マルさんからグリシャム作品
についてのお便りです

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マルさんはTOUJOURSというホームページで読書や映画などの情報を発信しておられます。その中から John Grisham 作品の原書と邦訳本の違いについての記述を紹介します。
★原書と日本語版の比較
日本語版はすべて読みましたが、原書は全て読んでいるわけではありません。現時点で理解できる範囲での比較である点に注意してください。また、英語はおろか、日本語に対する理解力も未熟であることは言うまでもありません。
日本語版を読んでから原書を読んだ限りの印象では、原作に与えられる評価は、そのまま日本語に当てはまるような気がします。ラテン語の格言にTraditore,traduttore-「翻訳は裏切り」などと言うそうですが、「裏切り」というほどの印象の違いは受けません。素直な文体はそのまま踏襲されていますし、翻訳口調の読み難さも感じませんでした。また、すべての作品が同一の訳者にによってなされている点も、好感が持てます。ただ、「The Rainmaker」を「原告側弁護人」と訳したのは、原題のもつニュアンス(「TheRainmaker」の(感想)参照)を、「原告側」と言う言葉に込めたのでしょうが、これなら「レイン・メーカー」としても良かったのでは、と思ってしまいます。多分、苦労されたと思うのですが・・・。
後、原作の発表と日本語版の発表に1年くらいのタイムラグがある点も不満と言えば不満です。「陪審評決」のカバーは面白いので、こういうサービスは大歓迎です。
★「原告側弁護人」の訳者 白石 朗さんにインタビュー
(読売新聞 98/06/19 夕刊 より転載「ジョン・グリシャム作品の魅力」)
「原告側−」はグリシャムが初めて一人称で書いた作品。新米弁護士の下積みを経験した彼の自伝的な要素が盛り込まれている。しかも、法律という特殊な世界の内情だけでなく、社会に一歩を踏み出し、経験と挫折を通して成長していく若者という普遍的なテーマを描いている。
保険会社など、現代アメリカの社会問題を積極的に取り上げるのが最近の特徴。訴訟社会の中で幅をきかせる弁護士に対し、一般の人々決して快く思っていない風潮にも敏感だ。弁護士は金のことしか考えない、と世の中がうすうす感じている空気を鋭くすくいあげ、実体験を交えながら皮肉な角度から描いて、支持を集めている。
法廷小説ブームの中、法律の世界で体験したことをサスペンスの鋳型に流し込んだだけの作品も多い。だが、グリシャムは共感できる主人公が危機に見舞われながら、知恵と勇気で切り抜けるというサスペンスの王道を行っている。
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以上の内容は、マルさんから、ご本人の了解を得て掲載させていただいております。
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