やさしくない英語135

「LIEとLAY(の用法)は極めて優れた人々をもペンを滑らせる(間違えさせる)。昨日ベッドで layしていたとは言えるが、今日ベッドで layすると、あなたは雌鶏になる。」

 お分かりの人も多いと思いますが、layが過去で用いられると、lieの過去形で「横たわる」の意味ですが、現在で用いると「卵を産む」の意味になるということですね。

 さて、今回も、これに関連した問題です。

 (a) Lie down, Fido!
 (b) Lay down, Fido!
 Which should you say to a dog ?

 (a) I lied in the hammock all afternoon.
 (b) I lay in the hammock all afternoon.
 Which was more restful ?

 (a) The townspeople lay down on the highway in an attempt to slow up the advancing enemy tanks.
 (b) The townspeople laid down on the highway in an attempt to slow up the advancing enemy tanks.
 Which townspeople were more effective in their attempt ?

 もうお分かりですね。

 

難読漢字139

「故に諺(コトワザ)に之(コ)れ有り、曰く「人其の子の悪を知るもの莫く、其の苗の碩(オオイ)いなるを知るもの莫し。」と。」
「此れを身修まらざれば以て其の家を斉(トトノ)う可からずと謂う。」

 当時の諺(愛するわが子の欠点を知る者は少ないし、自分の畑の苗が人並みに大きいことを認めうる者も多くはない)を引用して、「溺愛するものは明確な判断を下すことができず、利益を貪るものは満足することがない」と言います。

 修身とは内容的には人倫の道の実践なのですが、修身の方法として、特に公平と言うことを中心に解説がなされているということは、大変興味深いと著者は書いておられます。

 その背景には、中国の大家族制度というものがあり、そこでの族長、もしくは家長の徳として、公平ということがもっとも重要だと考えられていたのだろう、ということです。

 では、今回は、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第九章」からです。

「所謂治国必先斉其家者。其家不可教而能教者無之。故君子不出家而成教於国。孝者所以事君也。弟者所以事長也。慈者所以使衆也。」

 

初等数学史120

 さて、セボクトの議論ですが、シリア人を見下すギリシア人の学者たちの横柄さに対して、彼はこう反論します。

 ギリシア人はバビロニアのカルデア人の弟子に過ぎなく、そのカルデア人というのは、まさにギリシア人が見下すそのシリア人であったと主張します。そして、学問とは普遍的なものであり、それを探究する努力労力を惜 しまないいかなる国、いかなる個人にも得られるものである。それ故に、学問とはギリシア人の独占物ではなく、国際的なものであると言うのです。

 なかなか感動的な議論だとは思いませんか。シリア人がカルデア人であったかどうかは知りませんが。

 また、ヒンドゥーの学問については、こう証言しています。

 ヒンドゥーの天文学の発見は、ギリシア人やバビロニア人の発見よりも独創的なものであり、彼らの優れた計算法は言語を絶する。ギリシア語を話すだけで学問の極致に達したと信じている人が、万一この事を知ったなら、彼らは相当の学問に通じている人々が、他にもいることを確信するだろう。

 このセボクトという人は、当時としては稀有な視野の広い学者であったと思うのは、私だけではないでしょう。その言葉は、現代にも通用しそうなものですね。

 

 

 

 

 

  
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