やさしくない英語142

 AEGIS 「No doubt the production will grow smoother and more fluent with repetition. But there should be no improvisatory air about what we send abroad under the aegis of the Government.」

 アイギス
「疑いなく、生産は繰り返すことによってより円滑に流暢になるだろう。しかし、私たちが、政府の保護(アイギス)の下に外国へ送る物については行き当たりばったりの雰囲気は全くない方がよいだろう。」

 aegis (egis とも綴られる)というのは、ゼウスの外套というか盾のことです。ゼウスは、トロイ戦争の時、娘のアテーナがギリシア人の味方をして戦いに行くときにそのアイギスを彼女に貸し与えます。ホメロスは、それを一種の外套のように描いています。それが外套であれ盾であれ、それは保護的な力を持っていることは確実です。現代の用法では、盾とか保護とか言う意味に、また賛助とか後援とか言う意味に使われます。

 さて、今回の問題です。

 CASSANDRA
「On many aspects of policy, particularly in the foreign field, Congress and the President have falsified the Cassandra.」

 

初等数学史127

 さて、今回から中世ヨーロッパに入ります。

 ヨーロッパでは、AD500年から 1000年までの間というのは、ローマの没落(455年)頃から教皇シルヴェステル2世(Sylvester II)(Gerber)下のヨーロッパ最初の覚醒の時期までです。それは、一般には暗黒時代と言われています。北方の民族がゆっくりと文明化される時代、修道院の学校の発展の時代、シャルルマーニュの偉業の時代、そして主としてスペインのムーア人を通しての東方文明との接触の時代です。

 数学に関して言いますと、キリスト教の暦の発展の時代で、他の分野ではほとんど発展はありませんでした。野蛮な民族は文明化されなければなりませんでした。彼らが破壊したローマ文明をゆっくり同化し、よりよい宗教を受け入れるために。ローマの学校は、聖堂や修道院の学校に取って代わられなければならなかったのです。

 そこで、必要とされた数学は、交易のためのもの、勘定会計を行うためのもの、教会の祝祭日を定めるためのものに限られていました。

 

難読漢字146

「上(カミ)を悪(ニクム)む所は、以て下(シモ)を使うこと毋(ナカ)れ。下(シモ)に悪む所は、以て上(カミ)に事(ツカ)うること毋れ。前(マエ)に悪む所は、以て後(シリエ)に先(サキ)んずること毋れ。後(シリエ)に悪む所は、以て前に従うこと毋(ナカ)れ。右に悪む所は、以て左に交わること毋れ。左に悪む所は、以て右に交わること毋れ。此(コ)れを之(コ)れ給驕iケック)の道と謂(イ)う。」

「毋(ナカ)れ」は字体が少し違うのですが、他になかったのもので・・・。

 上級者のすることで嫌な点がある場合は、それを下級者に使ってはいけない。下級者で嫌な点は、それで上級者に事えてはいけない。前で嫌な点は、それで後のものの前に立ってはいけない。後で嫌な点はそれで前のものの後に続いてはいけない。右で嫌なものは、それで左と交わってはいけない。左で嫌なものは、それで右と交わってはいけない。それが給驕iケック)の道だというのですね。

 さて、今回も、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第十章」から続きです。

「詩云。樂只君子。民之父母。民之所好好之。民之所悪悪之。此之謂民之父母」
「詩云。節彼南山。維石厳厳。赫赫師尹。民具爾瞻。有國者不可以不愼。辟則為天下樛(木へんを人べんに変える)矣。」

 

 

 

 

  
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