ジョーザビヌル(Joe Zawinul
1932/7/7オーストラリア、ウィーンの生まれ。ウィーン音楽院で純粋音楽を学んだ後、50年代中頃欧州で活動している。59年渡米、メイナード、ファガーソン楽団に参加。ダイナワシントンの伴奏者となり、その後62年キャノンボール、アダレイクインテットに参加。ザビヌルの名はファンキーなピアノと共に話題を呼ぶ。68年マイルスの録音に参加、そこでオリジナル曲や、アレンジの面でマイルスをサポートする。70年ショーターとウェザーリポートを結成。特にシンセサイザーワークに力量を発揮しジャズファンのみならずポップス、ロックファンからも注目を集める。71年に結成されたウェザーリポートはザビヌルのコンセプトのもとにショーター、ミロスラフビトゥス、アルムザーン、アイアートモレイラ、という オリジナルメンバーでスタートした。70年代のニューサウンドとしての構築にはエロクトロニクスサウンド、ロックビートが必要不可欠な、また70年代に課せられた最重要要素の如く、更にスリリングな音楽へと駆り立てるものがあった。そのためにそれ以上により高度なサウンドとリズムの活性化の由かメンバー全員にはより高度な音楽的認識と技術が求められる事となった。ザビヌル自身もシンセサイザーやファンクリズムを導入し、より自由な表現と解放を求めた。その結果ビトウスが抜け、またベーシストがアルフォンソジョンソンからジャコへと替わる事となる。ジャコ・パストリアスはこの解放に大きく寄与する事となりグループのサウンドをまとまりのある形から、如何様にも発展できるスペースを作り出した。ザビヌルの生み出すハーモニー部の多くが対位法的な方法で作られていた為に、このパンク的なセンスを持つパストリアスの出現によりウェザーリーポートはこれまでより一段高い所にステージアップする。その後、ジャコとピーター・アースキンがグループを去り、ビクター・ベイリー、オマー・ハキムというリズムセクションに移行、ショーターの温かい個性に守られ ザビヌルは自由に自分のコンセプトを発揮する事となる。
参考アルバム

「Weather Report」「Sweet Nighter」「Black Market」「Heavy Weater」「Zawinul」 etc.


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