DイヌA鑑定

1998.9.12  

 森五蘭丸家のサクラが産んだ4匹の子犬が桃太郎家へ初訪問です。

 ダンボールに入れられての訪問,1年前の今頃にサクラが来たのを思い出します。

 母犬サクラにそっくりが4匹「かわいい」と桃太郎一家は,感嘆をあげました。

 簡単に毛皮いいと言ったのでありません。

 「父犬はわかっているの」と桃太郎の伴侶の胡桃が娘の小桃の前で平気で聞きます。

 ドキッとする桃太郎は「父はイヌ」と駄洒落ます。

 「どうやら,川向かいの遠い家の犬で,上流の橋を渡って来ての件のようです」  と森五蘭丸氏は照れながらの説明です。

 「そりゃー,犬遠,遠犬,縁犬ですね,左岸と右岸の恋の炎犬,架け橋は,仲人」

 「???・・・・・・」とあいもかわらずの桃太郎駄洒落に困惑の森五蘭丸氏です。

 「1匹は,里親の家が決まったので,4匹をごらんにできるのはきょうまでなので連れて来ました」と森五蘭丸氏です。

 「あとの3匹は,実母犬と暮らすのですか,かわいいもの」と桃太郎。

 「とんでもありませんよ,子犬から成犬はすぐですから,相手の飼い主に慰謝料請求 の代わりに引き取ってもらいますよ」と強気の森五蘭丸氏です。

 「DイヌA鑑定の問題があるね」と桃太郎。

 「ハハ ハハ ハハ」と母犬なったサクラの飼い主,森五蘭丸氏の苦笑いです。

 ネーミングの好きな桃太郎,耳の立った母サクラに似た子犬に「これはシリウス」と, 足先だけ白い犬には「ソックス」と小桃が,「あとは,プロキオン,ペテルギウスとか,アルタイルとか」と8月8日七夕生まれに因み,星の名を候補にしました,星犬です。

 記念撮影を済まし,森五蘭丸と4匹の子犬は帰って行きました。

 川部の自宅に戻った森五蘭丸から,弾んだ声の電話がありました。

 「2匹を欲しいと申し入れがあって,これで3匹の飼い主が決まりました」

 「それもなんと,右岸の父犬方からです。血統書付の犬だったようです」

 慰謝料請求とか強気の森五蘭丸氏は驚喜にの変わっていました。

 川ってすばらしいとおもいました,橋って,かけ橋なんだとあらためて思いました。

 「DイヌA鑑定をしなくともよかった,血糖値の高い犬で本当に良かった,あとの1匹は森五蘭丸家で育てた方が良いのでは」と進言する桃太郎でした。

 

桃太郎  



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