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「周の衰うるに及んで、賢聖の君作(オコ)らず、学校の政(セイ)修(オサ)まらず、教化(キョウカ)は陵夷(リョウイ)し、風俗は頽敗(タイハイ)す。時に則ち孔子の聖の若き有れども、而も君師の位を得て以て其の政教を行わず。是に於いて独り先王の法を取りて、誦(ショウ)して之を伝え、以て後世に詔(ツ)ぐ。」 周王朝が衰退すると、賢聖なる天子が出現しなくなって、学校という重要な政務がなおざりにされ、教化は衰え風俗は崩れてきた。というのですね。考えてみれば、現代にも当てはまりそうですか。いつの時代も、そういうことはあったのかも知れません。だからこそ今まで読み継がれてきた古典ということもできます。こういういことを言うと若い人には嫌われそうですが。 注目の漢字は、「陵夷(リョウイ)」「頽敗(タイハイ)」「誦(ショウ)す」「詔(ツ)ぐ」ぐらいですか。「陵夷」というのは、「そびえていたものが衰えて平らになること」です。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「若曲礼少儀内則弟子職諸篇。固小学之支流余裔。而此篇者。則因小学之成功。以著大学之明法。外有以極其規模之大。而内有以尽其節目之詳者也。」
さて、今回はエラトステネスです。アレクサンドリアの最も偉大な学者の一人で、彼の信奉者たちは、彼のことを「第二のプラトン」と呼んでいました。彼のあだ名は「ベータ」でしたが、それには、ギリシア文字のβが、数字の2の意味だから、古代で二番目に賢い人だという意味だという説と、彼の大学の部屋に数字の2が掲げられていたのでそう呼ばれたという説とがあるようです。 いずれにしろ、私たちは彼のことを古代最初の優れた地理学者ということができるでしょう。彼は、アテネで教育を受け、BC240年頃から後アレクサンドリアで教え、大学の図書館長でありある程度の詩人でもありました。 算術への貢献では、自然数の中から素数だけを残していく方法、「エラトステネスのふるい」が有名ですね。素数の研究は、当時から研究されていますが、素数をすべて調べる一般式は、まだ見つかっていないそうです。
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前回の解答からいきましょう。 「シチリア人は、ひどく無関心な表情を示し、プロの政治家たちをずっと悩ませてきた。この関心のなさにはいくつか理由がある。」 シチリア人が政治に無関心かどうかは知りませんが、apathyは「無関心、無感動」という意味で、(a)indifferenceが答えとなります。 さて、今回の問題です。二ついきましょう。
(1)BUCOLIC (a)quiet (b)lush (c)rustic (d)indescribable
(2)CLANDESTINE (a)daily (b)hand-written (c)secret (d)subversive
単語もいきましょう。
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