━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 [MUSICA MUNDANA No.4]をお届けします。

 [MUSICA MUNDANA]の情報は惣田正明のホームページに載せてあります。
         ( http://www3.justnet.ne.jp/~m-souda/ )
   何かありましたら、ここに連絡ください。
        ( vem13077@nifty.ne.jp )

 登録(申し込み)解除はこちらです。
   ( http://www3.justnet.ne.jp/~m-souda/home/home.htm#toroku1 ) 

━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■■■■■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■■■■■■
           MUSICA MUNDANA NO.04
             May.30.2001
■■■■■■■■◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆■■■■■■■■

━━[MUSICA MUNDANA]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

             ◆ 目次 ◆

 ----------------------------------------------------------------
 ◎ 音楽史
    シュメール(その2)
 ◎ 数学史
    数の数え方(その4)
 ◎ Homepage Updated (May.30.2001)
 ----------------------------------------------------------------
 ◎ 随想
 ◎ あとがき
 ----------------------------------------------------------------

━━[音楽史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆シュメール(その2)◆  

  前回、ハープとリラについてお話ししましたが、美術資料の中には
 (ウルのスタンダードが最も有名でしょうか)、他に小さな枠太鼓あ
 るいはタンバリンを叩いているか、シストルムのようなものを振って
 いる絵が描かれています。これら(リラ、ハープといくつかの打楽器)
 の楽器だけが、最も初期の段階の「高い文化」で用いられた楽器だと
 思われます。

 この時期、管楽器の描写が驚くほど少ないことに気がつきます。実物
 の楽器も、管楽器としては、ウルの王墓で発見され、現在フィラデル
 フィアの大学図書館にある、銀のダブル・パイプだけしかありません。

 文書資料は、豊富に残されていて、専門の音楽家や彼らの訓練、彼ら
 の役割についてかなり多くのことが知られるようになってきました。
 初期の頃から、音楽は、魔術や宗教と密接に結びついていました。職
 業的音楽家たちは、皆、神殿に仕えていて、二つのグループ、ガラと
 ナルに分けられます。

 その役割については、現在、最高権威者によっても意見は大きく異な
 り、時には正反対の説明がなされることもありますが、ヘンリケ・ハ
 ルトマンの説によれば、ガラの職務は、何よりも葬儀において挽歌を
 奏でること、神殿で嘆きの歌を奏で、神々の怒りをなだめることであ
 り、ナルの職務は、神々や王を賛歌や喜びの歌で祝福することでした。

 彼らが歌ったり朗詠したりしたものは、莫大な量、残っていて、初期
 の簡単で単純であったものが、次第に複雑になってきているのが分か
 ります。テキストから、楽器が用いられ、ヘブライの聖歌のように、
 対になった韻詩をレスポンソリウムやアンティフォナ双方の歌い方で
 歌っていたことも明らかになっています。

━━[数学史]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆数の数え方(その4)◆

 さて、今回は二十進法を取り上げましょう。

 20進法は、人類が裸足で生活をしていて、手の指だけでなく足の指
 を使って数を数えていた時代の名残であると考える人もいます。古代
 ケルト人が好んで用いていただろうということは、現代フランス語の
 数詞から見て取れます。

 現代フランス語を学んだ人は、誰でも、その数の数え方を不思議に思
 ったのではないでしょうか。80は、huitanteではなく quatre-vingt
 (4つの20)、90は、nonanteと言わず、quatre-vingt-dix(4つの
 20と10)と言いますからね。さらに、six-vingt(120)、sept-vingt
 (140)、huit-vingt(160)、quinze-vingt(300)という数え方もあるそう
 です。

 他の言語でも、ゲール語では、51を「一と十と二つの二十」と、デ
 ンマーク語では、50を「二十の二倍と二十の三倍の平均」、ウェー
 ルズ語では、36を「二十より一と十五大きい数」、ブルトン語では、
 71を「十一と三つの二十」と言ったりする用法があるそうです。

 また、ユカタン半島のマヤ文明、メキシコのアステカ文明には、20
 を底とした精巧な数体系があったことは有名ですね。

 英語の scoreの用法は、英語の世界でも、20を底として数えるのを
 好んだことを示していると考えてよいでしょう。例えば、欽定訳聖書
 では、そうした scoreの用法が、ごく普通に見られるそうです。

━━[随想]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 インターネットがずいぶん普及してきまして、最近は、あちこちで IT
 講習会なるものも開かれているようです。私も、ある講習会でお手伝
 いをさせていただいています。

 私がインターネットに接続をするようになって、やがて六年になりま
 す。その頃は、まだ、商用のインターネット接続は、始まったばかり
 で、なかなか繋がらなかったり、いろいろと面倒なことも多かったの
 ですが、最近はずいぶんと気軽にできるようになったと思います。

 今日は、私がインターネットで使っているソフトについてお話ししま
 しょう。(ダイアルアップ接続です。)

 OSは、現在、Windows 98SEと Vine Linux 2.1とのデュアルブートで使
 っています。Windowsの方をよく使っていると思います。ただ、なぜか
 メールは、Linuxの方が多いです。他に、Windows 95でも接続できる環
 境を作っていますが、一応予備です。

 ブラウザは、Internet Explorer 5.5とNetscape Navigator 4.77(en)
 を併用していますが、昔からの習慣で、Netscapeを使うことが多いで
 す。最近、Opera 5.11というのをインストールしましたが、まだ、日
 本語表示ができないので、海外のサイトを見るとき以外は使えません。

 メールソフトは、Outlook Express 5と Netscape Messengerが使えま
 すが、ほとんど使わず、これも、昔からの習慣で、「電信8号」とい
 うソフトを、初期の頃から愛用しています。私にとっては、便利で手
 放せません。他に、パソコン通信用の Nifty Manager 5.13というのも
 日常的に使っています。Linuxでは、Sylpheed 0.4.3です。

  ━━[催し物情報]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ピアノとポエムの素敵な出会い--語り付きのピアノ・コンサート
          ピアノ:仲道祐子  語り:増成優子
  日時:平成13年6月24日  場所:小松島市ミリカ・ホール
  問い合わせ TEL: 08853-2-3565 (小松島市ミリカ・ホール)

 歴史散歩「モラエスと歩こう」
  ○日  時  6月10日(日)13:00〜15:00
  ○場  所  徳島市内(寺町)
  徳島県立博物館の催し物情報は、以下のサイトをご覧ください。
      http://www.museum.comet.go.jp/

━━[Homepage Updated]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ホームページ update情報

 落書き帖第120号
 音楽史/Pelican/第一巻/西洋以外の音楽/チベット/
            固有の伝統・インドの影響とラマ教の礼拝
 数学史/Smith/第四章/アポロニウスとその後継者たち/
     マイナーな資料・数学者カエサル・ウィトルウィウス
       フロンティヌス・ヒュギヌス・テオドシウス
 語学/ロシア文学史/イーゴリ軍記/
       「イーゴリ軍記」の作者の深い愛国主義
       「イーゴリ軍記」の構成]

 MySouda--惣田正明のホームページ
          http://www3.justnet.ne.jp/~m-souda/
 惣田正明のホームページ
  [総合版]    http://homepage1.nifty.com/m-souda/
  [SIMPLE版]   http://www3.justnet.ne.jp/~m-souda/index1.htm
  [アニメGIF版]  http://www3.justnet.ne.jp/~m-souda/welcomea.htm
  [MIDI版]    http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/indexm.htm
  [AIHARA Hiroaki's Page]
          http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/

 JavaScriptや DHTMLに対応していないブラウザをご使用の方、あるいは
 重くて仕方のない方は、[SIMPLE版]をご覧ください。

━━[あとがき]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 五月も、後わずかになってきました。日本の初夏は、一年で一番よい季
 節の一つでしょうね。今年は、結構、暑い日もありましたが。

 やがて、梅雨になります。これは、アジアのモンスーン気候全体に共通
 の雨期の季節なんだと、昨日でしたか、テレビで知りましたが、なるほ
 ど、梅雨という雨の季節は、何も日本に限ったことではなかったのです
 ね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[MUSICA MUNDANA]━━
  ==================== * MUSICA MUNDANA * ====================
   ■発行人:文責:相原寛彰   ■発行:相原基礎学習所
   ======================================================
====================================================================
 Copyright 2001.SOUDA Masaaki(AIHARA Hiroaki) All rights reserved.
====================================================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[MUSICA MUNDANA]━━