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紀元1000年以降になりますと、キリスト教世界に新たな関心が芽生えます。 十字軍(1095-1270年頃)がありました。それは戦争でしたが、それまで知られていなかった文明との接触は知的関心を高めました。ヨーロッパの中にも外国の高度に発展した文明の強い影響を及ぼす地域がありました。スペインのサラセンの覇権です。ラテンの学者たちにギリシアやオリエントの文明の最も優れたものを知らしめたのは、このサラセンの学者たちでした。 さらに、ヨーロッパは私的な戦争の愚かさも見ていました。平和の祝福がフランスやその近隣諸国に広まり、知的探求心を可能にしたのです。 これらにノルマンの征服(Norman conquest)を加えなければならないでしょう。それは、イギリスを目覚めさせ、統一させました。 こうした様々な影響の下、ヨーロッパは新しい時代、大聖堂の建築、教会の改革、芸術への新たな関心、政治的実験、そして学問的偉業が大きな役割を果たす時代へと突入するのです。
「唯だ仁人(ジンジン)のみ之を放流し、諸(コ)れを四夷(シイ)に迸(シリゾ)け、与(トモ)に中国を同じうせず。此れを、唯だ仁人のみ能(ヨ)く人を愛し能く人を悪(ニク)むと為す、と謂う。」 仁人、すなわち儒教の最高の徳である仁を体得した人は、全く公平無私であるから、好悪の中正を得ることができ、断固たる行為の必要な時にはよくその行為に出ることができる。賢人がいても挙用する事ができず、不善な人がいても退けることができず、退けるとしても完全に関係を絶ってしまうことができなければ、それは過ちである。そんな意味ですね。結構厳しい言葉です。 では、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第十章」からです。
「好人之所悪。悪人之所好。是謂拂人之性。□(くさかんむりに巛と田)必逮夫身。」
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「幕屋のアキレスのように不機嫌な 書いてあるままなので、特に書くことはありませんが、アキレスの気持ちも何となく分からないでもないですね。「すねる」というのが一番当てはまる言葉のようにも思いますが。 さて、今回は皆さんよくご存じのこれ。少し長いですが。
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