|
AD1000年頃、多くのムーア人学者がスペインに現れ、算術や天文学、また時折代数に貢献しています。 しかし、11世紀も終わりになりますと、スペインで最も学識ある学者はイスラム教徒ではなく、ユダヤ人でした。彼らはスペインの東洋文明との関連で述べられることになりますが、全般にユダヤ人たちはキリス ト教の支配下でよりもサラセンの支配下での方がよい扱いを受けていたのです。 ムーア人からの励ましを受け、ユダヤ人たちはスペインでの数学の発展に少なからぬ貢献をし、キリスト教徒たちは数学に関するアラビア語の著作の最初の知識を彼らから得ています。 先ず第一にアブラハム・バル・キイア(Abraham bar Chiia)またはアブラハム・ユダエウス(Abraham Judaeus)、一般にはサヴァソルダ(Savasorda)として知られるバルセロナ生まれの人がいます。 天文学について著述していますが、主に算術・幾何学及び数学的地理学を含む百科事典のために知られています。また、エムバドン(Liber Embadorum)という幾何学を扱い、数の理論で用いられる多くの定義をも含む著作も書いています。これは断片しか残っていないのですが、フィボナッチが幾何学の資料としていたと言うことです。
さて、今回から小川環樹・西田太一郎「漢文入門」(岩波全書)を使うことにします。だいぶ前になりますが、ある予備校の調査で高校で学ぶ教科の中で一番無駄だと思う教科は漢文だというのがあったような気がしますが、また、私が学生時代には倉石武四郎という学者が漢文は中国音で読まなければ意味がないというような主張をなされておりましたが、この本は「漢文を訓読の方法で読もうとする人のため」のものです。 これは、大学の教養課程で使ったものです。高校時代漢文は得意な科目ではあったのですが、これを読んで「へー、漢文ってこんなに難しいんだ」と思った記憶があります。最初の短文編は高校レベルでしょうけれど。 と言うわけで始めてみます。
「國破山河在城春草木深」
|
「プロクルステスの寝台」 説明はいらないでしょう。どちらかと言えば日本の社会にはそれに近いものがあるかも知れませんね。でも日本の社会に関して言えば、それはそれでいい面もあるでしょう。 さて、今回はこれです。
「A SOP TO CERBERUS
|
|