| オリーブさんのおすすめ作品 |
| Night Frost by R. D. Wingfield Bantam ISBN0553571672 p357 1995■あらすじ イギリス架空都市デントン市警察の名物警部、ジャック・フロストもの第三弾。 デントン市は今、肌寒い雨が降り、インフルエンザが猛威を振るう十一月の月曜日。行方不明少女事件と墓荒らし事件が新聞紙上を騒がしている。ほとんどがインフルエンザでダウンしている署にあって、まるでウィルスにも見放されたかのように相変らず元気なのはフロストだけ。だがそんなフロストを待ち構えていたかのように、今回もまた続々と事件が起こった! ■感 想 本書の邦訳が最近刊行されたらしい(ニヤリ本舗さんがお読みになっている)。私はまだ書店で見たことはないのだが、本書はおそらく文庫本にして六百ページはあろうかと思われるほどの大部である。だが飽きない。それはフロストのキャラクターによるところも大きいが、一ページ先でどんな事件が起きるのか、一ページ先でどの事件についての捜査が進められるのかが読者にまったく予想できないからだろう。これは本シリーズの大きな魅力になっているように思う。 フロストは今回もまたお得意の”Gut reaction”(犯人はこいつだ! とビビッとくる一種の本能)を武器に捜査を進める。ほとんど違法な捜査もあり、読んでいるこっちがはらはらしてしまう。が、しかし、初期の頃に比べると、この“本能”、的中率が高くなった気がするのは私だけか? いやいや、毎回これだけの事件を解決しているのだ。案外フロスト自身警部として成長しているのかもしれない。(今回だって先見の明で“インフルエンザの予防注射”をフロストだけは受けていたのかもしれないじゃない……。) ともあれ、愛すべきキャラクターには違いないフロスト。私は夢にまで見た。フロストが”Flaming hell!”と毒づきながら、部長警部のギルモアとともにあたふたと車に乗り込んでいる。そして後部座席には、なぜか婦警姿の自分が乗っていた……。邦訳が出たことだし、年末ベストテンに入るといいなあ。 ≫≫オリーブさんへのお便りはこちらへ ≫≫このホームページ全体に関するご意見はこちらへ 投稿していただいた方のページにもどる ホームページにもどる | 書名タイトルリストへ | 著者名リストへ |