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バグダードには、また、多くのユダヤ教徒やキリスト教徒の著述家もいたようです。彼らは、一般にはアラビア語形の名前で知られていますが。例えば、占星術家サール・イブン(ビン)・ビシュル(Sahl ibn Bishr)がいて、代数について著述しています。後に、その一部はベネチアで(1493年)、一部はバーゼルで(1533年)出版されています。 バグダードの最初の三人のカリフ以後も、天文学は数学を育みます。アルキンディ(Alchindi)の弟子で、ペルシア生まれのアフメド・イブン(ビン)・アルタイブ(Ahmed ibn al-Yaiyib)は、占星術と音楽だけでなく、代数と算術についても書いています。 トルキスタン生まれのアル・ファラビ(Al-Farrabi)は、ユークリッド(エウクレイデス)の注釈を書き、名声を博した哲学者でした。イブン(ビン)・ユニス(ibn Yunis)は、アル・バッタニ(Al-Battani)と共に、アラビア人の中で最も有名な天文学者です。 アル・ナイリツィ(Al-Nairizi)(922/3年頃)は、天文学と幾何学に興味があって、プトレマイオスとユークリッドの注釈を書いていますが、最もよく知られているのは、クレモナのゲラルドによってラテン語に訳された「幾何学原論」の注釈です。
「この単語の中では鈴(bell)が鳴っている。なぜなら、群れを導く去勢された羊(wether)、牡羊の首の回りに鈴が結わえられたから。そこで、( )は、しばしば先導者を意味するのに使用される」 「この単語は、二つのギリシア語起源の言葉、全体、すべてを意味するホロ(holo)と焼かれたの意味のカウスト(kaust)からできている。元々は、( )は特に火による大規模な破壊を意味した。ホロ(holo)という形と結びついた単語として、著者の自筆の文書のことであるホログラフ(holograph)という語がある。」 問題文の中に、答えは見つかりますね。最初の問題では、bellwether(鈴を首につけた先導の雄羊)、後の方は、k - cという変化はありますが、holocaust(全燔祭、大虐殺)です。 さて、今回から、ギリシア・ローマ神話に由来する言葉を取り上げてみましょう。先ずは、皆さんよくご存じのこれです。
ACHILLES HEEL
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「詩に云う「兄に宜(ヨロ)しく弟に宜し。」と。兄に宜しく弟に宜しくして、而(シコウ)して后(ノチ)に以て国人を教うべし。」 詩は、勿論「詩経」ですが、「弟は兄と仲良く、兄は弟と仲良く」かくて家が斉うてこそすすんで国人を教化することができる。君子が、人から見て模範とするに充分なほどであるなら、民もその君子を模範として立派に振る舞うであろうと、説いています。 さて、今回からは、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第十章」からです。 いよいよ、最後の章になりますが、ここでは治国・平天下を解釈しています。民と好悪を同じくし、利を専らにしないように努めることと「給驍フ道」を説いているのですが、この章では、給驍フ道を「財用」論、つまり経済論にまで展開して論じている点が儒教教典中、特異な性格を持つということです。 「所謂平天下在治其国者。上老老而民興孝。上長長而民興弟。上恤孤而民不倍。是以君子有給髞V道也。」
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