開水路においては、計画最大流量以下の流量における分水の安定、分水の操作性向上を目的として、水位調整施設であるチェック工を設けます
チェックゲートの種類は人力や動力駆動による操作式と水位流量を自動的に調整する自動式があります。自動式にも様々な種類がありますが、ここでは、フロートとカウンターウエイトにより上流水位を一定に保つタイプのものが採用されました。
構造計算はチェック工だけで6断面、1断面当たり7ケースを計算しました。
しかし、結果はほとんどが最小鉄筋量で決定されました。やり甲斐のない構造計算でした。
この業務、何度も変更があり苦労した仕事の一つですが、出来てしまえば大したものではありません。こんなコンクリートの固まりのために一夏を捧げた男がいることを誰も知ることは無いでしょうが、黄色く色付いて刈り取りを待つ稲穂に向かって「これを設計したのは私です」と挨拶しておきました。
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チェック工