やさしくない英語201
前回の問題を訳しておきましょう。
パンジャンドラム(Panjandrum)
1775年、チャールズ・マックリン(Charles Macklin)が一度聞いたり
読んだりしたものを何でも繰り返すことができると主張して記憶力のよさ
を自慢するので、それを試すのに、サミュエル・フット(Samuel Foote)
が、ナンセンスな数行の詩文を作ったのだが、その終わりの部分は次のよ
うであった。
「それで彼は死んだ。そして彼女は非常に軽率にも理髪師と結婚した。
ピクニニーもジョブリリーもガーユリーも偉大なパンジャンドラム自身も、
頭の上に小さな赤いボタンを付けて出席し、彼らはみんな、ブーツのかか
との火薬がなくなるまで、行き当たりばったりに相手をつかみ合うゲーム
をし始めた。」
サミュエル・フットの造語「パンジャンドラム」(panjandrum [ギリシア
語の pan = all とラテン語の響きのする語尾 -rum との合成語])は、
たくましい造語であることが証明されている。現在、パンジャンドラム
(お偉方)という言葉は、地位の高い人や権力のあるどんな人をもユーモ
ラスにふざけてからかったりするのに使われる。
漢文入門 47
語句の続きをいきましょう。
出死不疑=「疑」は「ぐずぐずする」「ためらう」「おそれる」の意
味。死力を出しておそれない。
隠忍=態度にあらわさないでたえしのぶ
不暴而誅=大勢の人々に暴露し恥をかかせて死刑にすることをしなか
った。
終不=最後までしない、絶対にしない
隠蔽之徳=表面に現さなかっためぐみ
不・・不=「ずんばあらず」と訓読するならわしになっている
肝脳塗地、用頸血□(さんずいに前)敵=腸わたや脳みそが泥まみれ
になり、傷を受けて頸の血を敵にそそぎかける。血みどろの戦いをして戦
死するという意味。
臣乃=わたくしこそは
楚得以強=楚の国はそれがために強くなることができた。
陰徳=人知れずほどこした恩徳
陽報=目に見えた報い
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初等数学史186
さて、話はインドに移りますが、この時期(11世紀から15世紀)の
ヒンドゥーの著述家の中で第一の人と言えば、シュリーダラ(Sridhara)、
一般には、シュリーダラーカーリヤ(Sridharacarya)、つまり「学識ある
シュリーダラ」として知られる人物であったように思えます。彼は、恐ら
く、991年の生まれであったでしょう。
彼の著作は、ガニタ・サラ(Ganita-Sara)(計算大要「Compendium of
calculation)」)として知られていますが、より一般的には、副題の
「トリシャティカ(Trisatika)」、その 300の二行連句(対句)に言及し
た名で呼ばれています。考察されたテーマは、数え方、計量、公式と問題
であり、その順序は、およそ1世紀後のバスカラ(Bhaskara)によって、リ
ラーヴァティ (Lilavati)の中で従われたものに非常によく似ています。
バスカラは、彼自身がビジャ・ガニタ(Bija-Ganita)の中で証言している
ように、シュリーダラ(Sridhara)のことを知っていました。
上述した一般的テーマの下に、一連の自然数、乗法、除法、零、平方、
立方、平方根、分数、三数法(Rule of Three)などが含まれています。零
に関する記述は、ヒンドゥーの文献中に見出される最も明確なものとして
注目に値します。「もし、零がある数に加えられてもその合計はその数と
同じである。零で引かれてもその数はもとのままである。零が掛けられる
とその結果は零であり、ある数が零に掛けられるとその積は零になる。」
零で割る問題は考えられていません。
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