やさしくない英語175
さて、前回はこんな問題でした。
「ルクルスの
ルクルスのご馳走を前に座っている詰め込まれたアメリカの資本家た
ちの絵画は、多くのソ連の市民たちに喜んで受け入れられるだろう。」
今回はこれです。
「PHILIPPIC
Many a philippic has been aimed at
advertising and advertising
men in our times.」
マケドニアのピリッポス(フィリッポス)王がギリシアに侵攻したとき、
古代で最も偉大な雄弁家アテネ人のデモステネスは、ピリッピカ(フィリッ
ピカ)(Philippic)と呼ばれる有名な演説で彼を激しく非難します。そこか
ら、ピリッピカというのは、誰かに向けてなされた猛烈に激しい非難攻撃
演説の意味となりました。
漢文入門 21
前回に続いて比較・選択の構文です。
與其生而無義、固不如烹(其の生きて義無からん與(ヨ)りは、固(モト)
より烹(ニ)らるるに如かず。)
この形式には「與」の下に「其」のある場合とない場合がありますが、
それは、漢文には文章のリズムを重んじ、また偶数の音節が優越する傾向
があるから「與其」と言ったもので、意味に違いはありません。
吾與富貴而屈於人、寧貧賤而軽世肆志焉(吾富貴にして人に屈せん與
(ヨ)りは、寧(ムシ)ろ貧賤にして世を軽んじ志を肆(ホシイママ)にせん。)
上の例の別形。
且而與其従辟人之士也、豈若従辟世之士乎(且(カツ)而(ナンヂ)その人
を辟(サ)くるの士に従はん與(ヨ)りは、豈(アニ)世を辟くるの士に従ふに
若(シ)かんや。) 下の句が反語になったもの。
坐而待伐、孰與伐人之利(坐して伐(ウ)たるるを待つは、人を伐つの利
なるに孰與(イヅ)れぞ。) 疑問形にしたもの
與其有誉於前、孰若無憂於其後(その前に誉(ホマレ)有らん與(ヨ)りは、
其の後に憂(ウレイ)無きに孰若(イヅ)れぞ。)上の文の複雑なもの。
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初等数学史160
イギリスの14世紀の続きですが、この時期よく知られ
た著述家ウォル
ター・バーレー(Walter Burley)も生きていました。彼の哲学者や詩人た
ちの生涯に関する著作には(De Vita et moribus Philosophorum et
Poetarum)、ピュタゴラス、プラトン、プトレマイオスのような優れたギ
リシアの数学者たちに関する伝記的な記述を含んでいます。
また、14世紀後半には、有名なイングランドの数学者で医者でもある
サイモン・ブレドン(Simon Bredon)も活躍していました。彼は、天文学、
算術、弦の計算(the calculation of chord)、幾何学その他に関するテー
マについて著述し、これらの著作の様々な写本が、まだ存在しています。
彼は、三角法に多大な注意を払った最も初期のヨーロッパの学者たちの一
人でした。
14世紀に、作者不詳ですが面白い高さと距離の測定に関する写本が書
かれています。それは、こう始まっています。「これは、地上の物の高さ、
深さ、幅を知ることのできる幾何学の論である。(Nowe sues here a
Tretis of Geometri wherby you may knowe the heghte, depnes, and the
brede of mostwhat erthely thynges)」それは、コンパスや棒、四分儀
(quadrant)を使って影の測定や測量についての実用的な著作です。そうし
た著作の多くが3部に分かれていますが、それは三位一体のキリスト教の
思想による可能性が大きいでしょう。
かなり関心の高いもう一つの作者不詳の写本「数える技術(The Crafte
of Nombryng)」は、1300年頃書かれました。これは英語で現れた計算
(algorism)に関する最初の書の一つです。
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