| 楊童さんからのおすすめ作品 |
| Angels Flight by Michael Connelly マイケル・コネリーのハリー・ボッシュ・シリーズ、6作目になる「エンジェルズ・フライト」を読みました。 ロサンジェルスのケーブル・カー、エンジェルズ・フライトの中で、高名な黒人弁護士の射殺死体が発見されます。この弁護士は警察の容疑者虐待、とくに黒人に対する虐待、それに警察の腐敗などの告発を専門にしていて、ロス市警の反感を買っている弁護士で、おりからも、12歳の女児レイプ殺害事件における、黒人容疑者への虐待行為を訴訟している最中にこの事件は起きました。 疑いは、ロス市警内部の刑事たちにもむけられ、ハリー・ボッシュは自身のチームと内務監察のチームとを指揮してこの事件の捜査にあたることになります。 この弁護士は女児殺害事件の弁護のために真犯人の発見をすることで容疑者の無実を証明しようとしていたのです。その真犯人をどうやら見つけたようなのですが、そのために殺害されてしまったようだということがわかって、ボッシュも女児殺害事件の再捜査をはじめます。 このような黒人容疑者を弁護する黒人弁護士が殺害という事件のため、ロスの街では一触即発、1992年のような暴動のおそれがあって、デリケートな捜査が必要となりボッシュは市警上層部や内務監察や同僚の刑事たちとの軋轢の中、苦労して捜査を進めなければなりません。 いろいろと、枝道はわかれているものの、主要なプロットははっきりしており、本格的な刑事物として、良く出来ていると思いました。途中もたつくこともなく、読ませる筆力も充分にあり、まさに王道を行くという感じです。 このところ、ひねりを加えたり、宙返りしたりするような物を読んでましたので、かえって新鮮に感じました。 ところで、どなたかロスの地理に詳しい方がおりましたら、教えていただきたいのですが。エンジェルズ・フライトというケーブル・カーを、この弁護士は通勤に使っていたのです。そういう場所なのですか・・・。 ■Michael Connelly.comへ フォト・ギャラリーからエンジェルズ・フライトの写真がご覧になれます。このオフィシャル・サイトのメッセージ・ボードのディスカッションでは著者自ら読者の質問にマメに答えています。電車マニア?向けにはこちらをおすすめ ≫≫楊童さんへのお便りはこちらへ ≫≫このホームページ全体に関するご意見はこちらへ 投稿していただいた方のページにもどる ホームページにもどる | 書名タイトルリストへ | 著者名リストへ |