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さて、今回から時代が先に進みます。BC300年から AD500年までです。 この時代は、古代の最も偉大な学派、アレクサンドリア学派が影響を及ぼした大まかな時代であり、エウクレイデス(ユークリッド)からボエティウスに至る時代です。この時期に、ギリシア文明は過ぎ去り、ローマが勃興して衰退していきます。西洋古代の数学も、絶頂期を迎え、やがて衰退していくのです。 古代最大の数学の中心地は、クロトナでもアテネでもなく、アレクサンドリアでした。アレクサンダー大王がこの都市を建設し、彼の死後、三つの王国に分裂されると、プトレマイオスが支配をするようになります。この王朝の支配の下、アレクサンドリアは、商業の中心であるばかりか、文学、学問の中心となりました。ここに、世界最大の図書館と世界初の国際的な大学が設立されました。 ここで学んだ数学者たちには、エウクレイデス(ユークリッド)、アルキメデス、アポロニウス、エラトステネス、天文学者には、プトレマイオス、ヘロン、メネラウス、パップス、テオン、ヒュパティア、ディオファントスといった名が挙げられます。
さて、前回の問題を訳してみましょう。細かいところでは、定訳とは違うものが出てくるかも知れませんが、大まかなところは合っていると思います。 「インドでのオランダの航空に関する特権の終了は、戦争の終結時に効力を及ぼしたオランダとインド間の暫定的民間航空協定をインドが破棄するという形が取られるだろう。」 つまり、abrogationは「破棄」という意味で、(a)repealが正解となります。 それでは、今回の問題です。 2. ABSTEMIOUS With the cup filled with champagne, Bucky Harris posed for more pictures, but being privately a rather abstemious fellow he sipped it cautiously. (a)hesitant (b)temperate (c)superstitious (d)careful 単語をいきましょう。 champagne=シャンパン、pose=ポーズをとる、態度をとる。privately=内密に、個人として。
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「其の十有五年に及んでは、則ち天子の元子(ゲンシ)衆子(シュウシ)より、以て公・卿(ケイ)・大夫・元士の適子(テキシ)と凡民(ボンミン)の俊秀(シュンシュウ)に至るまで、皆な大学に入れて、之に教うるに理を窮(キワ)め心を正し己を修め人を治むる道を以てす。此れ又た学校の教え、大小の節の分かれし所以なり。」 注目の漢字は「元子(ゲンシ)」「衆子(シュウシ)」「凡民(ボンミン)」ぐらいでしょうか。「天子の元子」というのは「皇太子」のこと。「衆子」は「親王その他の諸皇子」のことです。公・卿・大夫・元士の「元士」ですが、間違えて「元子」になっていました。「元士」とは「士」のことで天子の士であるので特に「元」を付けたと解説されています。 ここでは、小学と大学の違いが説明されていますね。小学は、単に作法やしつけを教えるにすぎないのですが、大学とは理を窮める哲学、心を正しくする倫理学、己を修め人を修める真の意味での政治学を教えるものだというのです。大学とは、大人すなわちおとなの行く学校及びそこでの学問、小学とは小子すなわち子供の行く学校及びそこでの学問ということになります。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「夫以学校之設。其広如此。教之之術。其次第節目之詳又如此。而其所以為教。則又皆本之人君躬行心得之餘。不待求之民生日用彝倫之外。」
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