初等数学史118

 前回の問題の解答を書いておきましょう。

 マーハヴィーラの問題は、1x/4+2√x+15=xという方程式の正の解を求めればいいことはおわかりでしょう。x=36ですね。

 バクシャーリー写本の問題は、
 1x/3+1/4(x-1x/3)+1/5{x-1x/3-1/4(x-1x/3)}=24
 という複雑な式になりますね。x=40です。

 バクシャーリー写本は、この時期の著作であると考えられているのですが、その起源と年代は不確かです。8・9世紀のものとされたことがありますが、それより後に書かれた証拠があるということですし、ヒンドゥー起源でもないだろうということです。算術と代数との両方に関する資料を含んでいます。

 さて、次回からイスラムによって征服された地域に入っていくわけですが、その地域はイスラムの征服以前から学問が盛んな所もありました。例えば、ペルシアでは、聖王コスル(Khosru the Holy)が宮廷に学者を  招き、西方の文化の移入を奨励しています。彼の時代には、アリストテレスとプラトンが翻訳され、疑いなくギリシアの数学の著作が知られるようになったでしょう。

 また、近東全体に散在していた修道院は、キリスト教の学問の中心でありました。

 

難読漢字137

「心焉に在らざれば、視れども見えず、聴けども聞えず、食えども其の味わいを知らず。」
「此れを身を修むるは其の心を正すに在り、と謂う。」

 心が存しなければ(確立されていなければ)視、聴、食という身体の機能も正しく機能しない。それ故に、君子は心を正しくするということですね。

 では、喜怒憂懼すれば中正(正常)を得ないとすると、喜ばず悲しまず、枯れ木のように生命なく燃え尽きた灰のようになって初めて、心は中正を得るのでしょうか。いろいろ議論のあるところですね。あとは自分で調べて納得のいく答えを見つけてください。

 さて、今回は、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第八章」からです。

「所謂斉其家在修其身者。人之其所親愛而辟焉。之其所賤悪而辟焉。之其所畏敬而辟焉。之其所哀矜而辟焉。之其所敖惰而辟焉。故好而知其悪。悪而知其美者。天下鮮矣。」

 

やさしくない英語133

 前回の問題を訳してみますと、

「ロボットは、まだ、限られた仕方でM.I.T(マサチューセッツ工科大学)や国防省(ペンタゴン)のような(esoteric, exoteric, exotic)な所でだけ、用いられていると多くの人々は考えている。」

 となりますね。

 単語をいきましょう。

 esoteric=秘密の、秘儀の、難解な
 exoteric=開放的な、部外者にもわかりやすい、公開の
 exotic=外来の、異国風の

 となります。

 というわけで、自ずと答えはでてくるでしょう。esotericです。

 今回は、極めてポピュラーなものにしましょう。高校の英語の参考書にも普通に出てくるものですが、アメリカ人も極めてよく間違えるというものです。

 LieとLayです。先ずは、基本からいきますしょうか。

 次の括弧の中にlieあるいはlayを適当な形にして入れなさい。

 I am ( ) down. I ( )down yesterday. I've ( ) in bed all day.
 I am ( ) the book on the desk. I ( ) the book on the desk.(過去) I have already ( ) the book on the desk.
 He is ( ).(彼は嘘をついている) He ( ) yesterday. He's ( ) all his life.

 

 

  
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