タイトル | : Re: 第21回 |
記事No | : 43 |
投稿日 | : 2004/02/21(Sat) 21:11 |
投稿者 | : 惣田正明 |
> 第21回テキスト > > ---はじめ--- > > Glaucon - CEPHALUS - SOCRATES
グラウコン - ケパルス - ソクラテス
> Accordingly we went with Polemarchus to his house; and there > we found his brothers Lysias and Euthydemus, and with them > Thrasymachus the Chalcedonian, Charmantides the Paeanian, and > Cleitophon the son of Aristonymus.
そこで、私たちは、ポレマルコスと共に彼の家へ行った。すると、そこに彼 の兄弟リュシアスとエウトュデモス、それに彼らと共にカルケドニア人のトラ シュマコス、パエアン人のカルマンティデスそしてアリストニュスの息子のク レイトポンがいるのに気づいた。
> There too was Cephalus the > father of Polemarchus, whom I had not seen for a long time, > and I thought him very much aged.
そこには、ポレマルコスの父親のケパルスもいた。彼には、私は長い間会 っていなく、私は彼をとても年を取っていると思っていた。
> He was seated on a > cushioned chair, and had a garland on his head, for he had > been sacrificing in the court; and there were some other > chairs in the room arranged in a semicircle, upon which we > sat down by him.
彼は、柔らかな布団の椅子に座り、頭には花冠をかぶっていた。なぜなら、 彼は宮廷で犠牲を捧げていたから。そして、部屋には他にいくつか椅子が半円 状に置かれ、私たちはそこに彼のそばに腰を下ろした。
> He saluted me eagerly, and then he said: -- > You don't come to see me, Socrates, as often as you ought: If > I were still able to go and see you I would not ask you to > come to me.
彼は、私に熱心に挨拶し、それから言った。--あなたは、そうするべきであ るほどには、私のところを訪ねてこない。もし、まだ私があなたに会いにいけ るのなら、私は、あなたに私のところに来るように頼まないだろう。
> But at my age I can hardly get to the city, and > therefore you should come oftener to the Piraeus.
しかし、私の年になると、私はほとんど町へ行くことができないから、それ であなたがもっとピラエオスに来るべきだ。
> For let me > tell you, that the more the pleasures of the body fade away, > the greater to me is the pleasure and charm of conversation.
なぜなら、あなたに言わせて欲しい。身体の楽しみが失せていくにつれて、 私には会話の楽しみ魅力が大きくなっていくから。
> Do not then deny my request, but make our house your resort > and keep company with these young men; we are old friends, > and you will be quite at home with us.
その時には、私の頼みを拒むのでなく、私たちの家をあなたの行楽地と考え、 これらの若者たちと仲良くやって欲しい。私たちは古くからの友人であり、 あなたは私たちのところではまったく気楽に過ごせるだろうから。
> I replied: There is nothing which for my part I like better, > Cephalus, than conversing with aged men; for I regard them as > travellers who have gone a journey which I too may have to > go, and of whom I ought to enquire, whether the way is smooth > and easy, or rugged and difficult.
私は答えた。私の方からは老齢の人達と話ができること以上に望むことはあ りません、ケパルスよ。なぜなら、私は、老齢の人々は、私も行かなければな らない旅をした旅行者のようなものだと思っているから。そして、その道が滑 らかで容易なのか、でこぼこだらけで困難なのか彼らに尋ねるべきであると考 えているからです。
> And this is a question > which I should like to ask of you who have arrived at that > time which the poets call the 'threshold of old age' --Is > life harder towards the end, or what report do you give of > it?
そして、次のことが、私が詩人が「老齢の入口(敷居)」と呼ぶ時代に到達 したあなたに尋ねたいことです。--人生は終わりに向かうにつれ困難なものな のか、あなたはそのことをどう考えておられますか。
> ---終わり---
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