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さて、今回からアルキメデスについてです。アルキメデスはエラトステネスの友人で、プルタルコスの証言を受け入れるなら、ヒエロ王(King Hiero)の血縁でありました。ライプニッツは、アルキメデスの天才ぶりを称賛して、「アルキメデスの著作とアポロニウスの著作を知ると、現代の最も偉大な学者たちを知ってもそれほど驚かない。」と言っています。 この言葉は、誇張でもなんでもありません。アルキメデスは、ニュートンやその当時の人々の考えのいくらかを2000年も先取りしていましたし、数学の機械学への応用においては、古代では並ぶものがいませんでした。 アルキメデスは、シラクサの港を包囲していた船に、太陽光を集める鏡のようなものを利用して火を付けたと言われていますし、プルタルコスによれば、「もう一つ地球があれば、そこへ行って、この地球を動かすことができる。」と語ったと伝えられています。また、Sand Reckonerの中で、私たちの対数計算の基礎となる法則、「aのm乗×aのn乗=aの(m+n)乗」を認めていますし、今日、私たちが xxx+axx+bbc=0という形で書く、三次方程式を解いています。円の測定においては、3+1/7<π<3+10/70であることを示しました。さらに流体静力学(hydrostatics)の研究では、ギリシア時代彼に匹敵する人はいませんでした。 全般に、アルキメデスは、数学史上でも、最も偉大な数学者、物理学者の一人と言うことができるでしょう。
前回の解答からいきましょう。
「貿易調査でドル不足を強調 ということで、答えは(a)になりますね。 さて、今回の問題です。
DETERGENT (a)materials (b)antiseptics (c)powder (d)cleansing agent 単語をいきましょうか。 remove=取り除く、dirt=汚れ、ゴミ、antiseptics=防腐剤、殺菌(消毒)剤、cleansing agent=洗剤、ぐらいでしょうか。detergentは、中学の教科書にも載っていたことがありますから、結構知っている人も多いでしょう。
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「三千の徒、蓋(ケダ)し其の説を聞かざるは莫(ナ)く、而(シコウ)して曾氏の伝(デン)、独り其の宗(ソウ)を得たり。是に於いて伝義(デンギ)を作為(サクイ)し、以て其の意を発す。孟子没するに及んで其の伝泯(ホロ)ぶ。則ち其の書存すると雖(イエド)も知る者鮮(スクナ)し。」 孔子の弟子は三千人。その弟子たちは皆大学の説を聞いたに違いないが、その正統を伝承したのは曾参(そうしん=曾子)の学派だけであった。それでこの曾子の学派で伝義、すなわち解説注釈が作られたというのですね。そして孟子の死によって中断されたといいます。ただ、書かれたものとしての「大学」は、残されましたが、その重要性に気づくものはほとんどいなかったのでしょう。 さて、注目の漢字は「伝義(デンギ)」「作為(サクイ)」「泯(ホロ)ぶ」「鮮(スクナ)し」ですか。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「自是以来。俗儒記誦詞章之習。其功倍於小学而無用。異端虚無寂滅之教。其高過於大学而無実。其他権謀術数。一切以就功名之説。與夫百家衆技之流。所以惑世誣民。充塞仁義者。又紛然雑出乎其間。使其君子不幸而不得聞大道之要。其小人不幸而不得蒙至治之澤。」
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