やさしくない英語128

「ポーランドとチェコスロバキアの両国は、正規の通商契約締結のため国境地域を直ちに開放するという条約案に署名したと、今日公に発表した。」
「公務上の緊急さから、議定書が要求しているあらかじめの国連へ通告が見落とされた。」

ということで、「protocol」というのは、「条約案」とか「議定書、調書」とかいう意味になります。

さて、今回は、古いものですがある雑誌の記事を読んでみることにしましょう。

「ATHENS,Aug.15--Archaelogists of the American School of Classical Studies at Athens finished today the twelfth season of excavations in the Agora,the main public square of ancient Athens and one of the oldest continuously inhabited places in the world.」

特に難しい単語はないと思うのですが、少し単語を行きましょう。
Archaelogist=考古学者、Athens=アテネ、excavation=発掘、ぐらいでしょうか。

 

難読漢字132

「所謂(イワユ)る知を致(イタ)すは物に格(イタ)るに在りとは、吾の知を致さんと欲すれば、物に即(ツ)きて其の理を窮(キワ)むるに在るを言う。蓋(ケダ)し人心の霊なる、知有らざるは莫(ナ)く、而(シコウ)して天下の物、理有らざるは莫し。惟だ理に於いて未だ窮めざる有るが故に、其の知も尽くさざる有り。」

朱子は「大学或問」において、最大のスペースをさき九項に分けて格物知致について説明しているのだそうで、この書ではその第五項、格物致知を中心として見た朱子学大系の提要というべきものが紹介されているのですが、ここでは触れないことにします。

で、今回は、島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学 伝第五章捕伝」から続きです。

「是以大学始教。必使学者即凡天下之物。莫不因其已知之理而益窮之。以求至乎其極。至於用力之久。而一旦豁然貫通焉。則衆物之表裏精粗無不到。而吾心之全体大用無不明矣。此謂物格。此謂知之至也。」

 

初等数学史113

さて、年長の方のアーリヤバタは、花の都、クスマプラ(Kusumapura)、イスラム教徒たちからはアジマバード(Azimabad)、古代の仏教徒たちからはパータリプトラ(Pataliputra)と呼ばれていた都市に生まれました。

その都市は大繁栄を誇っていたのですが、アーリヤバタが生まれる1世紀ほど前には、その栄光はいくらか失われていたようです。というのは、法顕がアショカ王が建造するように命じた王宮の廃墟について記録しているからですが、他の建物はまだそこにあるとも書かれています。

アーリヤバタの著作は、アーリヤバティーヤ(Aryabhatiya)とかアーリヤバティーヤム(Aryabhatiyam)と呼ばれていますが、その内容は、天文表の集成とガニタ(Ganita)という算術の論文を含むアーリヤスタサタ(Aryastasata)、時間と時間の測定に関するカーラクリヤー(Kalakriya)、天球に関するゴラ(Gola)から成り立っています。

算術は10の八乗までの十進法の記数法をもち、平方、立方を扱い、平方根の規則も書かれています。πの値を求める方法として次のように書かれています。「100に4を加えよ。8を掛けよ。再び62000を加えよ。その結果が直径およそ20000の円周の値である。」これは、πを62832/20000、つまり3.1416としています。

彼の著作は、後の数世紀の間、ヒンディーの学者には知られていないのですが、それは、アーリヤバタが古代の数学と天文学の中心地であったウジジャイン(Ujjain)から遠く離れたところに住んでいたためではないかと考えられています。

 

 

 

  
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