親子水資源施設見学会

水の週間にちなんで、愛知県と水資源開発公団が企画した、親子水資源施設見学会に小6の長女と参加してきました。見学したのは、豊川用水の主要な施設である、宇蓮ダム、大野頭首工、そして建設中の大島ダムでした。

 

豊川用水の源、豊川上流にある宇蓮ダムです。堤高65m,堤防長245.9mの重力式コンクリートダムで、有効貯水量は28,420千m3です。このダムをみた娘の感想は「すごく大きかった!」でした。

       

 

 

宇蓮ダムから放流され、宇蓮川を16キロ流下してきた水を、東西幹線水路に導く、大野頭首工です。重力式コンクリート堰堤で堤高26.0m,堤長66.21mで、最大取水量30m3/sです。宇蓮ダムの水だけで足りないときは、佐久間ダムからも供給を受けています。娘は「大きいねえ」と言いながら眺めていました。

 

 

 

 

慢性的な水不足の解消と、将来の水使用の増大に対処するため、昭和55年から、国営豊川総合用水事業が着工され、その主要施設の最後の工事となったこの大島ダムも、コンクリート打設工事がこの7月に完了し、平成13年の事業完了に向けて、着々と工事が進んでいます。

    

水資源公団のかたが、このダムが今の姿になるまでには、毎日平均100人の人が2年間かけて働いてきたこと、ダム湖となる地区にあった7軒の家が、ふるさとを離れて別の地域へ引っ越したこと、などを説明してくれたとき、娘は他のことを考えていて聞いていなかったそうです。どうもこのときの娘の脳裏には、この巨大なダムよりも、リュックの中の小さな"おにぎり"が浮かんでいたようでした。もうとっくに昼の時間を過ぎていましたから…

この見学会へは、娘の要望で参加しました。小学校6年生のとき、初立池の堰堤工事を見たのがきっかけで今の道に進んできた私ですが、その娘が、そのときの自分と同じ年になってこれらの施設を見たとき何を思うのか、私は、それが知りたくて同行しました。

帰り道、何が一番印象に残ったか聞いてみたら「お弁当を食べたところの、川で泳いでいた子たちがうらやましかったなあ、お父さん、今度は、あそこに遊びに行こうよ」でした。