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恐らく、ピタゴラス派の人で、当時の指導的天文学者であっただろう人の一人 に、キオスのオイノピデス(Oenopides)がいます。彼はエジプトの祭司や天文学者たちから、星の科学や黄道の傾斜角などを学んだものと考えられています。太陽の一年を、365日と9時間より少し短い長さだとし、太陽年と月年とが一致するように、59年周期を考え出したと言われています。 さて、後の世代には「笑っている哲学者(Laughing Philosopher)」として知られるデモクリトスは、大きな財産を相続し、多くの土地を旅し、学識者と会うのに費やしました。その勉強熱心さのために、最後は貧困のうちに死んだと言われています。著作は一部の断片を除いて失われてしまいました。哲学の師の一人は、古代哲学の原始論の創始者、レウキッポスであったと言われています。 アルキメデスは、その著作のなかで、デモクリトスが同じ底面で同じ高さの円柱と円すいの体積、同様に、角柱と角すいの体積の関係を示した最初の人であると語っています。彼の著作は、微積分学について明らかに触れているのですが、ギリシア人へのこの方面での影響は全くないように思えます。プラトンは、デモクリトスの著作はすべて焼かれるべきであると思っていたと言われていますし、どの著作でも、彼のことについて触れていません。プラトンによるそうした扱いは、デモクリトスの高慢な性格によるものではなかったかと、推測されるだけです。
organiseと organizeについて、以前イギリスの会社に勤めていて、ロンドンにも住んでいたことがあるという方から、メールを頂きまして、イギリスでは、アメリカ式の綴りをイギリス人が使うようになることは非常に考えにくいという御意見でした。イギリスでは、イギリス式、アメリカではアメリカ式というのが、英語を勉強する者にとっては一番好ましいということでしょうか。 さて、随分話がそれましたが、前々回で九つの計画案がすべて終わりました。前にも言ったことですが、この『The New Cambridge English Course』のテキストのすばらしいところは、単なる語学学習のためだけのテキストではないというところです。 意味が分かったところで次の重要な課題が待っているのです。つまり、これらの計画案のうち、一年目に実行する計画案を策定しなければならないのです。いわゆる優先順位ですね。 皆さん挑戦してみてください。
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「吻合(フンゴウ)」「渙発(カンパツ)」「宸書(シンショ)」「悖徳(ハイトク)」です。 さて、今井淳・小澤富夫編『日本思想論争史』(ぺりかん社)も前回で終わりです。今回から、何を使おうか迷ったのですがこれにしました。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』(三省堂)です。まず、「春、二月」からです。 「初午―稲荷神社の祭りは二月と十月にあるが、二月が特に大祭とされる。初午は二月最初の午の日の縁日で、全国各地の小さな社や屋敷の祠でも行われる。 初午や篝焚き居る藪の中 高浜虚子」 「公魚―元来は北日本の魚で、体長五〜十センチ、形は小鮎に似ている。色は黄白色、側部は銀色である。稚魚は海で育つが、早春に産卵のため川をさかのぼる。 公魚の姿よければあわれなり 山田不染」
「 獺の祭見て来よ瀬田のおく 芭蕉 」 から「初午」「篝焚き」「公魚」「獺の祭」「山茱萸」を取り上げます。結構出てこない漢字があるんですよね。「篝」なんていい加減ですが、分かりますか。
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