牟呂用水末端の余剰水と洪水流入を河川に放流する余水吐と樋門及び下流受益地への用水の取水施設です。3施設の機能的なレイアウトは良くできていると思いますが、立地条件を考えると、もう少し景観に対する配慮が必用だったと反省しています。

 

 

 

 

 

 

 

上の樋門の裏側です。既設の石積のアーチ式暗渠が豊橋市の文化遺産の候補に挙がっていると言うことで、これを残すよう、石済みの内側に鉄筋コンクリートのボックスカルバートを造りました。ボックス構造としたのは河川の基準により吐口部にマイターゲートを付ける必要があったからですが、こんな形になってしまっては、とても文化遺産の指定は受けられないでしょう。地元協議の時「コンクリートは30年もすれば剥がれ落ちてくるが、石は永遠だ」と言っていた老人の言葉に、この工事の必要性を考えさせられます。