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アレクサンドリア学派で最も有名な人といえば、ユークリッド(エウクレイデス)ですが、ユークリッドの生涯について、はっきりしたことは、何もわかっていません。生まれた土地、生年、没年、さらにどの民族の人であったかについても、正確な情報は何もありません。ギリシア人であったかもしれませんし、エジプト人で、アレクサンドリアに学び教えに来ていたのかも知れません。 彼の最も偉大な著作は「幾何学原論(Elements)」として知られています。その中に、ピタゴラスの死後およそ2世紀の間に蓄積された、円や直線で囲まれた図形、比などに関する膨大な資料が整然と配置されています。疑いなく、ユークリッドのオリジナルの命題もあったでしょうが、彼の論文を有名にし、今日でも現実に用いられている最古の学問的著作であるという事実を証明する特徴といえば、論理的に組み立てられた一連の定理と問題です。 これは、定義、公理、公準そして命題を体系的に配置した最も古い現存する書物です。彼は、論理を使用するにあたって、直観的な幾何学は用いません。また、代数を用いることなく、作図の正しさを証明しています。
さて、前回の問題です。 「シャンパンを満たしたカップを持って、ベッキー・ハリスは、さらに写真のためのポーズをとった。しかし、個人的にはかなり質素な奴であったので、用心深くそれをすすった。」 abstemiousは、「質素な、抑制した」という意味ですが、ここでは「みみっちい」なんて訳も可能でしょう。選択肢の方は「(a)hesitant(ためらいがちな、躊躇した) (b)temperate(節度ある、控えめな) (c)superstitious(迷信的な)(d)careful(注意深い)」ですから、答えは、(b)ですね。 それでは、今回の問題です。
3. AFICIONADO (a)an old-timer (b)a second-guesser (c)a Mexican Leager (d)an ardent follower of a sport
単語をいきましょう。
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「夫れ以(オモ)うに学校の設(モウケ)、其の広きこと此(カク)の如し。之を教うるの術、其の次第節目(セツモク)の詳(ツマビラカ)なること又此(カク)の如し。而(シコウ)して其の教えを為す所以(ユエン)は、則ち又皆な之を人君の躬行(キュウコウ)心得(シントク)の余に本づけ、之を民生の日用彝倫(イリン)の外に求むるを待たず。」 注目の漢字は、「節目(セツモク)」「躬行(キュウコウ)」「心得(シントク)」「彝倫(イリン)」でしょうか。 「躬行心得」というのは、単に頭で理解したものだけではなく、体験的に心で会得したもの。「日用彝倫」というのは、日々の人倫道徳的生活実践といった意味ですね。 ここでは、学問というのは、決して高遠なものではなく、人々の日常の道徳的生活実践以外のところ、それを超越したところに求める必要はないというのですね。 これなど西洋の哲学とは異なるところだと思います。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「是以当世之人。無不学。其学焉者。無不有以知其性分之所固有。職分之所当為。而各俛焉以尽其力。此古昔盛時。所以治隆於上。俗美於下。而非後世之所能及也。」
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