多重人格・暴力の連鎖 アリス・ミラータイミングよく(?) 現在 Sybil (by Flora Rheta Schreiber)を読んでいます。ビリーミリガン同様、Sybil も幼児期に虐待を受けたせいで多重人格者になっています。ビリーミリガンと Sybil は、幸いに良き理解者(カウンセラー・精神科医など)を得て、過去の自分の苦しみを認めて受けいれることができたため、虐待の被害者から加害者に転じずにすみました。しかし一般には、加害者に転じてしまうパターン (暴力の鎖の連続) の方がはるかに多いのではないかと思います。 YK. さんが >>「彼(Sheilaの叔父)もまた、被害者なのだ」ということに思い至り、暗澹とします。 >> 被害者の立場に立ったとき、心情的には難しいことではありますが、 >> こう言った視点は、不幸な暴力の鎖を断ち切るためにも重要なものと思います。 と書かれてらっしゃいますが、『ビリーミリガン』にも、自分を虐待した養父について、「父も祖父に虐待されたのだろうか・・・」とつぶやくシーンがあります。 この「暴力の鎖」という言葉は、私の場合、10 年ほど前に読んだアリス ミラー(Alice Miller)の著作で初めて知りました。彼女の『魂の殺人』『禁じられた知』ほど、衝撃を受けた本はありません。 ミラーの本は、ドイツでベストセラーとなり、アメリカ、日本などでも版を重ねています。「けっしてはやさしくはない けっこうな厚さのある本が、なぜベスト セラーになったのか?誰が何のために読んだのだろうか?」 訳者の後書きに、問題の深さを感じます。(注1 ↑「 」 内の引用は、私の記憶から引き出しましたので、原文と正確に一致しておりません。ご了承ください) なお、中島梓・栗本薫はミラーに深い影響を受け、『禁じられた知』をベースに『終わりのないラブソング』という小説を発表しています。 ミラーの英訳は、以下の題名で出版されています。 『魂の殺人』 For Your Own Good : Hidden Cruelty in Child-Rearing and the Roots of Violence 『禁じられた知』 Thou Shalt Not Be Aware : Society's Betrayal of the Child |
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