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久々に、我が家の書庫というか物置を物色していますと、『How to build a better vocabulary』by Maxwell Nurnberg and Morris Rosenblum(POPULAR LIBRARY 1961)という本が見つかりました。 今回から、これを使用することにします。
『 1.ABROGATION
例文中に用いられている abrogationの意味を後の中から選びなさい、という問題です。 前書きによりますと、高校生以上一般向けだそうですが、アメリカ人の高校生以上なので、日本人にはかなりレベルが高い気がします。 単語の意味を書いておきましょう。(当然ですが、abrogationは除きます。) Termination=終了、満了。temporary=暫定的な。civil=民間の。aviation=航空。agreement=取り決め、協定。repeal=廃止、廃棄。promulgation=公布、公表。
「人(ヒト)生まれて八歳なれば、則ち王公より以下、庶人(ショジン)の子弟に至るまで、皆な小学に入れ、而(シコウ)して之に教うるに灑掃(サイソウ)・応対・進退の節(セツ)、礼・楽(ガク)・射(シャ)・御(ギョ)・書・数の文(ブン)を以てす。」 注目の漢字は、「庶人(ショジン)」「灑掃(サイソウ)」「楽(ガク)」「射(シャ)」「御(ギョ)」でしょうか。 漢代の書物「白虎通義」によりますと、八歳で小学、十五歳で大学なのだそうです。「灑掃(サイソウ)」は「水を打ったり拭き掃除をしたりすること」、「御(ギョ)」というのは「馬車を御する術」のことです。 それでは、今回も島田虔次著「大学・中庸」(朝日新聞社)の「大学章句序」からです。 「及其十有五年。則自天子之元子衆子。以至公卿大夫元子之適子。與凡民之俊秀。皆入大学。而教之以窮理正心修己治人之道。此又学校之教。大小之節。所以分也。」
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BC1000年の少し前に、アラム人がパレスチナのヘブライ人の領土の北で繁栄していました。彼らの商業への関心は、アッシリアの都市にまで広まっていました。彼らは、アルファベットの体系を発達させ、その交易の請求書は、メソポタミアから、ペルシア、インドにまで知られていました。 BC8世紀、アッシリア人は鉄器を用い、大軍を維持し、これによってメソポタミアとその西方の広大な領土を支配するようになりました。しかし、軍国主義は、結局はその弱点を露呈し、南からやって来たセム系遊牧民族、カルデア人がメソポタミアを支配するようになりました。 この時代、数学の歴史において、二つのことが、特に言及に値するでしょう。アラム人が、商業算術をより高度なものにしたこと。そして、バビロニア人とカルデア人が天文学の初期の文献を充実させたこと。占星術は、この頃までには、文明の強力な力として発達し、天文学は優れた学問として認められるようになっていました。 天文学者、プトレマイオス(150年頃)は、BC721年のカルデアでの月食の記録と円を360度に分割していたことに触れています。十二宮の星座(zodiac)を認め、惑星の軌道の研究をしていたことも、カルデア人の関心の高さを示しています。 科学は、ネブカドネザル王の治世の時に最高点に達しましたが、その治世は、BC561年に終わります。メソポタミアの数学は、その後カルデアが衰退するとともに存在しなくなっていきました。
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