| ミニバーレルさんからのおすすめ作品 |
| The Ax by Donald E. Westlake 主人公のBURKE DEVOREは51歳の既婚男性。一男一女の父親でもあります。長年勤めた製紙会社の管理職をリストラされ、再就職活動を続けていましたが、2年たっても目処がつきません。業を煮やした彼は、再就職の邪魔になるライバルたちを抹殺する行動に出ます。その殺人計画が秀逸です。 まず、自分がつきたいポストに関する求人広告を業界紙に掲載します。次いで、履歴書を送ってきた人物を次々に殺害します。最後に、希望のポストに今現在いる人物を亡き者にします。計画に従い、父親の形見のルガーで3人を射殺(行きがかりから夫人も1人殺しています)し、あと3人をそれぞれ車でひき殺し、撲殺し、焼き殺します。まことに鬼の所業で、妻の不倫もどきも息子の強盗騒ぎもリストラの所為と考えて殺意を募らせますが、それ以外はノーマルです。標的となる人物がライバル関係とはならない別の職種に採用されると、祝福したりします。途中、警察が捜査に乗り出しますが、まんまと希望のポストに収まります。 「目標に向かって努力すれば夢は必ず現実となる。リストラなんかに負けるな」と作者のDEWは主張したかったのかもしれません。しかし、よくよく考えると背筋に冷たいものを感じます。 本編339頁。題名の”AX"には「首切り」「解雇」の意味があります。 ≫≫ミニバーレルさんへのお便りはこちらへ ≫≫このホームページ全体に関するご意見はこちらへ 投稿していただいた方のページにもどる ホームページにもどる | 書名タイトルリストへ | 著者名リストへ |