長谷川さんの洋書の楽しみ方について
「なんとなく手にしたペーパーバックを読み始めてから十数年。レイモンド=チャンドラー(マーロウ・シリーズ)やジャック=ヒギンズ、レン=デイトン、マイケル=クライトン、ジョン=ル=カレ等など、全部で400冊くらいは持っていると思います。」とおっしゃるペーパーバックの達人からのご投稿です。
★洋書の買い方について、私なりのお話します。
はじめの頃は、書店のコーナーで気に入った本を選んでいました。次にペンギン社等の出版社にパンフレットを送ってもらい、その中から丸善や紀伊国屋へ注文していた。その後、ロンドンに the Good Book Guideという「本を紹介する雑誌」があることを知り、以来ずっと購読しています。先般同誌の20周年記念特集をやっていたが、私も15年ぐらいはとっていると思うので、古株といえるでしょう。送金方法も、はじめは郵送でしたが、キャッシュカードが簡単で便利なことがわかり、活用しています。
そして、近頃はインターネットの登場です。アマゾン社など本屋のホームページが充実している。また、東京時代にやっていたように古本屋のホームページも時々のぞいてみる。どちらもこれから、利用したいルートです。
★一番好きな作家の一人 John le Carreの作品を紹介します。
作品名
Call for the Dead. (作者自身のオーディオ=カセットでも楽しんでいます)
The Spy Who came in from the Cold.
The Looking Glass War.
A Small Town in Germany.
Tinker Tailor Soldier Spy. (この辺から、訳本より早くなった)
- The Honourable Schoolboy. (作者の新刊をGBGに注文し始める)
- Smiley's People. (読後、スマイリーの登場も終わりかとぐったりした)
- The Little Drummer Girl. (未読了)
- A Perfect Spy. (GBGの特別サービスで、初版本に著者自身のサイン入り。私もミーハーだったのか)
- The Secret Pilgrim. (スマイリーの再登場。オムニバス)
- Our Game. (スマイリーの頃のタッチが感じられる好著)
- The Tailor of Panama. (未読)
※ジョン・ル・カレ :
英国のみならず世界のスパイ小説界の旗手的存在。ジョージ=スマイリーを主人公とした三部作(Tinker Tailor〜、The Honourable〜、Smiley's People.)が最も気に入っている。作者の特徴は、007的なものと対局にあり、通信記録簿や支払伝票綴り、インタビューから二重スパイを追いつめていくところにあるといわれている。冒頭、全く無関係に見えるさまざまな出来事が、読み進めると後半で突然脈絡がつながり一斉にエネルギッシュに動き出す。ル=カレのファンは、この快感を味わいたくて、新刊を楽しみにしているともいえる。ただ同時に、前半部は些末で意味の取れない文が多く、かなり我慢が必要。私も、3部作の後は、The Secret Pilgrim.とOur Game.は読んだが、最新作 The Tailor of Panama.は、まだページも開いていない。
なお、作者自身が朗読をしているオーディオ=カセットがありますが、これが実にびっくり声優はだしのうまさです。英語の使い分けで、上流階級の高級官僚、その妻であるドイツ出身のユダヤ人、労働者層の自動車解体業のオヤジ等の声を日本人の私がわかるくらいにはっきりと演じていたのです。
[注] 当然のことながら、英語の朗読テープがみんな素晴らしいというわけではなく、いつぞや買った、「ジュラシック・パーク」のテープは、声優がやっているらしいのだが、単なる棒読みでした。
★Michael Crichtonの作品について
作品名
- the Andromeda Strain.[映画化:アンドロメダ病原体](宇宙からの細菌アンドロメダに対抗する特別医療チームのサスペンス)
- the Great Train Robbery.[映画化:大列車強盗](19世紀ヴィクトリア朝の社会生活を垣間見せるスリラー)
- Eaters of the Dead.(ベオウルフ・タッチの古代冒険旅行。バグダッドからトルコそしてバイキングの北方の地へ。洞窟の魔人ということで、ネアンデルタール人の存在を思わせる歴史ファンタジー)
- Congo.[映画化:コンゴ](アフリカ探検記。ゴリラが守る古代都市)
- Sphere.(深海底に眠る300年前の宇宙船。巨大イカや科学的探索等アンドロメダのタッチが)
- Jurassic Park.[映画化:ジュラシック=パーク] (映画であまりにも有名になった)
なお、本棚を見たら、The Lost World.や Five Patients. もありました。「5人の患者」というのは、医療関係のノンフィクションでテレビドラマの”ER”のもとになった作品です。
ただ、この2冊は全然読んでいません。
マイケル・クライトンについては、個人的には初期の奇想天外なアイディアと視覚的な感覚に富む作品が好きです。
★表紙写真をクリックするとAmazon.comへ行けます。
以上の内容は、長谷川ご本人の了解を得て掲載させていただいております。
長谷川さんへのお便りは こちらへ
このホームページ全体に関するお便り、おすすめペーパーバックの情報は tkhs@msi.biglobe.ne.jp まで
投稿していただいた方のページにもどる 【このページのtopへ】
ホームページにもどる