町の観光課が事業主体となった、観光客用の駐車場です。設計に当たっては、国定公園内の施設となるため景観を配慮した設計とする事が要求されました。そこで、海側の歩道部分の舗装は、砂浜のイメージを出すため洗い出し平板ブロックを使用し、近接する自転車道との間に設けた擁壁は自然石を模倣した二次製品を使用しました

予算が無かったのか、着工してから完成まで3年ほどかかりましたが、出来上がりを見ると、二次製品の擁壁については、他の例に違わず「偽物」感があり、あまり好感がもてませんでしたが、歩道部の舗装については、思った以上の効果が出ていました

普段の仕事では、機能面のみが重視され景観的なものは軽視されるか、会検怖さに無視されることが多いので、この仕事は貴重な経験となっています。時々ここを訪れますが、車を止めて海を眺めているカップルを見ていると「日本ガイシ」のコマーシャルに出てくる黒子が思い浮かんできます。