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前々回のabstemiousですが、これを「みみっちい」なんて訳も可能でしょう、と書いたところ読者の方からクレームが付きました。彼によりますと「お酒が飲めないので」ぐらいの意味だというのですが、「節制した」という意味から考えてみるとそんな感じでしょうか。 さて、前回の問題です。 「熱烈なファンにとっては、これはすべて当然のことである。というのは、真の野球の熱狂者は、昨晩の試合と同様に二十年前の試合にも興奮することができるから。」 というわけで、答えは(d)ですね。 今回の問題です。
APATHY (a)indifference (b)suffering (c)patience (d)curiosity 単語もいきましょうか。Sicilian=シチリア人、distress=苦しめる、悩ませる、indifference=無関心、冷淡。
「是を以て当世の人、学ばざること無し。其の学ぶ者は、以て其の性分(セイブン)の固(モト)より有する所、職分の当に為すべき所を知って、各おの俛焉(ベンエン)として以て其の力を尽くすこと有らざるは無し。此れ古昔(コセキ)の盛んなりし時、治は上に隆に、俗は下(シモ)に美しく、後世の能く及ぶ所に非ざる所以なり。」 注目の漢字は、性分(セイブン)俛焉(ベンエン)古昔(コセキ)ぐらいでしょうか。 大学に於いては、五倫五常の道の認識・実践(聖賢の教典の読書)、小学にあっては、全体のうちにおける自己の受持ち分として当然しなければならない任務の実践であると自覚して、みんなが努力し学問に励んだということですね。つまり、学問はみんなのものであったのです。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「及周之衰。賢聖之君不作。学校之政不修。教化陵夷。風俗頽敗。時則有若孔子之聖。而不得君師之位。以行其政教。於是独取先王之法。誦而伝之。以詔後世。」
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ユークリッドには、「幾何学原論」以外にも多くの著作があります。天球を扱った「パイノメナ(παινομενα)」、恐らく音楽の論文であろう「カタトメ・カノノス(Κατατομη Κανονοs)」、また、光学などに関する著作などがあります。 ユークリッドの著作で、初等幾何学は完成されたと考えていいでしょう。以後の数学の発展は、より高度な幾何学、あるいは測量術以外の分野に求められなければなりませんでした。最初は、ほとんど進展がありませんでしたが、一度天才が出現すると急速に。 さて、この時期のマイナーな数学者たちにも触れておきましょう。サモスのコノンとアレクサンドリアの学生であったキュレネのネイコテレス(Nicoteles)は、共にアポロニウスによって、円錐曲線に関する研究が言及されています。 サモス生まれで、アレクサンドリアで教師をしていたアリスタルコスは、更に影響力のあった学者です。ピタゴラスの三角形で、地球と太陽、地球と月の相対的な距離を求める方法を最初に示しました。当時の観測器具では、正確とはとても言えない結果にはなっていますが。しかし、彼の最大の栄誉は、宇宙の中心に太陽を置き、地球その他の惑星はその周囲を回っていると主張したことです。コペルニクスに先立つこと実に1700年のことでありました。 これらの人々は、次に続く天才を準備した人たちでした。次の天才とは、アルキメデス、アポロニウス、そしてヘロンのことです。
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