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前回の解答から行きましょう。
「ポルッカラ(porkkala)のような enclaveとは、外国の中に閉じこめられた地域--この場合、フィンランドの中のロシアの領土--のことである。」 と言うことで、(a)と(c)になります。 (問題にミスプリがありましたね。お詫びして訂正します。in this caseが正しいものです) さて、今回の問題です。 EUTHANASIA The Euthanasia Society of America is now conducting a campaign to legalize euthanasia, or "mercy killing." (a)pain-killing (b)Europe and Asia (c)painless death (d)aid and charity 特に難しい単語はありませんね。legalize=法律上正当と認める、ぐらいでしょう。
「晦盲否塞(カイモウヒソク)、反覆沈痼(ハンプクチンコ)、以て五季(ゴキ)の衰うるに及んで、壊乱(カイラン)極まれり。」 かくて、天下は日月も光もなく、人はみな盲目で、気は否(ふさ)がり、反覆(くつがえ)り、死病にとりつかれ、五代の衰世になると破壊乱脈は頂点に達した。しかし、天の運行は循環するものであり、五代の後、徳を持つ宋王朝が出現し、輝かしい政治・教化を行うことになった、というのですね。 注目の漢字を行きましょう。 「晦盲否塞(カイモウヒソク)」「反覆沈痼(ハンプクチンコ)」「壊乱(カイラン)」「治教(チキョウ)」「休明(キュウメイ)」ぐらいですか。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「於是河南程氏両夫子出。而有以接乎孟氏之伝。実始尊信此篇。而表章之。」
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さて、今回はペルガのアポロニウスについてです。 ペルガのアポロニウスは、円錐曲線についての著作で、「偉大な幾何学」として知られていました。彼は、アレクサンドリアで教育を受け、プトレマイオス4世(BC222-205)の治世下に没していますので、エラトステネスを知っていたかも知れません。 彼は、底として10の四乗を使うことで、アルキメデスの数体系(「砂の計算法」で示した)を改良しています。10の四乗を底とすることは、東洋では長く用いられて来たものです。例えば、日本語では、大きな数は、万、億、兆、京・・・と表しますが、それは10の四乗を底としていることはおわかりでしょう。 彼の円錐曲線に関する著作は、8書でできています。初めの4書はギリシア語で、次の3書はアラビア語で、現代に伝わっていますが、最後の書は失われてしまいました。第一書で、彼は三つの円錐曲線が円錐からいかに生ずるかを示しています。初めの4書は、すでに知られていたものを、エウクレイデス(ユークリッド)がしたように体系的に配置し直したものですが、5書から7書までには、彼自身が発見したものが含まれているように思えます。これが、アポロニウスが天才と言われる所以ですね。 アポロニウスの著作で、ギリシアの数学は頂点に達します。導き手としてユークリッドがいなければ、アポロニウスは決して頂点に達することはできなかったでしょう。この二人は、以後2000年の間、幾何学を支配することになります。
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