戻る

 「第21回 丹那盆地まつり」 

今年も、無料シャトルバス運行のある「丹那盆地まつり」を見に行きました。
ついでに「絶対少年」背景地のその後を確認しようと、五度目の丹那訪問です。
着いて早々に背景地消滅を1つ確認……。(2006.08.05)


伊豆箱根鉄道駿豆線の大場駅と、会場の「酪農王国オラッチェ」とを結ぶ無料シャトルバスは、去年より本数が増えたものの、時刻も変更されて、去年のように地元駅の始発列車に乗ったのでは、2番目のバスへ接続時間1分という、微妙な乗り継ぎになってしまいます。
そこで早朝に隣町まで歩き、地元駅よりも早く出る始発列車を利用。東京6:32発の沼津行に間に合い、三島までグリーン車で直行しました。
新橋→品川間で、新幹線の新型車両「N700系」(試運転)に遭遇。大場駅へは8:55着。
   

シャトルバスに使われたのは計3台で、役場発着の区間便は無くなりました。
大場駅発の初便は2台とも座席が全部埋まるくらいの乗車率。私の乗った2号車は9:04に出発し、 オラッチェ着は予定より早い9:27。
先に着いた1号車はその後、臨時駐車場(丹那小)とを結ぶ往復運用となります。
  
  

無料シャトルバス時刻表 (2006.08.05.SA.)
大場駅 発  900  920 1020 1040 1220 1240 1340 1400 1500
新庁舎役場駐車場 915 935 1035 1055 1235 1255 1355 1415
オラッチェ 着 935 955 1055 1115 1255 1315 1415 1435 1530
オラッチェ 発 940 1000 1100 1120 1300 1320 1420 1500 1545 1600
新庁舎役場駐車場 1000 1020 1120 1140 1320 1340 1440 1520 1605 1620
大場駅 着 1015 1035 1135 1155 1335 1355 1455 1535 1620 1635
※大場駅9:30発と、オラッチェ15:45発は、2台運行。

【第21回丹那盆地まつり】

9:45から開会式。既に会場内では牛乳や農産物の即売会が始まっていました。テントの方はまだ準備中のところが目立ちます。
パラグライダーからのお菓子投下は、風の影響で今年も中止に。
  
   

10:20からの丹那牛乳工場&牛舎見学に参加。
午後から見学した去年は稼動中の工場が見られず、今年は1番早い時間帯を狙いました。
パック牛乳を1つもらい、会議室でレクチャーの後、生産ラインの見える通路へ。殺菌処理工程は既に清掃終了段階でしたが、紙容器充填工程は稼動中。
  
続いて、オラッチェ隣りにある片野牧場の牛舎へ。約180頭の乳牛を、1日3回搾乳しています。
牛が1リットルの乳を作るには約400リットル分の血液循環が必要だとか、子牛への授乳装置はセンサー連動で個体ごとの授乳量を自動調整してるとか、良い乳牛の誕生につながるオス牛の精子が種付1回分で10万円もするとか、その為に8億稼いだオス牛も居るとか、色々と面白い話を聞かせてもらいました。
 

オラッチェに戻ると、舞台では子どもシャギリの演奏、そしてクジの抽選会。無料モウモウ化粧コーナーというのもあったけど、利用客少なし……。
昼前になり、安く売ってた瓶牛乳と牛乳パン、そしてソフトクリームを食います。美味い!
  


ここで一旦会場を離れ、「絶対少年」の背景地巡りに出発。(内容後述)
夏の太陽が照り付ける中、日陰の無い盆地内を歩き回るのは、暑さとの戦いでした。
この間に、祭り会場では丹那音頭の披露や牛乳早飲み大会が行われたようです。


オラッチェに戻ります。のどが渇き、隣りにあるJAの売店でスポーツドリンクを購入。紙パックの牛乳も、オラッチェ売店より安く買えます。
舞台では銭太鼓と中島八坂太鼓,再び子どもシャギリへと続くものの、あまりの暑さに人影はまばら。もう帰っちゃった人も多いようで。
伊豆エメラルド鉄道」の出張運転が今年も行われています。流しそうめんは有料整理券による予約制で、5回に分けての実施。
    

抽選会の後に閉会式、そして恒例のお菓子バラまき。今年はダイレクトキャッチ3回を含め、7個ゲット! カバンに入らず、1つは近くに居た子どもにあげました。
これで丹那盆地まつりは終了〜。


【「絶対少年」丹那巡り】

昼頃に祭りを抜け出し、盆地内を一回りしてみました。

まず、オラッチェすぐ近くの消防分団向かい側(MAP:C)。工事により、劇中と同じ風景は消滅。

校庭が臨時駐車場として開放された丹那小学校(MAP:D)。校舎は外壁防水工事中でした。
近くの道路沿いにあった、がけ崩れ注意の表示板。イラストが何とも……。
     

丹那断層近くの道祖神(MAP:J)。黄色いのに“衣替え”していました。
 

その他、特に変化の無かったものを一覧で。
                  

長光寺(MAP:E)。初めて正面の戸が開いてるのを見ました。
写真を撮っていたら、ふと住職さんが声を掛けてきて。丹那がアニメ作品に取り上げられたのは聞き及んでいるようでしたが、見た事は無いと言うので、ビデオ画像を印刷したものを見せたところ、実際の風景とソックリなのに感心されたご様子。そしたら長光寺のパンフレットを持って来て、『まぁ座りなさい』とお話をすることに。
    
オラッチェの辺りが一番地盤が弱い、ダイヤランドは昔は放牧地だった、丹那の水利権について、等、土地の詳しい話を聞く事が出来ました。
話が日本人の宗教観について及ぶと、何やら長期戦の様相を呈してきて、ちょっと困ったり(苦笑)。でも話自体は面白かったですね。
印象的だったのは、『半島や盆地には文化が沈殿する』という話。丹那盆地に来て、ノスタルジックな印象を持ったなら、きっとそのせいなのかもしれません。
結局、40分も話しちゃいました。殆ど聞く立場だったけど、貴重な経験でした。


15:45発のシャトルバスで会場を後にします。大場駅には16:07着。2台運行のはずが、もう1台は遅延。
一旦函南駅で途中下車し、熱海で飲み物を買い込んで、大船乗り継ぎで帰宅。
帰ったら、足に靴ズレが出来てた……。暑さで相当ダレた歩きになっていたんでしょう。
  

今回はシャトルバス時刻の事前案内がきちんと行われ、何も無かった去年に比べて、素晴らしい改善ぶりでした。これは是非継続して欲しいと思います。


※内容の無断使用・転載はお断りします。
( by KASHIWA )