた!

Dyson Sphere を知らなかった。 SFから離れていたのがよく判る。 物理学者のDysonが提唱した,究極に進化した文明がとるべき手段のひとつ。

太陽系の場合,まず木星を叩き潰す。 3mほどの厚さに引き伸ばし,地球の軌道の外側を包む。 これで,ほとんど逃げ去っていた恒星のエネルギーを全て利用できる。 Dyson球は,外からは光は出さないが赤外線を出す球として見えるはずである。

Dyson球が発見される。 High Onesの下部であるロボットとの意志の疎通。 ついに,入口は開かれる。 そこで彼らの見たものとは ... 。


ジャンル:SF
2003/11/15

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