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今回から14世紀に入ろうと思うのですが、その前に13世紀のビザンチンについて少し触れておきましょう。 13世紀、注目すべき唯一の著述家は、ゲオルギオス・パキュメレス(Georgios Pachymeres)です。小アジアの生まれで、「4つの数学的学問(Four Mathematical Science)」、すなわち、算術、音楽、幾何学と天文学について著述しています。しかし、その著作は、学問の関心が 1097年の十字軍によるニケーアの争奪と 1330年のトルコの侵入以前に、すでに完全に失われていたのではないかということを示しているにすぎません。 その他には、13世紀のコンスタンチノープルの数学のことは、ほとんど知られていません。 さて、14世紀は、13世紀の学問の復興の輝かしい始まりを受けて、学問科学と文学との著しい再興を見ることになるだろうと、当然予想されるのですが、この予測は十分には実現されませんでした。なぜそうだったのかを理解するためには、ヨーロッパが直面していた特異な状況を考える必要があるでしょう。次回は、そのことを考えてみることにします。
「王曰く、陳は伐つべきなり。夫(ソ)れ陳は小国なり。しかるに蓄積多し。蓄積多ければ、則ち賦斂(フレン)重し。賦斂(フレン)重ければ、則ち民上(カミ)を怨(ウラ)む。城郭高く、溝壑(コウガク)深ければ、則ち民力(ミンリョク)罷(ツカ)ると。兵を興して之を伐ち、遂に陳を取る。」 特に、書くこともないのですが、なにか書いておきましょうか。
夫=発語の辞、「一体」「そもそも」という意味。 さて、今回の問題文は、これです。 「齊景公謂子貢曰、子誰師、曰、臣師仲尼、公曰、仲尼賢乎、對曰、賢、公曰、其賢何若、對曰、不知也、公曰、子知其賢、而不知其奚若、可乎、對曰、今謂天高、無少長愚智、皆知高、高幾何、皆曰、不知也、是以知仲尼之賢、而不知其奚若」 |
前回の問題文を訳しておきます。
「ルビコン川を渡る さて、今回はこれです。
「CUTTING THE GORDIAN KNOT 小アジアのフリギアの伝説の王、ゴルディウスは、二輪戦車をゼウスに献じます。その戦車の支柱は、なわでくびきにほどけない結び目で結びつけられていました。そして、その結び目を解いた人は全アジアを支配するだろうとの神託がありました。アレクサンドロスがゴルディウムを通り過ぎたとき、彼は、その結び目を普通の仕方で解こうとはせず、剣で切り落としてしまいました。アレクサンドロス大王は、常に、単純で直接的な解決をする王だったのです。そういうことから、To cut the Gordian knotというのは、直接問題にあたり、大胆に解決するという意味で使われます。
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