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「徳有る者は必ず言(ゲン)有り、言有る者は必ずしも徳有らず。」 文法の説明をしておきますと、「不必有徳」「不倶生」は部分否定ですね。「徳」とか「言」には「善徳」も「悪徳」も、「善言」も「悪言」も有るのですが、「徳」「言」とだけ言うときは、原則として「善徳」「善言」を意味します。また「無状」「無行」なども「よい状態が無い」「よい行いが無い」と言う意味になり、どちらも「素行が悪い」の意味です。
意味も少し書いておきますか。 さて、次回はこれです。
「士為知己者死女為説己者容」
「国家が場外馬券場を認めることを勧告するのは《パンドラの箱の蓋を開ける》ようなものであり、モラリストたちはすでに困惑して不平を言っている。」 と言うわけで、d)が正解となります。 特に書くこともありませんので、次の問題に移りますか。今回は二つ。
「And so, at the very moment last fall when economic [Cassandras] were crying inflation, the curtain was already rising on the first act of an old economic drama whose title is, What Goes Up Must Come Down.」
「In Washington five clemency boards are reviewing the cases of all general prisoners - a [herculean] job.」
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さて、今回からキリスト教ヨーロッパに入ります。 13世紀は、世界が長い知的停滞の後覚醒する時代です。その前の数世紀は、数学に関する著述家を生み出しては来ましたが、真の数学者は一人も産み出しませんでした。 この世紀になりますと、その時代の精神があふれ出すのです。東アジアでもそれを感じ、中国では代数の著しい復活発展がみられます。インドもそれを感じ取っていましたし、知的ヨーロッパのすべてが、これまで になくそれを感じ取っていたのです。偉大な光の世紀ではありませんでしたが、ルネサンスの時代とともに来るべき偉大な啓蒙の時代がその後に約束された世紀でありました。 数学の知識の発展において、もっとも大きな影響力を発揮したのは、言うまでもなく大学です。私たちが、現代の意味で、これらの制度組織の勃興を跡づけられるのは、13世紀からです。初期の中世の大学は、大聖堂、すなわち教会の学校から成長してきたもので、その起源については必然的に曖昧になります。しかし、君主、市民あるいは教会から公に特権を得た年代は分かっており、普通それが創設の年代とされています。時には、国家からと教会からの二つの特権を得た年代があることもありますが。 例えば、パリ大学は、1200年に国家から許可状を得、その学位は 1283年に教皇によって認められます。それに対応するオックスフォード大学の年代は、1214年と 1296年で、ケンブリッジ大学は、1231年と 1318年です。
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