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  The Rescue
by Nicholas Sparks

The Rescue



ゆきずりの恋で授かった4歳の息子を抱えるDeniseは、親から譲り受けた、ノースカロライナの田舎の家に住むシングルマザー。生活の糧を稼ぐために町のレストランでウエートレスをする以外の時間は全て、言葉の遅れた息子のマンツーマン教育に注ぎ込んでいる。

同じ町で生まれ育ったTaylorは、住居のリハウスを業とする傍ら、町の消防隊にボランティアとして参加している独身男。時として向こう見ずなまでの勇気を見せるTaylorは、町で災害が起きるや己の身の危険をも顧みずひたすら救出作業に没頭する。拭い切れない過去の悲惨な想い出を振り切ろうとするかの様に‐‐‐

とある晩、暴風雨の中を家に向かって運転していたDeniseは、運転を誤って事故に会う。そばを通りかかったTaylorのおかげで漸く意識を取り戻したDeniseは、バックシートに座っていたはずのかけがえの無い息子が忽然と姿を消していることに気付き驚愕する。Taylorを始めとする町の救援隊の必死の捜索活動が行なわれることになる‐‐‐

事故がきっかけとなって知り合ったDeniseとTaylorは、少しづつ愛を育んでいく。ただその愛も、Taylorが折りに触れてふと見せる孤独の影を消すことはできない‐‐‐Taylorを理解しようと努力すればするほどTaylorが一歩一歩遠のいていってしまう‐‐‐


N.Sparksのものは今回が初めてなのですが、『マジソン群の橋』の本はおろかビデオですら途中で飽きて止めてしまった小生にとって、この路線のものを最後まで読み通せるか正直疑問だったのですが、いったん読み始めたら、一気に最後まで読んでしまいました。難しい単語も言い回しもさほど出てこないのに(寧ろ「出てこないから」なのか)、DeniseとTaylorのみならず登場する全ての人物の性格、様子のみならず微妙な心の動きまで実に良く描かれていて感心することしきりでした。人物の表情もまるで映画を見ているかの様に眼前に浮かび上がってきます。セリフも、短いにも拘らず言いたいことを的確に表現したものが多くて、ネイティブなみに英語をしゃべることがいかに途方も無い目標であるか、つくづく思い知らされました。

立て続けにこの系統の作品(いささか乱暴な括りでしょうが)を読もうという気になるには歳を取り過ぎた感がありますが(20年前だったら、読み耽ったかも知れない)、偶にはいいもんだ、と素直に思いました。ただ、もう一度同じ物を読むか、と言われるとそれも多分無いでしょうが‐‐‐


話変わって、このを読んでいる最中、Taylorのイメージがケビンコスナーと重なって仕方なかった。映画化される可能性が高いと踏んでいるのですが‐‐‐(でも消防士が主人公の映画は割りと最近あったな‐‐‐)

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