栗原知代さんからの
おすすめ作品第4弾です
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翻訳家・作家の栗原知代さんからおすすめのオーディオブック情報をいただきました。

The Silence of the Lambs のオーディオ・ブック

ニュース! ニュース! ニュース!
トマス・ハリスの新作が6月8日発売決定! ついに、ついに……って感じで、涙がでてきそう。題名はずばり"Hannibal"。そう、お察しの通り、あのハニバル・レクター博士の名前です。ということは、もちろん『レッドドラゴン』『羊たちの沈黙』の続編なんですね。今、アマゾン・コムを覗いてきたら、みんな同じ気持ちらしくて、「待ちきれない!」という読者評(書評といえるかしらん)が並んでいました。ああ、これだけ期待させておいて、裏切られたらどうしよう。でも、いいわ。トマスハリスなら何をやっても許す。とにかく、早く読みたい。

さて、今回は何を紹介するかというと、『羊たちの沈黙』"The Silence of the Lambs"のカセットブックなんです。これ、キャシー・ベイツがナレーターをやってるんですね。 アメリカでカセットブックが良く売れるのは、マイカー通勤が多いからだと思います。わたしも車を運転していた頃、よくカセットブックを聞いたのですが、これがなかなかいいんです。たいていのカセットブックは120分テープ2本で構成されているので、1本をカーステレオに突っ込んでおくと、行きに半分聞いて、帰りに半分聞いて、ちょうど1本終わる。渋滞のときなんか、いらいらしなくていいし、最高でした。
 
こういう2本組みのカセットブックは省略版で、原本を二分の一か三分の一に、うまくカットしてあります。だから厚いペーパーバックでも、ちょうどさわり、だけ聞けて、全体の内容を把握するには好都合なんですよ。もちろんヒアリング能力がネイティブ並みというわけではないので、聞き取れないところはあるんですが、そこは活字にあたればよい。だから英語の中級者には、翻訳書・ペーパーバック・カセットブックの三本立ては、すっごく効果があります。わたしは良く知らないけれど、アカデミー出版の教材って、これに解説書がついてるだけじゃないですか? だとすると、カセットブックは3−4千円で買えるから、全部あわせても6千円くらいで、とてもお徳です。

で、当時いくつかカセットブックを買ったのですが、ダントツに良かったのが、これ、『羊たちの沈黙』。 もちろん本自体が傑作なこともあるけど、とにかくキャシー・ベイツがすごい。声を聞いているだけで、怖くなるんですもん。映画より、怖いかもしれない。

スティーブンキングの『ローズ・マダー』で、主人公が暴力夫から逃れて別の町に行き、そこでカセットブックのナレーターとしてスカウトされる場面があります。そのときディレクターは彼女の声に特別の才能を感じとり、「『羊たちの沈黙』を読んだキャシー・ベイツにも匹敵する」といって、彼女を誉める箇所があります。このくだりを読んでわたしは、そうかー、やっぱりこのカセットブックはアメリカ人から見ても傑出した出来なのね、ということがわかって、嬉しかったです。

ところがうちには今、このカセットブックがない。友人にペーパーバックと二点セットで「英語を学ぶなら、これよ!」といって貸したまま、帰ってこない。悲しいです。しかし、ということは、彼には効果がなかったのかしらん……。

1999.4.29.
栗原知代
kskspiyo@pi.highway.ne.jp


表紙写真や書名をクリックすると Amazon.comへ行けます。


 以上の内容は、栗原 知代さんご本人の了解を得て掲載させていただいております。

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