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しかし、この時代は、まだ中世の前の世紀の精神によって支配されている時代でした。「信仰が知性を負かし」「学者たちは教師に退化した」時代でした。 そのことは、著名な教会人ジュルベール(Gerbert)は、教会や都市ローマに輝きを与えた偉大な教皇の一人ですが、彼の態度に見て取れます。 彼はシルベステルII世(Sylvester II)として 999年から 1003年まで教皇の座に就いています。彼は卑しい両親の生まれでしたが、生来の利発さからオーリャック(Aurillac)の修道士の下で学ぶよう招かれます。特にフリュリのアッボ(Abbo of Freury)のような立派な学者の下で学び、またその教育を完全な物とするためにスペインに送られます(967年)。970年頃イタリアへ行きます。そこで教皇に紹介され、教皇によって皇帝に拝謁することになります。972年フランスに戻り、教会で様々な職務をこなし、999年に教皇に選出されます。 彼は非常に学識のある人で、学問が「魔術として告発される」という誤謬と戦い、新たに数学への関心に目覚め、インド・アラビア数詞の知識を得、占星術の研究に関心を払い、算術、幾何学その他の数学--恐らくアストロラーベにも--について著述しています。
「人の悪(ニク)む所を好み、人の好む所を悪む、是れを人の性に払(モト)ると謂(イ)う。□(くさかんむりに巛と田)(ワザワイ)必ず夫(ソ)の身に逮(オヨ)ぶ。」 この節の「人を悪む所、人の好む所」というのを朱子の注では人間性の本質という方向に解釈しています。それに逆らうようなことをすると災禍にあう。だから地位のある人は自分の心を尽くして対象に従順でなければならず、欲望への抑制なき自己中心主義で有ってはならないというような意味でしょう。 今回も、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第十章」からです。
「生財有大道。生之者衆。食之者寡。為之者疾。用之者舒。則財恒足矣。」
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「贈り物を持ってくるギリシア人に用心せよ ホメロスの叙事詩「イーリアス」で語られているトロイ戦争とトロイの木馬の話は、よくご存じだと思いますが、コンピュータで「トロイの木馬」と言えば「正体を偽ってコンピュータへ侵入し、データ消去やファイルの外部流出、他のコンピュータの攻撃などの破壊活動を行なうプログラム。」のことでもありますね。こちらは要注意です。 さて、今回はこれです。
「LABORS OF HERCULES
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