やさしくない英語183
さて、前回はこれでした。
マキャベリアン(MACHIAVELLIAN)
ニッコロ・マキャベリは、当時の支配者にとって政府の手引きとなる
「君主論」という有名な書物を書いたフィレンツェの人です。彼は、権力
を握り保持する原理原則を規定しました。本来、その書物は今日権力政治
(パワーポリティックス)と呼ばれるものを学問として規定しただけに過
ぎないのですが、現在では、マキャベリアンという言葉は、ずるく悪辣で
人を欺く(政治家)という意味で用いられます。
さて、今回はこれです。これも非常によく知られている言葉だとは思い
ますが。
MASOCHISM
Leopold von Sacher-Masoch (1835-1895) was an Austrian
novelist who described an abnormal mental condition in which a
person derived pleasure in being abused and punished by someone
he loved. The word masochism is often used more broadly to mean
self-torture. A masochist is a person who enjoys tormenting
himself.
漢文入門 29
前回、使役文を読み下していませんでしたので、それから始めます。
「これを堂下(ドウカ)に坐せしめ、僕妾(ボクショウ)の食を賜ふ。」
使役の助辞を用いず動詞だけで使役文になるもの。
「天下をして古(イニシヘ)を以て今を非とすること無からしむ。」使役
の助詞「使」を用いるもの。他に「令、遣、教」などの助辞も用い「ヲシ
テ・・・シム」と訓読する。
「その愛する所の子弟を駆(カ)りて以て之に殉(ジュン)ぜしむ。」上
にある動詞の性質から下の動詞に使役の意味が含まれるもの。
さて、今回からはこれ、「師経諌君」からです。少し多めですが。
「師経諌君
師経鼓琴、魏文侯起舞、賦曰、使我言而無見違、師経援琴而撞文侯、
不中、中旒潰之、文侯謂左右曰、為人臣而撞其君、其罪如何、左右曰、罪
当烹、提師経下堂一等、師経曰、臣可一言而死乎、文侯曰、可」
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初等数学史168
トレヴィゾの書が現れてから3年後、最初の純粋な商業算術が出版され
ました。著者は、ジョルジョ・キアリーノ(Giorgio Chiarino)、それ以上
のことは何も知られていないのですが、であったように思えます。その著
作は、度量衡とフィレンツェの商人に必要とされた交易上の習慣を単に編
集しただけのものですが、その中には、パチオリ(Pacioli)が自由に借用
利用できるものが十分含まれていました。
その3年後、ベネチア人のピエロ・ボルギ(Piero Borghi)が、その世紀
最も有名なイタリアの商業算術を出版します。それは、ヴェネチアの商人
階級のために意図されたものでした。その書の特徴の一つは、その時期の
他の算術書と同じように、乗法で始まり、除法の後に加法と減法とがあり、
つまり計算の何らかの能力が前提とされていることです。
しかし、これらの著作は、単なる先遣隊の密使に過ぎませんでした。算
術は、ドイツとイタリアで出版されていましたし、ユークリッド(エウク
レイデス)の「幾何学原論」は、ヴェネチアのラトドルト(Ratdolt)の有
名な印刷所から出版されていました。
そして、当時の数学的知識を要約する全体的な論文のための心理学的な
契機が到来します。1494年を中心に巡る不安な時代、フランスがイタリア
のほとんどの国と戦争状態にあり、フィレンツェが姉妹都市に対して武装
をし、シャルル8世が(イタリア)半島に侵入し、サボナローラが彼の怒
りを鎮めるためにピサへ大使として赴いていた、そうした時代、このよう
な書物は、修道院の平和な雰囲気の中でだけ作成することが可能であった
と言うことは推測されるでしょう。
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